IBM製 server System X3850
RAIDレベル:RAID5 構成台数:SAS接続 7台構成

状況:RAIDを構成している6本のDISKのうち1本にエラーが発生した為
DISKの抜き差し、再起動を5回ほど試した。
当社データ復旧依頼後:100%データ復旧に成功

今回ご依頼を頂いたのは東京都墨田区の法人様。
RAIDを構成しているDISKのうち1本にエラーが発生し、
アクセスができなくなってしまった為に、DISKの抜き差しや再起動を
5回ほど行ったという事でした。
何度再起動しても状況が全く改善せず、
復旧に関するHOWTOサイト等を見ても、自分たちにできる限界を超えていると感じ
専門業者に任せる事にしたそうです。

6台構成+ホットスペアの7台構成の大型機器ということもあり、
直接お持込みを頂く事となりました。
当社は歌舞伎座タワー8F。
ビルの地下に駐車場があり、直接台車で荷物を運搬できますので
大型の機器も安心です。
お預かりした機器は早速診断エリアへ。
初期診断の結果、今回アクセス出来なくなった原因は
ファイルシステム異常でした。
ファイルシステムはデータが何処に保存されているのかを管理しています。
そのため、この部分に異常が発生指定してしまうと、
何処に何が保存されているのかがわからなくなってしまい、
データの整合性が取れなくなってしまいます。
特にRAIDの場合、情報を分散して保存していますので、
ファイルシステムが破損してしまった場合はアクセス不可の事態に陥りやすいです。
これは、自力での修復は非常に難しい作業となります。
ファイルシステムに頼らず、データの位置情報を特定して
データを抽出する必要がある為です。
しかし、当社は8年連続復旧実績85,000件。
当然ファイルシステム異常も数多く復旧してきました。
既に復旧方法も確立されており、難しい復旧ではありません。

今回ご依頼を受けた機器は現在一般に広く流通しているソフトウェアRAIDではなく、
独自構成を用いたハードウェアRAIDでした。
そのため、復旧会社向けの業務用復旧ソフトでは対応できません。
当社はハードウェアRAIDについても数多くの復旧実績を持ち、
特有のロジックパターンを多く経験する事で、自社内で情報の解析を行う事が
可能となりました。
独自構成のRAID機器でも不可診断をすることなく、
復旧が可能です。
今回ご依頼頂いたIBM製 server System X3850も、独自の構成ではありましたが
過去のデータを最大限に利用し、無事復旧する事が出来ました。

7台という大型の機器だったため、データの抽出に時間が掛かってしまいましたが、
無事翌々日には納品させて頂けることとなりました。
お客様「すぐの納品を希望していたのですが、データ抽出ばかりは
仕方がありませんね。大容量のHDDを6台使用していましたので。
でも復旧できるという連絡自体は即日頂き、その速さに驚きました。
大容量データだからこそ日ごろからこまめにバックアップ が必要なんですね。」
大容量のデータはバックアップ を取るのが難しいというのはありますが
絶対に失いたくないデータであれば、こまめにDVD等にバックアップ を取るのが
望ましいです。
HDDはあくまでも消耗品。
数年使用すれば劣化して使用できなくなってしまいます。
いざというときに困らない様に、こまめなバックアップ の癖を付けておきたいものです。

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