40冊目は早見和真氏の著書「ひゃくはち」
高校野球という舞台を通して真の友情とは?
親子とは?家族とは?仲間入りとは?
あらためて大切なことを当たり前ですが、
考えさせられる作品でした。
主人公の雅人にお父さんが送った手紙が最高でした。
ちょっと長いのですが紹介しますね。
『前略、先週グランドに練習を見に行った時、君の表情が暗いのがとても気になりました。今はまだ練習についていくのも、新しい環境に慣れるのも大変な時期だと思います。野球が下手くそなのは仕方のない事。それはこれから人一倍練習して、少しずつ差を埋めていけばいいだけです。それよりも僕は君の元気のなさが気に掛かります。あの長嶋茂雄はどんなに調子が悪くても、決して長嶋茂雄を演じるのをやめなかったと言います。長嶋茂雄という人間を演じ続ける事によって、ファンの期待や信頼に、彼は応えようとしたのです。だから、君もどんなに辛くても、青野雅人を演じ続けてください。誰よりも大きな声で、君らしさをアピールしてください。そうすれば監督の目に留まるだけでなく、君自身の現状も打破してくれる事でしょう。それができる人間だと、少なくとも僕は君に期待しています。それともう一つ。君は中学時代、野球の上手くない子の気持ちを考えてあげましたか?試合に出れない子の側に立ってあげられましたか?今、君は人間として大きく成長させてもらえる環境にいる事を絶対に忘れないでください。誰かの身になってあげられる人間の方が、野球だけの人間よりよほど価値があるのです。君はその両方の立場を知る貴重な経験をさせてもらっています。その事を忘れないでください。やるだけやってそれでも駄目なら、その時は胸を張って帰ってくればいいんだから。母さんも香奈も、みんな喜んで君を迎えます。家族は君の味方です。今はまだ逃げる時期じゃない。がんばれ。雅人へ 父より』
こんな手紙を書ける父親になりたい。

