ごきげんよう。栗毛馬です。

 

Eテレで放送中の、「3ヵ月でマスターするピアノ」通称「3マスピアノ」の話の続きです。

 

※「3マスピアノ」は、ピアノ初心者はサティの「ジムノペディ」、経験者はショパンの「革命」を、3ヵ月でマスターしてしまおう!という企画。

 

 

 


 

 

 

 

 

昨日の記事で、うちの老婦人こと母は、「ジムノペディ」を、最後まで両手で弾き切ることができるようになったと書きました(間違えたりつっかえたり止まったりはするものの)。

 

対して、私は…

 

ジムノペディ

  • 両手でヨタヨタ、最後まで(老婦人よりはマシなレベルだけど大して変わらない)
  • 和音が覚えられない(それなりに反復練習したのに)
  • 油断するとすぐにメロディーをミスタッチする

 

革命

  • 最初からほぼ進まず(片手ずつ、見開き1ページの音を取る程度がやっと。いまだに最後まで到達できていない)

 

このように、ひどい有様です。

もちろん、石丸さんと寺田さんのお二方からは大幅に後れを取っています。

 

ピアノには毎日触っているのに、この体たらく…!

いったい、なぜ?

 

それは、これらの「課題曲」を練習する時間がななか取れないからです。

 

言い訳ですが、「大人のピアノ学習者」は、レパートリーを維持するだけで大変なのです!

 

弾かないでいると、曲をすいっと忘れてしまうのが「大人のピアノ学習者」の特徴。

 

何百回も弾いてきた曲を、少し弾かなかっただけで、忘れてしまう。

手の内に入れたはずなのに、あっという間に弾けなくなる。

 

さらさら…さらさら…

手のひらから砂が零れ落ちるように、レパートリーが滑り落ちて行く虚しさと情けなさ。

 

一度忘れると、学び直して復活させるのが、本当に大変なのです!

 

防ぐためには、定期的に(短いスパンで)弾き続けるしかありません。

 

当然のことながら、レパートリーが増えれば増えるほど維持管理は大変になり、時間も必要になります。

 

毎日の練習では、レパートリーの一部を回すだけで精いっぱい。

今日はこれとこれとあれとそれ、明日は別のレパートリー群…。

 

このように、現状維持するための練習に時間を取られる。

それに、挑戦中の憧れ曲だって練習したい。


そのため、課題曲まで手が回らないのです。

 

週末など、余裕があるときに少しずつ取り組んでおりましたが、途中から「革命」は、ほぼ諦めました(後で独習します←「後」っていつ来るの)。

 

難しい新曲を2ついっぺんに学ぶなんて、できない相談だもの。

 

せめて「ジムノペディ」だけはと思い、ちょびちょびと練習を継続していますが、サボるとすぐ、練習した部分を忘れてしまうからなかなか進みません。

 

苦手な部分を集中的に反復練習すると、余裕でできていた箇所が弾けなくなっていたり…(これも大人ピアノあるあるですが)。

 

↓レパートリー、かつてのレパートリー、憧れ曲、練習中の曲たち(一部)




効率よく、秒で該当ページをめくるためのポストイットは必須です。




さて、番組のことに話を戻します。

 

「革命」を練習中の「経験者の寺田さん」。

彼女も、石丸さんに負けず劣らず「異常」です!

 

あの複雑な音符の羅列を、両手いっぺんに、顔色一つ変えずミスタッチせず弾いてのけるという…!

 

曲が動き始めてから右手が入るタイミング。難しいところですが難なくこなし、4和音を正確に把握して掴む記憶力と対応力にもあっけにとられました。

 

小さな手だから、広い音域を掴むのは大変なはずなのに。

幼いころにバイエルを弾いたっきりで、何十年もピアノから遠ざかっていた人のなせる業ではありません。

 

指の開きも悪いし、指の独立なんて「なんの話?」という感じだと思います。

それなのに、できている…!

順応性に舌を巻くのみです。

 

しかも、察するに、今回の生徒役は、自ら志願したわけではなさそう。

「オファーが来たから受けた」ようなニュアンスが感じ取れました。

 

曲目も、自らの意志によるものではなく、制作側からあてがわれただけのよう。

 

つまり、寺田さんにとって、これは「純粋なる仕事」。

「ピアノを弾けるようになりたくてたまらない」わけでも、

「ショパンの『革命』に憧れていて、どうしても弾けるようになりたい」といった、能動的な熱い思いがあるわけでもなさそうなのです。

 

余計に凄い…!

 

自分のレベルを遥かに超越した難曲など、弾けるようになりたいという強い気持ちがないと練習できるものではありません。

 

気持ちがあったって、くじけて挫折するのに。

 

実はそれほど興味も関心もない曲、しかも超難曲を、仕事で練習したいと思います?練習できる?

私だったら、NOです。

 

寺田さんは、物凄く頭がよく、仕事に対する責任感が激烈に強いことに加えて、器用さと忍耐強さも持ち合わせた、きわめて優秀な方なのだろうな…と思います。

 

ちなみに、寺田さんの真似をして、公式サイトのお手本動画をゆっくり再生しながら譜読みをするようにしたら、練習が楽になったし、覚えやすくなりました(ありがとうございます!)。

 

革命は、臨時記号が多いから頭が混乱します。

 

「この音でいいのかな?」

常に不安を抱えながら音とりをしていたのですが、お手本を聞きながらだと耳で答え合わせができるから、

「これが正しい!」

自信を持って弾けるようになり、そうすると覚えも早くなるようです。

 

スマホ操作するのが面倒で、独りジメジメと譜読みしていましたが、横着がらずに文明の利器を使った方がいいのですね。

その方が、ずっと効率がいいです。

 

なので、願わくば…、お手本動画の掲載期間を、6カ月などと冷たいことは言わず、延長していただきたいものです。

 

「3か月でマスター」は難しくても、コツコツと自分のペースで取り組んでいきたい人はたくさんいると思うので。

 

 

「3マスピアノ」、あとたった3回で終わってしまうのが残念でなりません。

続編をご検討いただけたら本当に嬉しい。

 

それから、本田先生、ぜひ楽譜か教本を出してください!

 

難曲を、調はそのまま、ただし多すぎる音符を間引いて、弾きやすくアレンジしたものを。

 

例えば、ショパン「別れの曲」。リスト「愛の夢」。バッハ「G線上のアリア」、「主よ、人の望みの歓びを」。

 

調はそのまま、というのが大事。

 

難曲の初心者向けアレンジ楽譜は星の数ほどあれど、原曲の調のままですぐれた編曲のものを見つけるのは至難の業。

 

本田先生のアレンジならばきっと最高だと思うのです。

 

 

それにしても。

革命の9小節目からの左手が、あんなにも美しく切ない音だったなんて知りませんでした。


CDなどを普通に聴くだけでは、音のうねりとしか認識できずにいたので。


そうか、こんなに痺れるように美しい、音の並びだったのだね…!

「ゆっくり練習」のおかげです。


これを知ることができただけで、練習するかいがあったと思います。


 

↓とても興味深い本です!

 

ごきげんよう。栗毛馬です。

 

昨日の続きです。


 

UNIQLO×アニヤハインドマーチのコラボニット(メリノ)に、手持ちのカレが合わないと書きました。

 

装飾品や小細工は不要、一枚で勝負できるニットだから。

ですが。

 

首が寒いです。

 

この時期は、タートルに、カレをぐるぐる巻くのが定番スタイル。

 

考えてみれば、暑い時期を除いて、自分が首をむき出しにしていることは、ほぼありません。


そんな寒がり人間に、冷える季節の首丸出しはあまりに酷…!

 

しかし、カレを無理に巻いて、おかしなことになるのは避けたい。

 

どんなカレだったら合うのだろう…。

むしろ、目玉の目玉をかっぴらかせるような驚きに満ちたものだろうか。

 

たとえば、「エルメスのドレスコード」とか。


 


いえ、いくらなんでもこのニットのためだけに買うつもりはありません。

 

待てよ、「エルメスのドレスコード」…。

 

持っているじゃないか。

ツイリーだけど!





 

やってみました。

 

ひと巻きして、一文字結び。

 

 

 

…何か変です。

 

 

次。ひと巻きして、ひと結び。

 

 

…だから、怖いってば!

 

 

ツイリーもダメか…。

 

今風に、中に薄手のタートルでも重ねればいいのでしょうが、そういう着方は好きじゃない。

 

マフラーをすれば解決するのでしょうか。

 

細めのや、薄手のや、無地のもの。

 

 

 

 

 

 

ごきげんよう。栗毛馬です。

 

Eテレで放送中の、「3ヵ月でマスターするピアノ」通称「3マスピアノ」の話の続きです。



もっと早くに書きたかったのですが、なかなか時間が取れなくて💦

ずいぶん遅くなってしまいました。

 

 

「3マスピアノ」は、ピアノ初心者はサティの「ジムノペディ」、経験者はショパンの「革命」を、3ヵ月でマスターしてしまおう!という企画。

 

 

 

 

 

うちの老婦人こと母も私もピアノを弾くので(とても下手です)、毎週、二人で真剣に見ています。

私はペンを片手に、忘れたくないことをテキストに書き込みながら。

 

↓練習に必須の小道具

楽譜押さえと、フリクション。



 

 

 

 

 

毎回毎回、本当に驚くのは、二人の生徒さんの進歩の凄まじさです!

 

見終わるや否や、

 

「また上達してた!」

「あの人たち、異常!」

「なんであんなに弾けるの?!」

 

『ピアノ初心者の石丸さん』と、『経験者の寺田さん』の話題で持ち切り。

 

 

「ピアノ初心者」の石丸さん。

 

初回はぎこちなく強張った指で、音階を弾くのがやっと。

 

それが今や…!

(9回目の放送を終了したところです)

 

堂々とグランドピアノに向き合い、早くも「自分の音」を奏でていらっしゃる。

しかもほぼ暗譜で、ペダルまで入れて(!!)

 

カメラの回っている前でですよ…。

心臓、強い。強すぎる。

 

「ジムノペディ」、正直言って、初心者には相当に難しいですよ(学びも多いけど)?

 

左右にまたがった、見にくい譜面。

メロディーは黒鍵が多くて、安定して指を置くのが難しい。滑り落ちそうになる。

 

左手は取るべき音域が広い。おまけに、だいたい三和音。

しかもサティだから「素直じゃない響き」で、和音がとても覚えにくい。

おまけに、間違って弾いても気づきにくい(微妙なところは、どっちでもいいじゃんって音)。

 

ゆったり過ぎて、音が長すぎて、テンポを一定に保つのが難しい。

 

音域の広い曲は難しいです。

視野を広く取らないといけないし、跳躍の着地で失敗しやすい。

 

ブンチャッチャのブンなど、離れているから注意も神経も行き届きにくくて、ガチャンと強い音になったり、逆に音が抜けたりすることも。

遠方のブンから、三和音のチャッチャを正確にきれいにつかむのも、とても大変なのですから!

 

なのに、石丸さんたら…。

 

柔らかい音。揃った和音。

腕の運び方、和音のつかみ方に、迷いがない。

なんであんなに、和音がバラけないのですかーーー!

教えてください。

 

暗譜もしてるし…。

ペダルも、お上手。

 

リズム感も完璧。

ちゃんと待てる。

ゆったりした三拍子を、ものにしている。

 

 

大人になってから楽器を始めた人は、リズムに苦戦することが多いです。

(私は小学校の頃、猛烈に打楽器の特訓を受けたせいで、リズム感だけは悪くないのです)

 

休符を無視する、音をのばしている間が待てない、焦って次の音を弾いて前につんのめる…。

 

うちの老婦人こと母がまさにそう。

 

ひどいときなど、弾いている途中で、右手と左手がズレることも(練習中の曲ではなく、すっかり手の内に入れているはずの曲なのに、です)。

 

こちらは気持ち悪くて仕方ない。

横に行って「シャッ」と威嚇します。

すると、「あら、何か変だったかしら」と。

 

左右ズレズレでも平気で弾き続けられるって、ある意味スゴイ技術だと感心もするのですが…。

 

「休符だって音符なんだよ。意味があって、必要だから書いてある。無視しないで」

「この曲、4拍子でしょう。急に3拍子にしないで。転んでしまう」

「ここ、よくみて。休符!ウンだよ、ウン。ウンって言ってから入る。はい、やってみる。ウン!

「音をよく聞く!ここ、セコンドの聴かせどころ。聴いてから、気持ちよく入る」

 

理屈で、感覚で。

アプローチを、表現を変えて。

口を酸っぱくして、何百回言ってきたことでしょう。

人間メトロノームにもなりましたし、手を叩いたり、足踏みしたりのリズム練習も散々やってきました。

 

「音の高さだけじゃ曲にならないんだよ。音の長さも同じくらい重要なの」

でも、ダメなのですよね、素人が言ったって。

 

「休符も、音符です」

本田先生が優しい口調でおっしゃった途端、やっと腑に落ちたよう。

 

「そうか、休符って、大事なのねえ」

と、感に堪えたように。

 

…あのねぇ…。まったく同じことを、手を変え品を変え、長年言い続けた私の立場はどうなる。

 

ま、わかってくれたのならいいのだけど。

プロの一言は、怪しい素人の百万言に勝ります。

 

 

話が逸れました、石丸さんです。

 

あの方の音楽的潜在能力、半端じゃないです。

 

合唱をなさっていたそうですから、歌心が素晴らしいし、音楽的センスも並々ならぬものをお持ちなのだと拝察されます(羨ましい)。

 

自分で奏でたい音楽が、ご自身のなかにしっかりあり、そこへ近づく努力を惜しまない方なのだと思います。

 

何より、素直で謙虚なお人柄。

 

一般的に、男の人は、若年者から指導を受けることに抵抗を覚える方が多いように感じられます。

自分が正しいと思っている。あるいは、正しいと思いたい。

それで、相手が正しいとわかっていても、プライドが邪魔をして受け入れられない…。

 

歳を重ねるほどその傾向が顕著なようですが、石丸さんにはまったく当てはまらないご様子。

 

指導を丸ごと受け入れて、さらに自分のなかで掘り下げ、敷衍する。気づきを得る。

その素直さと貪欲さが上達の秘訣なのだろうと思いました。

 

「石丸さんはできているのに、なぜ自分はできないんだ!」

と、悔しく思っている方へ(きっと全国にいらっしゃると思います)。

 

石丸さんは音楽的素質にあふれた、並々ならぬ方だと思われます。

 

だから、石丸さんの成長度合いが「普通」だと思って、わが身と比べてしまったら、苦しくなりますよ…!

 

「人は人、自分は自分」

いい意味で割り切って、自分のペースで少しずつ進んで行くことが大切です。


やればやっただけ、確実に前進します。少なくとも、後退はしません。

※誤った練習はこの限りではありません。

 

できないところではなく、できたところに目を向けて喜ぶ。自分を褒める。

それが、楽しく続けるコツ。

続けてさえいれば、いつか目的地(付近)にたどり着きますので。

 

…なんて、下手なくせに偉そうに書きました。

でも、素質ないけれど、長年ピアノに真剣に向き合ってきて、できないからこそ見える、わかることがあると思っています。

 

「クソッ!」

と思ってピアノが嫌いになるなら、

「へへっ、まあいっか」

思うように動かない指を許しつつ、ゆるく楽しく付き合った方がいい。

 

 

老婦人は、

「石丸さんに、負けてる!大幅に負けてる!私の方がピアノ歴が長いのに!」

 

謎のライバル心をガソリンに、相変わらず嘆きながら、ちょこちょこと自主練を続けています。

 

「一週間って、すぐなのよ!すぐに水曜日が来る。もっと練習しないと、ますます遅れちゃう」

これまでの老婦人からは信じられない熱心さです。

 

今ではよたよたと、両手で最後まで弾けるようになりました。

ペダルはまだ入らず、和音は読み間違いが多いし、右手でときおり入る和音の低い方(レとかミ)の存在をすっかり無視していたりもするけれど。

正直、音色は私よりずっといい音を出しています。

 

以前も書きましたが、老婦人が自主的に新しい曲に取り組むなんて、考えられないこと。

 

Eテレ様様です。

 

 

 

ごきげんよう。栗毛馬です。

 

昨日の続きです。


とても素敵な、UNIQLO×アニヤハインドマーチのコラボニット(メリノ)。

 

 

サイズの問題は置いておいて、とりあえず衣装合わせをしてみました。

色々試して出した結論は、2つ。


1.スカートよりパンツの方が合う(手持ちのスカートは全て合わない)

なんでだろう…?
スカート合わせに好適と思い、コンパクトなXSを選んだのに、当てが外れてしまいました。

ニットにデザイン性がありすぎるためでしょうか。

特に、気に入りの「おかしなスカート」(装飾過多)との相性が悪い。

 

 

デザイン性があるもの同士、喧嘩する気がします。


このスカートには、目玉ニットより、シンプルなリブタートルの方がずっと合うのでした。

 

 

 

代わりにといってはなんですが、パンツとの相性はバッチリです!


普通のパンツの上に普通に着るだけで決まります。

太って、「タートルニットをパンツにタックイン+ベルト」という着こなしをあきらめざるを得なくなった私にとっては救いの神。

 

 


ベルトをする必要がないから、もたつかず、脱ぎ着が格段に楽なことも嬉しい。

でも、パンツ合わせとなるとニットのサイズを一つ上げた方がバランスがよくなりそうです。


2.カレは合わない

手持ちのカレは、どれも合わない気がします…。

 

アクセントの赤は思いのほか主張が強く、スカーフを受け入れるつもりがないらしい。
目玉も、スカーフのことは好ましく思っていないように見えます。

 

↓あさっての方を向く目玉

 

かっこいい系も、エレガント系もダメ。


この「セル・デ・ステップ」など、赤が入っているのに合いませんでした。

 


 

ならば、と、うんと振り切ってカジュアルにバンダナ。

 


やっぱり、変だぞ!




 

ちなみに、ネックレスも合いません。

 

 

目玉&ステッチ…。

小さいくせに、存在感がすごい(そこが好きなのだけど❤️)。

 

このニットは、シンプルに一枚で着るのがいちばんのようです。

ごきげんよう。
アニヤハインドマーチの目玉シリーズに目がない栗毛馬です。

 

↓サイズが大きすぎるのです。ひとまわり小さいのを作ってください。必ず買いますから。あと、ハンドルはレザーにしてください。高くなっても構いませんので…!

 

↓使う機会はなさそうなのですが、欲しくてたまらず、カートに入れたり出したり。かわいいなぁ。

 

 

 

UNIQLOとのコラボ品の、今年の戦利品です!

 

 

届いたものを箱から出して並べたら、込み上げてきた笑いが止まらなくなりました。



パッカブルバッグ

 

 

 

 

ポーチは去年より一回り大きくなり、
天面についていたファスナーは「口」になりました。

 

 

まるで怪獣みたいでとってもキュート。

ただ、エコバッグの出し入れのしやすさは、去年のに比べてだいぶ劣るようです。

少々残念ですが、このかわいさは、ちょっとした不便さなどぶっ飛ばします!


慣れればどうってことないと思います。特訓します。



ニット(メリノ)

 

 

 

 

 

 

手触りが素晴らしいです。
細番手の糸特有の滑らかな手触りにうっとり。


色も好き。


落ち着きのあるダークグレー。
ややまだらになっているから、のっぺりしない。ダウンの羽毛などが付着しても目立ちにくい。素晴らしい…!
目玉と赤い刺繍が映えます。

早速袖を通してみると。

うわあ、なんてかわいいの!
左胸にまんまるお目め。

肩、首、袖口の刺繍もアクセントになって素敵。

 

 

袖口の刺繍は、使っているうちにほつれそうでやや心配ですが、なに、ほつれたら自分で直せばいいのです。簡単なことです。

ちょっと不安なのが、サイズです。
散々迷って、真剣に検討した上で(手持ちのニットの大きさを計りました)XSを選択しましたが、思ったよりもはるかに「ジャストサイズ」。


ゆとりは、あまりありません。

ううむ、肌の上に直接着て、この感じか…。

ババシャツを中に重ねてみました。
一応、問題なく着られるようですが、多少ぴっちりする分、太って見えるかもしれません。

Sにした方がよかったか。
いやいや、きっとSでは大きすぎた。

とても薄い生地だから、大きすぎるサイズだと中で体が変な風に泳いで、自らの貧相さを際立たせることになりかねない。
それは避けたいからなぁ…。

ここで私は大変なことに思い至りました。
洗濯です。


素材はウール100%。
間違いなく、多少は縮むでしょう。


むむむ、アウトかも…。
特に、裄。今でさえ、ややツンツルテン気味なのに。

やっぱりSにした方がよかったか。
Sを洗って、縮んだくらいがちょうどよかったかもね…。

本当に、サイズ選びは難しい。
現物を見ないで買ったからなおさらです。

こんなに素敵なのに、縮んで着られなくなったら悲しすぎる!

 

↓かわいすぎてほしくなったけれど、使う見込みがないので我慢

 

↓黒がなかったので我慢…!

 

ごきげんよう。栗毛馬です。

 

何回かにわたって、PLEATSPLEASEのおかしなパンツについて書きました。

 

 

 

 

こんな妙なパンツを好むのはごくごく少数派と思い込んでおりましたが、気を付けて見ていると、意外といらっしゃるのです!

 

わずかな間に、複数の方をお見掛けしました。


 

ある夕方、駅の雑踏で。

ぱっと目に飛び込んできたのは、裾をボタンで留める、同じ形のパンツ。

 

あっ、と思って視線を上に上げると、素敵なマダムでした。



 

ふわふわの、明るい栗色の髪に縁どられた、色白の小さなお顔。


トップスはホワイトチョコのようなやさしい生成りの、ツイードと思しきジャケット。

 

 

 

 

やや短め丈のジャケットと、柔らかなラインを描くパンツの組み合わせの、なんと素敵なこと!

 

お姿が見えたのは一瞬で、あっという間に人波に飲み込まれてしまったけれど、素敵だったなぁ…。

 

遠目だったし、私は目が悪いので確かなことは言えませんが、パンツの生地は、私が持っているものとは違うようでした。

 

PLEATSPLEASE歴が短かすぎて知らないのですが、これはもしかしたら定番の形で、素材違いで過去に何度か出ていたのかもしれません。

 

↓魅惑の、イッセイミヤケの世界

 

 

 

 

 

 

ごきげんよう。栗毛馬です。


ずいぶん前に書いて、忘れていた記事をアップします(そういうの多い…)。



 

二次流通をくまなく見て、見つけてしまったのが運の尽き。

 

 

カリック・ア・ポンプの色違いを、買ってしまいました。

 

 


 

赤系のカレは初めてです。

紺や青など、寒色系の落ち着いたカレたちの中で異彩を放っています。

 

 

 

朱色が鮮やか…!

地の白も鮮やかなので、コントラストがまばゆいほど。

そこに、グレーが落ち着きを添え、ルロタージュの締め色もいい仕事をしています。

 

華やかですが、どこか軍服めいて格好いい雰囲気でもあり、自分でもギリギリ行けそうです。

 

 

眺めていると、モーツァルトのトルコ行進曲、しかも冒頭や中間部ではなく後半の、オクターヴでメロディーを奏でるところからコーダの華やかな部分…が聞こえてくるカレです。


 

勇ましくありたいときに力をくれるかもしれません。

 

 

正直、まだ慣れずどこか落ち着かないです。


しばらくは家の中で巻いて、気持ちと体を慣らすつもりです。







…ここまで書いて、放置していました。

実はこのカレ70、その後一回使ったきりで、クローゼットに眠っております…。

やはりどうしようもない違和感があって。
似合わないのです、赤。

使おうと手に取るけど、鏡を見て、やめる。
これを繰り返しております。

いつか、しっくりくる日がやってくるのでしょうか…。




ごきげんよう。

先日、PLEATSPLEASEのパンツを買った話を書きました。



 

早速穿いて出かけたところ、寒かったです。

タイツは穿いていたのですが、力不足でした…。

 

しかし、穿き心地、気分ともに最高です!

 

とにかく、動きやすい。

そして、楽しい。

 

  • 軽くて、負担にならない。
  • ゆったりしているので、足さばきがよく、しゃがんでも膝が出ない。
  • ウエストゴムのイージータイプだから脱ぎ着が楽々。
  • フルレングスではなく、やや短め丈なのでトイレも楽々。
  • 長時間座ってもシワにならない。
  • センタープレスの消滅を気にする必要がない。

 

色々なトップスと相性がいいのは、先日の記事のとおり。


 

前と後ろそれぞれから横に流れるラインが美しく、シンプルだけど凝った印象になるパンツで、行き過ぎないモード感がとても好み。

 

シャープでマニッシュなイメージでありながら、生地の柔らかさと、少しだけ丸みのあるシルエット、優雅な布の流れでエレガントさも備えているのが素晴らしい。

 

おまけに、ドレープ効果で着やせして見えますよ…!

 

ものすごく気に入りました。

これがあれば、他のパンツは不要なのでは…?と、思えるほど。

 

値段が凄かったから買うのに勇気が要りましたが、後悔は全くありません。買ってよかった。


 

書き忘れておりましたが、このパンツは2wayでの着用が可能です。

 

裾のボタンを留めるとふんわりテーパードに、



外すとワイドシルエットに。



全然違うパンツに見えて、お得です。

※画像は公式サイトから拝借しました。

 

二本分と考えれば、お安いか…(真顔いいえ、それは勘違い)。

 

ウエストがイージータイプ(総ゴム)のため、「シャツをタックインしてベルトマークして着る」というような着方はできませんが、そういう服装をしない方ならば、これ一本で生きて行けるのでは…?と思えます。

 

ミニマリストにもおすすめのパンツです。

 

※私は、自分のワードローブの柱でもある「シャツが主役の服装」も好きなので、このパンツ一本に絞るのは無理ですが。



 


好きすぎて、買った翌日から3日連続で着ました。

だって、他のパンツを穿く気になれなかったんですもの。

 

帰宅しても脱ぎたくなくて、家でも穿きっぱなし。

 

「あなた、高いパンツを!傷むじゃない」

 

うちの老婦人こと母が目を剥きましたが、このパンツは家着としてもすこぶる優秀で、快適なのです。

 

でも、こんなにぶっ続けで穿いたら傷みますよね。お尻に穴が空いたらどうしよう…。

 

あんなにお高くなければ、家着用にもう一本欲しいくらいです。

 

値段が、1/10…。いや、それは図々しすぎるな。せめて1/4くらいだったら追加購入するのですが。

 

それにしても、丈やや短めのゆったりパンツって、つくづく快適!


私は、風を切って歩きながらつくづく感じ入りました。



 

天候や体調を気にしなくていい。

大またでガシガシ歩ける。歩きやすい。

 

この快適さを知ってしまうと、ロングスカートなんてもう、鬱陶しくて。

 

階段でいちいちつまむとか、天気を選ぶ(風の吹く日、雨の日は着られない)とか…しゃらくさいんだよ!

 

しかし、久しぶりにロングスカートを穿いてみたら、それはそれで楽しくて、


(やっぱり、好き)


と思ったのでした。



 

 

ごきげんよう。

 

猫の日は「にゃんにゃんにゃん」の2月22日ですが、

本日11月25日も「いいにゃんこ」で準・猫の日にしてもいいのでは…と思う栗毛馬です。



 

 

飼ったことはないけれど、猫が好きです。

 

道端で見つけると、心が躍ります。

ときめきながら目で追って、「にゃーん」と鳴きまねして反応を見たりして。

 

余談ですが、猫の鳴きまねは得意なのです。

普通の声も、甘えた声も、ドラ猫のダみ声だってお手の物。

 

いつかの春、庭先で鉢合わせたらしい野良猫が大声で唸り合いを始めたことがありました。

「うううーう」

「わぁーーーーおおぅ」

凄い声です。

 

混ざりたくて、

「うわあーーーーぁぁぁおおぅ!」

ひときわでっかい声で参戦したら、

二匹ともピタッと鳴き止み、次の瞬間、凄い勢いで逃げて行ってしまいました。残念…。

 

 

鳴きまねをすると、どうなるか。

 

1割の猫は完全無視します。

9割の猫は振り向きます。

 

そして、

「なんだコイツ」

って顔でまじまじと見てきます。

 

すかさずゆっくりとまばたきをして、

(敵意はないよ☆)

アピールをするのですが、仲良くなれたことは一度もありません。

 

 

先日、うちの老婦人こと母とそのへんの小道を歩いておりましたら、道のあちら側に、ねこを見つけました!

 

大きな顔にがっしりした体躯。

なんとなく雄猫らしい雰囲気です。

 

のそのそと歩いて、車が近づいているのに横断してこようとするから、ハラハラしました。

 

幸い、ドライバーが気が付いて減速してくれたので事なきを得ましたが、なぜわざわざ車の前を渡ろうとするんだろう…。

 

愛想のない顔つきでしたが、試しに

「ニャーン」

猫真似声で話しかけてみると、

『にゃーん』

顔に似合わず、甘ったれた声で返事をしてくれました!

 

あ、この子、触っても(たぶん)大丈夫なタイプだ…!

私の心は喜びに沸き立ちました。お猫様に触れる機会なんてそうそうないもの。

 

「ちょっと待って。猫、触る」

老婦人に声を掛けて立ち止まり、中腰になって、お猫様出迎え態勢になると。

 

トトトと、こちらに近寄って来たお猫様。

 

すいっ…。

 

あろうことか、私の前を素通りし、少し離れた場所に立っていた老婦人のもとに一直線。

すりっ すりっ なんて、ズボンに顔をこすりつけているではありませんか!

 

「あら、毛が付くじゃないの」

かがんで撫でるわけもなく、悠然と立ったままの老婦人。

 

 

…なんでこうなるんだか…。

老婦人はどちらかというと猫が嫌いです。

なのに、なぜか猫が寄っていくのです。

 

私の方が、いや、私こそが猫好きなのに…!

 

落ち着きを持ってゆっくり動き、大きな声は出さず、猫に話しかけるときはなるべくトーンを上げて、「猫に嫌われる人」にならないよう、気を付けているのに。

 

がっかりしましたが、

「ニャーーオゥ」

再度呼びかけると、

『にゃーん』

応えて、こちらにもお情けを垂れに来てくださいました。

 

間近で見ると、右の耳に切れ込みが入っていることがわかりました。

地域猫の、やはりオスらしい。

 

尻尾を立ててお尻を向けてきたので、付け根トントンをしてやりました。


ああ、しあわせ…。

 

しかし、30秒もしないうちに、しびれを切らした老婦人が

「もう、いいでしょ。行くわよ」

歩き始めてしまったので、

 

「じゃあね、車が来てるときに渡っちゃだめだよ。気をつけてね」

声を掛けて、立ち上がりました。

 

ああ、いつまでも触っていたかった!

 

「猫触った~デレデレ

 

しあわせな気分はその日いっぱい続きました。

その後も、思い出すたび、しあわせに包まれます。

 

猫パワーって本当にすごい。




ごきげんよう。栗毛馬です。

 

先日、軽羽織として使えるライトダウンが欲しいと書きました。



 

その後、エルメスの前を通りかかったら、好きでたまらないダウン「ピウミーノ」が掛かっているのが見えました!

 

 

 

大きさから推して、たぶんメンズ。

色はニュアンスのある黒。真っ黒ではなく、炭色のような、柔らかな黒でした。

 

その素敵だったこと…!

 

視界に入ったのはほんの一瞬。

たぶん、3秒にも満たない間でしたが、その美しさはまぶたの裏にしっかりと焼き付いてしまったのでした。

 

 

 

昔々、ピウミーノへの憧れが高じて、身の程知らずにも試着させていただいたことがありました。

 

 

そりゃあそりゃあ、素敵でしたよ…!

購入を本気で検討したものです。

 

色もサイズも希望のものがなくて、諦めたのですけれど(なくて本当によかった)。

 

ただでさえお高かったのが、その後ますます上がってしまったから、今となっては欲しいとか試着したいだなんて思うこともなくなってしまったけれど、やっぱり素敵。

美しいものは、美しい…。

 

ふと、ズルいことを考えました。

どこかのブランドが、ピウミーノに寄せたダウンをつくってくれないかなぁ…なんて。

 

バッグはもちろん、ベルトや帽子でも、エルメスを真似たエルメスからインスパイアされたと思しきデザインの商品を作って販売しているところは、たくさんあります。

 

ピウミーノみたいなのを作ってくれれば、買うのになぁ…。

 

 

もちろん、ファスナープルは鐙ではなく、普通ので構いません(むしろその方がいい。鐙のファスナープルはエルメスだけのもの)。

 

あと、スタンドカラーをノーカラーにしてくれたらいいな。その方が寒くない時期から活躍させられるから。

 

あのコンパクトさと格好よさが継承されていればいいの。

 

端境期の、ライトダウンにぴったりのデザインではないですか。

 

↓このように写し描きをしてみましたが…。



 

ふうむ…ノーカラーにしてしまうと、魅力が大幅に減ってしまう気がします。

 

ふっくら、キリリと首を包み込むデザイン(と、ボタン)がピウミーノの肝だったのかもしれませんね。

 

↓カシミアのマフラーで、防寒は完璧(エルメスのカシミアマフラーは恐ろしくあたたかいです)。