蓮 女王~ラティ(正位置)
ーKeywordー
【精神的に超える為の力】
頭より高くあげられた蛇は性的衝動を表しています。それを精神的に超える為の力に変えることを成し遂げています。
-恋愛-
過去の苦痛、怒り、悲しみ、期待はずれ等々…。悪意は捨てることです。
-仕事-
直接的なアプローチが有効です。
-対人-
とてもよい治療家、セラピストと出会えそう。
カードの意味
ラティはカーマの妻です。男性の神のすべての女性配偶者のように、彼女はシャクティ、つまり神の機能を持ち使うことができる存在と考えられています。ラティは、好色と官能的な欲求のシンボルで、カーマスートラを可能にした洗練された精神の象徴です。
頭より高く上げられた蛇は、開放へのあこがれに触媒作用を及ぼす圧倒的な性的衝動を表しています。それは、彼女がここで成し遂げた、ヨーガ的勝利です。もっとも強く引きずられる衝動を破壊して、それを精神的に超えるための力とするのです。
ラティは、シヴァを挑発する際、カーマが尊大であったため、シヴァが独り身である状態を利用して、罰せられました。それでも彼女は望みを捨てることを拒否し、どんどん自尊心を失っていく彼女のおろかな夫を、神に回復させたのでした。
カーマが、デーモン サンバラを倒す運命であるクリシュナの息子プラディュムナとして生まれ変わることを知って、彼女はメイドとして宮殿で仕えながらそのときを待ちました。キッチンにあった大きな魚を切り開いたとき、サンバラが溺れさせて殺そうとした幼い子どもが姿を現しました。子どもが誰なのかを知ることなく、サンバラは、ラティの助けを借りながらクリシュナの息子を自分の息子として育てることを運命付けられました。男の子が成人に達したとき、ラティは彼の話をし、生まれ変わったカーマはデーモンを殺しました。ラティは、夫をようやく彼女に値する存在にしたのでした。
*ロータスのスーツの物語は、 西暦400年前後、サンスクリット文化の花開いたグプタ朝の繁栄のもとに活躍した、サンスクリット語の詩聖、カーリダーサの『クマーラ・サンバヴァ』という詩〔クマーラ(シヴァ神の息子)の誕生の意の詩篇〕からきています。
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