
お客様が希望されないことを、お勧めしたりしないのは、
問題解決の仕方についても同じです。
こんな事例がありました。
「長年在籍していた会なのだが、
最近、どうも自分は、そこの代表の方から疎まれている

「“辞めて欲しい”と思われているのでは?と思うが、
相手の気持ちを鑑定して欲しい。」
そして、結果は、はっきり伝えて欲しいというご要望もありましたので、
ストレートに「辞めてほしい。いや、なんとか辞めさせると思われています」とお伝えしました。
通常の鑑定では、このように相手の気持ちがわかったところで、
さらに自分はどうしたいか?という意思によって、
対応が変わっていきます。
例えば、
「でも、自分は辞めたくない

「どうしたら、相手の方と上手くやっていけるか?」
「どうしたら、やめないで済むか?」
「そのためには、自分はどのように対処したらよいか?」
となっていきます。
ところが今回のお客様は、
「相手にそんなふうに思われているなら、もう、二度と行きません。」
という選択をされたのです。
というか、こちらのお客様は、いつもこのパターンを選択されるのです。
つまり、結局自分がその場を去る、ということになるのです。
それを私は存じ上げていましたので、
「いいんですか?対処の仕方をみるタロットもできますが?」
と提案しました。
しかし、お客様は、
「いいんです。私はそう思われていると分かっていて、
どうにかできる人間じゃありませんから。

「会に行かなくなる時間、他のことができるといい方に考えます」と。
正直、私から見たら、「もったいない」と思ってしまいましたが、
それでも、「それは、小さな親切大きなお世話だ」と自分に言って、
「そうですか、分かりました」とお伝えしました。
こんなふうに、私から見てもったいないとか思うことも、あります。
でも、絶対にお客様が望まれていないことを、鑑定したり、説得したりはしません。
いつも書いていることですが、幸せの基準はお客様ご自身にしか決められないと思っております。
今年も、どうぞ、よろしくお願い致します。
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