49冊目は、吉田修一氏の著書「平成猿蟹合戦」
売れっ子作家の吉田さんの作品は実は初めて。
最近は「悪人」の原作で話題になりましたが機会がなくて読んでいなかった。
歌舞伎町の元バーテンダー純平、五島列島から上京した子連れのホステス美月とホストの夫、韓国クラブのママ美姫、世界的なチェロ奏者と無罪の罪をかぶる父を持つ娘とその祖母、政治家の秘書を志す女
と8人の主人公が轢き逃げ事件をきっかけに絡まり合う。
読み易くググッと本に引き連りこます話法はさすがだなって感じです。
猿蟹合戦と言えば因果応報の物語ですが、
毎日ある小さな復讐劇から政界に打って出てある意味大きい復讐劇まで
堪能することができた本でした。
「みんなちっちゃな辛抱みたいなものを背負って、我慢して生きてるわけだけど……そういったちっちゃな辛抱みたいなものがスカッと吹っ飛ぶような気がするのよね」
美姫のことばのように
スカッとする
ここ最近の苛々を払拭できた作品でした。
