Mercury Hiromiです。
円盤 従者~継承
・大きな可能性をもつ若い人が示されています。その可能性がすぐに現れるかどうかは別の問題ですが、現時点での可能性は計り知れません。
・財政・財産・教育についてのニュースがあるかも。ゆっくりと着実な進展がみられます。
・契約、交渉が有望です。
カードの意味
仏陀がカピラバストゥの彼の先祖の王国に戻ったとき、人々は彼に対して様々なことを言いました。王子が、世界の救世主として高く評価されていることを誇りに思う者がほとんどでしたが、彼の実家では、名誉を失った預言者の昔話が必ず引き合いに出されました。仏陀が自分の食事のために物乞いをする姿に嫌悪感を感じているのは、王だけではありませんでした。彼が後に残していった妻のヤショダラーでさえも、王子がそのような行動をするのは上品なこととは思えないようでした。
彼女は、息子ラーフラを、彼の父に、継承を頼むために送りました。ラーフラは、仏前に赴き、母から「釈迦仏が父親だから「王位を継ぐので、財宝を譲って下さい」というように」と言われ、そのようにしました。ヤショダラーは、おそらくシッダールタが、彼の息子のために王室での地位を取り戻そうとするだろうと思っていました。そうでなければ、王国は、シッダールタの異母兄弟であるナンダのものとなり、ラーフラは無視されるであろうと考えたのです。ラーフラのしつこさを、これ以上無視できなくなったとき、仏陀は、その幼い若者にも黄土色のローブを与え、彼の遺産として、サンガを彼に授けるよう、彼の一番弟子に指示をしました。
これは、仏陀の実父であるシュッドーダナにとっては、あまりにもひどいことでした。彼の息子、彼の甥、そして、いまや彼の孫まで、王国には誰もいなくなってしまう、一族のほとんどがそうなってしまう・・・。彼は、仏陀から、「サンガは、両親の同意なしの未成年には認められない」という約束を引き出しました。この約束は、この新しい信仰と社会を調整するためによく働きました。社会にとって、若者がこの信仰に魅力を感じることが、ますます危ぶまれたのです。
*仏陀の生涯は、2千年以上もの間、アジアで最も人気のある物語となっています。苦しみから逃れるための道を示し、神として歓迎された仏陀についてのこの物語は、アジアの中核ともいえる物語となっています。
インドでさえ、約5世紀にもわたって、主に仏教国でした。人類の歴史に非常に大きなインスピーレーションを与えた仏陀は、神以外の何者でもありませんでした。または、敬虔な人々は、そう考えました。しかし、仏陀自身は、自分が神になるとか、または神と一体化するということに興味はありませんでした。
仏陀は三大宗教の創設者の一人でした。三大宗教は、驚くような長い年月を耐えてきました。仏教は、世界の信仰となりました。自国、インドではヒンドゥー教という母体に吸収されました。
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