ごきげんよう。栗毛馬です。


虫の話だけではあんまりなので、耳より情報を。


ユナイテッドアローズが、値下げ品を出しました。


↓秋から春にかけて大活躍してくれるカットソー


↓店で素敵だったカーディガン。


「これどう思う?安くなってるんだけど」と老婦人に聞いたら、「似合わなそう」とバッサリでした。


↓重宝しそうなアウター


↓重宝しそうなインナー。

コットンカシミアの肌触り、大好きです。



↓これはセール品ではなく、新作。おもしろい形!コーディネートの主役を張れそうなパンツ。


では、ご安全に、よい週末を。

ごきげんよう。栗毛馬です。

 

本日は、虫の話です。

苦手な方は、確実に退避されることをおすすめします。

 

あまりに衝撃的で…、書かずにはいられない。

頭から出さないと、脳が占拠されっぱなしになる気がしまして…。

申し訳ないのですが、この場をお借りします。

 


 

今朝、仏壇に朝のお線香をあげようと和室に行ったら、壁に掌ほどもある蜘蛛が張りついていました。

 

私の驚いたことと言ったら。

白い壁に、放射状に脚を広げた、巨大蜘蛛ですよ?

 

棒立ちになり息を呑み、しわがれ声で助けを呼ぶと、蜘蛛は素早くテレビの陰に隠れ、

「どうしたのよ」

うちの老婦人こと母がやってきました。

 

「で、でっかい蜘蛛がいた!こんなの!テレビの後ろに隠れた!」

手を、ヤツデの葉みたくパッと開いて言うと、老婦人、

「大げさねぇ!そんなのいるわけないじゃない」

どれどれと潜伏場所をのぞき込んで、

「★#&>%)*!!!」

声にならない声を上げ、1メートルは跳び退り、私の腕に爪を立てて叫びました。

 

「いた!何あれ!なんであんなのがいるのよ!」

「知らないよ!どうしよう?いつもの蜘蛛セットじゃとても無理だよ。虫取り網みたいなのとか、ないかな」

 

『いつもの蜘蛛セット』とは、こちらです↓

 

 

 

すると、老婦人がそこらにおいてあったバーバリーのキャップをむんずと掴んだので、



 

 

 

 

 

 

「えっ、まさかそれで捕獲するの?」

自己犠牲の精神が過ぎる!驚いて尋ねると、

「そんなわけないでしょう!飛んで来て触ったら嫌だから避難させてるのよ!蜘蛛って、飛ぶんだから!」

怒られました。

 

そして、

「どうしよう、人を呼ぶ?」

と、わけのわからないことを言っています。

 

「えっ、ダメなの?対処できない?蜘蛛はだめなの?Gだったら平気じゃん」


私は虫全般がダメで、とくにGを見ると手がワナワナと震えて使い物になりませんが、老婦人は果敢にひっぱたき、しかしピーは出さずに仕留めることができるのです。

 

しかし、

「無理よ、あんなに大きいの、気持ち悪い!Gの方がずっとまし!誰かに来てもらいましょう」

今日は全く役に立たないのでした。

 

こうなったら、私がやるしかありません。

「ちょっと待って、説得してみる」

と言ったのは、『虫は言葉がわかる』と主張するインスタを読んだことがあったからです。

 

「おおーい、蜘蛛さんやー。お外へ行ってくれませんかねー。お外の方が快適ですよー。いじめるつもりはないんだけど、お外に出てくれませんかねー。おおーい」

 

繰り返し話しかけましたが、あいにく効果はありません。

蜘蛛はテレビの陰で息をひそめています。

 

しばらく待ちましたが、状況は一向に変わりません。仕方なく、

「虫捕り網、やっぱり必要だよなぁ…」

ぶつぶつ言いながら納戸を漁り、使えそうなものを探しました。

 

グルグルと丸く輪っかになった針金を見つけたのでキッチンのシンクにつけるゴミネットを装着し、即席虫捕り網を作りましたが、こんなもので対応できるんだろうか。

 

でも、なんとかするしかない。

あんなのが一つ屋根の下に存在していると知ってしまった以上、家に安息はありません。

 

押し入れで見つけた定規と虫取り網をくっつける算段を考えていると。

 

ザザザザザッ!

 

走り出た大蜘蛛が、障子を横断し、別の家具の陰に飛び込んだので、

 

「ギャアー」

思わず叫びました。

 

だって、あの速度、それからあの音!

 

カサカサなんて生易しいもんじゃない。

ガサガサでもタカタカでもなく、

ダカダカダカ!という足音。

この音の大きさだけで、蜘蛛がどれほどの大きさだったかわかりますでしょう。

 

「ど、どうしよう!隙間に入った!あそこじゃ網も入らないよ。家具をぐーっと押して、潰しちゃう?」

できればやりたくない手段を提案すると、

「だめよ!汁が出るじゃない」

そりゃそうだ。

 

さて、どうしたもんか…。

 

八方手づまりですが、救いなのは、近くに掃き出し窓があること。これを開けておけば、自然に外に出て行ってくれるかもしれない。開けておいて蚊が入ってくるのは嫌だけど、背に腹は代えられません。

 

なるべく近寄らないように、できるだけ遠くから窓を開け、

「おおーい、蜘蛛さんや。窓を開けたよ。出口はこちらですよ。いじめないから、出ておいで。お外はこちらですよ」

説得を再開。

 

窓と逆の方をちょいちょいと定規で叩いて軽く追ったりもしましたが、すっかり『蜘蛛隠れ』。

 

窓から、むはっと生温かい風。

「お外の方が明るくて気持ちいいですよ…」

どこがだ、と内心思いながらつぶやくと。

 

ザッ!

 

蜘蛛が現れ、壁を横切り、外へ出て行きました!

 

「出た!早く!窓閉めて!早く!」

老婦人に素早く指示を出し、ようやく大蜘蛛騒動は一件落着となったのでした。

 

「はぁ…よかった」

大谷選手とデコピンくんをまねて、ハイタッチ。

安堵しましたが、二人とも汗だくで、体は腹痛の後みたいにヘロヘロの萎え萎え。

 

ようやっと、楽しみにしていた朝食にありつきましたが(手作りのバターロールとサリーランです)、心ここにあらず、浮足立ってほわほわで、味なんかちっともわからなかったのでした。

 

緑の多い地域や旅先でした見たことがないような巨大蜘蛛が家に出たこともショックですが、

  • なぜいたのか
  • 今までどこにいたのか
  • どこから入ってきたのか
  • 仲間や家族の有無

これらが不明なことが、精神に恐慌を来しているのでした。

 

この事件が起こったのは今朝6時半頃ですが、今(11時過ぎ)こうやって文章にして、私などはやっと心が落ち着いてきました。

 

吐き出すことは心の負担を軽くすること…と言いますが、本当にそのとおりだとおもいます。

 

つまらない、気持ちの悪い話にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

ところで、「大蜘蛛」というと、私は必ず昔読んだ『ロードス島戦記』を連想してしまいます。。悪い魔術師のペットの、人面蜘蛛。オエーッ。

 

↓何巻だったかは、覚えておりませんが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

老婦人の大事なキャップは、後ろも格好いいです。



 

 

ごきげんよう。栗毛馬です。

 

久しぶりに手に取ったら、何度も読んだはずなのに内容のほとんどを覚えていなくて驚いた、向田邦子さんの『眠る盃』。

 

 

 

せっかくなので再読しよう。

忘れているなら、むしろ好都合…と考え、何気なく表紙を見て。

 

 

ああ、これは焼き物をモチーフにしているのだと、今さらながら気づきました。

 

ざらついた、釉薬の気まぐれが作り出したような色と質感。酒器に違いない。

 

あいにく知識がなくて、「〇〇焼だ!」と見当をつけることすらできないのが残念ですが。

 

さらによく見ると、肌に猫らしきものが描かれているではありませんか。



猫好きの向田さんの作品の表紙にふさわしい、いたずらがきのような猫の絵。

わあ、知らなかった…。

 

となると。帯に覆われた部分が気になります。

なんらかの秘密が隠されているのではないかしらん。

 

ワクワクしながら取り去ると。

 

出た!



現れたのは、尾頭付き…じゃなかった、尾頭だけの魚でした。

ねこに魚、だけでなく酒の肴、も掛かっているのかな?なんて思ってニヤニヤ。

 

実に、20年越しの発見でした。


カバー装画は、司修さんという方です。 

 

ごきげんよう。栗毛馬です。

 

日本橋 長門の水羊羹のなんとおいしかったことか…。

余韻に浸りたくて、本棚からこの本を取ってきました。

 

 

『向田邦子 暮しの愉しみ』


 

この水羊羹の写真が見たくて。

 

 

美しいでしょう。


※長門の水ようかんの写真ではありません。

でも、「水羊羹の写真」と言えば、私にとってはこれなのです。

 

 

水羊羹についての記述は、52ページにあります。

 

本文を読んで思ったのは、

「食べるのを一個にしておいてヨカッタ…」

このことでした。

 

だって、冒頭にこう引いてある。

 

水羊羹は、ふたつ食べるものではありません。口あたりがいいものですから、つい手がのびかけますが、歯を食いしばって、一度にひとつで我慢しなくてはいけないのです。

 

歯を使わなくても食べられるくらい柔らかい水羊羹なのに、歯を食いしばって我慢する…視点と表現の妙!

「巾着切りみたいな目つき」をしながらぐっとあごに力を込める向田さんの姿を想像し、にやにやしてしまいました。

 

それにしても…、こんなこと、書いてあったっけ?

「ふたつ禁止」はもちろん、光とか、BGMとか、空調とか。全く記憶にありません。

 

これまで、写真に見惚れるばっかりでろくに本文を読んでいなかったのだなぁ、きっと。

でも待てよ。私は原典を読んでいるはずです。

今度は『眠る盃』を取りに行きました。

 

 

 

エッセイ『水羊羹』は、97ページ。

書き出しを読んで驚きました。

 

私は、テレビの脚本を書いて身すぎ世すぎをしている女の子(?)でありますが、

 

へっ。「女の子」?向田さんが自分のことを「女の子」などと書くなんて。しかも、(?)なんぞを使うなんて。

 

脚本家というタイトルよりも、味醂干し評論家、または水羊羹評論家というほうがふさわしいのではないかと思っております。

 

へっ…?『水羊羹評論家』?こんな、お軽い感じのエッセイだったっけ。

 

読み進めて、さらに驚きました。

 

水羊羹と羊羹の区別のつかない男の子には、水羊羹を食べさせてはいけません。

 

こんどは、「男の子」だって。なんだそりゃ。

いつもの、慣れ親しんだ向田節とはずいぶん様子が異なります。

 

しかも、内容の90%以上が、記憶にない…!

「水羊羹の良し悪し判別法」も、「宵越しご法度」も。

20年以上も前に購入した本で、何度も読み返しているに違いないにも関わらず。

 

唯一はっきりと記憶にあるのは、終わりの一文。

 

新茶の出る頃から店にならび、うちわを仕舞う頃にはひっそりと姿を消す、その短い命がいいのです。

 

話がズレますが、『仕舞う』という表記、素敵ですね。うちわにぴったり。美しい。

 

でも、これは前掲の本『向田邦子 暮しの愉しみ』に掲載されていて、目にする機会が多かったからかもしれません(写真の近くにレイアウトされているので、自然と目に入るのです)。

 

エッセイを始めからしまいまで驚き続けながら読んで、初出を確認すると、『クロワッサン』でした。

 

なるほど。クロワッサンか…。

それで、「女の子」「男の子」云々の理由と、このエッセイに流れる気やすい雰囲気に納得したのでした。

 

私が心に抱いていた、

「カップやケースに入った水羊羹なんて、いやだ」

との思いは、

 

まず、水羊羹の命は切口と角であります。

 

と断じる一文が脳の奥底に刻み込まれていたからなのかもしれないなぁ…と思いました。

 

ごきげんよう。栗毛馬です。

 

日本橋 長門の水羊羹の話の続きです。

 

長門の水羊羹は、こんな感じ。




袋から出すと、紙箱に入った水羊羹が現れます。

出すとき、糖分混じりの水分が流れ出ますのでご注意を。



淡く淡く発光しているようなあんの色。

 

墨を薄ーく擦って、桜色と紫色をまぜたような、ゆかしい色です。

 

「二回に分けて食べるでしょ?それとも一回で食べちゃう?」

老婦人に訊くと、しばし考え、

「一回じゃさすがに多いわよねぇ…。分けましょう」

と。

同じ意見でよかったです。

 

切り分けたのが、こちら。



 

美しい…!

水羊羹の上に透明のフィルムがあるのに気づかずナイフを入れてしまったため、表面が少し崩れたのが残念ですが(これから食べる方はフィルムを取り除いてから切り分けてください)、この端正な…なんという美しさ。

 

角の、色がすうっと薄くなったところが特に好き。

半透明になって、光を迎え入れて…。



 

連想されるのは、蛍の光。

全然違うし、蛍に親しんだこともそんなにないくせに。



光をとらえるべく、あれこれ角度を変えてスマホで撮影していると。

 

「これ、おいしーい…。凄い」

先に食べ始めた老婦人が、静かーに呟きました。

 

ほーれご覧!

「わざわざ買いに行く必要ない」なんて失礼なこと言ってたの誰?


「ケッ!『長門は大しておいしくない!買う必要ないんじゃない?だいたい、水羊羹なんてそんなに魅力的じゃないわよ』とか言ってたの誰?」

物まねをしながら指摘すると。


皿をしっかり掴んだまま、

「こんなにおいしかったっけ。以前はこれほどじゃなかったはずよ。これはすごい。本当においしい」

もそもそと言いわけしていましたよ。

 

ふん、まあいい。私も食べよう。

くろもじ代わりの木のナイフを押し当てて、

「うわっ」

驚いて、手を引っ込めました。

 

なんだこの感触!

ナイフに対する抵抗が、想定していたものと全然違う。

それなりの質感や多少の弾力を想定していたけれど、それがほぼ、ないに等しい。


す…、と、抵抗なく入る。 

木ではなく、とてもよく切れるカッターナイフで感じるような…いや、ちょっと違うような気もするのですが、とにかく考えもしていなかった手ごたえなのでした。

 

気を取り直して、もう一度。ナイフを底まで通し、一口大にしたものをすくって口に入れると。

 

「!!!」

 

先ほどとは比べ物にならないほどの驚きに包まれました。

 

だって、この食感。

口に入れて舌を押し付けるや否や、さぁっと崩れて、こしあんになって、すっと消えた…!

後に残ったのは涼やかな余韻。

 

なんだこの薄甘い素敵な食べ物は。

 

大急ぎでもう一口。同じこと。

甘くて、涼やかで、上品で…。

 

何という柔らかさ。

口に入るまで、四角い形を保っているのが不思議でなりません。

 

四角い塊→さらさらのあんに戻る→消える

 

この過程が不思議で楽しくて、夢中で口に運ぶうち、気づけばお皿は空になっている。

 

いったい、なんだったんだろう…?

きつねにつままれたような、まことに不思議な心持ち。

 

遅夏の昼の夢?まぼろし?

まるで幽霊のような水羊羹なのでした。

 

「もうない」

老婦人、舐めたようにきれいな皿を前に残念そう。

 

「残りも今食べちゃう?おいしいお茶も入っていることだし」

聞きましたが、とっておいてもう一度楽しもうと意見が一致しました。

 

「確かにねぇ、ここまでおいしかった記憶はないよ。こんなにおいしかったらもう一度買っているはずだもの」

 

自分たちの舌が繊細に進化したのか、今回がたまたま「猛烈にアタリ」の個体だったのか…。

 

「あっ、わかった」

考えて、思い出したことがありました。

 

「前回は、賞味期限ぎりぎりに食べたでしょ。だからきっと水が出て、味が変わってしまっていたんだよ」

 

長門の水羊羹の賞味期限は、製造日(購入日)を含めて5日。前回食べたのは、期限ぎりぎりの5日目。対して、今回は翌日にいただきました。

 

こんなにも繊細で日持ちがしなそうなお菓子が5日も持つこと自体驚きですが、味の変化は避けられないのかもしれないと思いました。

 

和菓子は、生き物。やはり、できるだけ早めに食べるのが大切なようです。

 

「水羊羹って、いつまで売っているのかしらね…?」

老婦人が流し目を寄こしました(あんなにぶつぶつ言っていたくせに)。

 

私ももう一度食べたいです。

長門の水羊羹は絶品でした。

ごきげんよう。栗毛馬です。

 

水羊羹が好きですが、今年はまだ一度も食べていません。

 

私にとって、水羊羹といえば桃林堂の生水ようかん抹茶味。

 

表参道に行く予定があるのでそのときに買うつもりでいましたが、予定自体がなくなってしまいました。

 

ううむ…。

 

でも、水羊羹を食べない夏なんて。

代わりの品を探しましたが、買いたいと思えるものがありません。

 

大好きなはずのたねやのも、なぜか食指が動かない。当然、他のデパ地下のも。



 

どうやら、カップやプラスチックのケースに入った味気ない水羊羹に400円近くも払いたくないとの思いがあるようなのでした。

歳を取ると、気難しくなるものです。

 

でも、水羊羹を食べない夏だなんて。

 

そこで思い出したのが、6~7年前に一回買って食べたきりの、長門の水羊羹でした。

 

味の詳細は全然覚えていないけれど、それなりにおいしかった気がする。


「覚えていない」ということは、「まずくはなかった」ということ。

まずかったらいつまでも執念深く覚えていますから。


そうだ、思い出した。

「あの長門の水ようかん」、一度食べたことで満足したのだった。

リピートしなかったのは、高いのと切るのが手間だから。


久しぶりに食べたい。長門にしよう。

 

「長門の水羊羹を買いに行ってくるよ」

老婦人に伝えると、

 

「えっ!この暑いのに?わざわざ?そのためだけに?そこまでするほどおいしくなかったじゃない」

と。

 

「桃林堂よりは近いよ。それに、今年は水羊羹を一回も食べてない」

「そんなこと言って、ついでにエルメス寄るつもりでしょ!」

言い当てられてどっきりしましたが、

「水羊羹のない夏なんて!」

振り切って、出てきました。

 

そして、買ってきました。



古式ゆかしい(たぶん)、紙箱入りの水ようかん。包装も美しい。

 

長くなりますので、明日に続きます。

 

ごきげんよう。栗毛馬です。

 

昨日の続きです。

 

ワンピース↓のほかにも気になる服がいくつかありましたので、備忘として記しておきます。すべてユナイテッドアローズです。

 

 

ユナイテッドアローズ ドット バルーン ロングワンピース

 

 

 

まずはワンピースつながりで、こちら。

 

バンドカラー ポケット 5S シャツワンピース
 

 

薄手だけどペラペラではない素材、暗めの色、長めの袖丈。

晩夏~初秋によさそうなアイテムです。

ゆったりしているので楽に着られそうでいいなあと思いました。

 

↓同じシリーズのシャツとパンツ。セットアップにしたら格好よさそうです。

 

 

 

 

 

2024AWはピンストライプが流行るのでしょうか?見かけることが多かった気がします。

 

例えば、上質なウールの、チャコールグレーのピンストライプのパンツに白い上質なシャツをタックイン。そこにエルメスのベルトなんてしたら素敵だろうな…と、妄想。

 

 

 

 

 

↓白シャツといえば、こちらはデザイン性があって素敵でした。しっかり目の生地です。

 

トーマスメイソン ピンタックシャツ

 

 

他に素敵だったのは、以下のとおりです。

 

オーガンジータックブラウス

 

 

化繊のようだけどコットン100%の、面白い生地。

肘が隠れる袖丈はありがたいし、デザインは魅力的なのですが…。

私は透けすぎてダメ。

シアーなアイテムがお好きな方に。


黒に黒を合わせて、素材感の違いを見せつけるコーディネートをしたらおしゃれ。

 

 

コットンシルクバルーンスカート

 

どうも、どうしてもバルーンスカートが好きなようで…。

こちらはシルク混で素敵ですが、洗濯できないのが弱点です。

買わないと決めているけど、好きすぎてつい見てしまいます。

 

 

ペプラムチュニック

 

このペプラムは大人な雰囲気でかわいらしくならず、とても好き。

 

 

ユナイテッドアローズは、昨秋はちょっと変で魅力的なスカートをいくつか出してくれましたが、今年は穏便です。

今年は出ないのか、これからなのか…。

楽しみに待っています。

出なかったら、去年のを大事に穿きます。

 

↓気に入りの「おかしなスカート」

 

 

↓「おかしなスカート」のそっくりさん

 

 

 

 

ごきげんよう。栗毛馬です。

 

久しぶりに洋服を見に出かけたら、魅力的なワンピースに出会ってしまいました…!

 

こちらです。

ユナイテッドアローズ ドット バルーン ロングワンピース

 

 

あれっ、こんなの出ていたっけ?知らなかったな。知っていたら、もっと早く見に行ったのに。

 

アローズの新商品チェックは毎日欠かしていませんが、見逃していたようです。

 

思うに、小さな画像で見る印象と実物の印象があまりにも違うからではないかと。

 

実物の方が、ずっと素敵です。

あまりに素敵なので、我慢できずに試着してしまったほど。



 

着てみると、ハンガーに掛かっていた状態よりもさらに素敵でした!

 

なんて素敵なのでしょう、このふんわりとしたバルーン!

 

フィット&フレアのややクラシカルなシルエットでありながら古臭くないのは、裾がバルーンだから。

エレガントとモダンのミックスがとても好み。

 

バルーンだと、風が吹いてもめくれ上がらなそうだからいいですね。

こう、四季を問わず風ばっかり吹いていると、ロングフレアを穿く機会が減ってしまいますが、バルーンならば風をはらみにくい感じがします。

 

ドットの大きさや配置もいい。

大きすぎず小さすぎず、詰まりすぎず間が空きすぎず。このワンピースのデザインにぴったり。



 

ドット模様は、単純なようでいて好みに合うのを探すのはなかなかに難しい。

大きすぎるとかわいくなりすぎるし、小さすぎるとおばあさんじみてくるものですが、これはちょうどいい。

子供っぽくもブリブリもせず、かといって落ち着きすぎず、上品。



 

結構な長さと布の分量がありますが、その割には軽くて着心地もいい。

薄手で、柔らか。ごわつきがない、体に優しい生地。

裏地は上半身にはなく、スカート部分にだけあります。足さばきにも問題はありません。

 

ただ、猛暑日に着るのは難しいかな…。

 

というのは、上半身が意外とタイトだから。

締め付けてくるわけではありませんがラクチンでもなく、ゆるゆる服にすっかり慣れた怠惰な肉体にはちと厳しめかもしれません。

 

素材はポリエステルで、手洗いが可能。素晴らしい!

 

と、このように致命的な欠点が見当たらないワンピースですが。

 

困ったのは、サイズです。

私の場合、

 

38だと胸がガバガバでウエストはジャストより少し余裕があるくらい

36だと胸はほぼちょうどいいけどウエストぴったり

 

でした。伸縮性はないので、38の方が安心ですが、丈がやや長すぎるし、わきの下の布の余り方が気になる。

 

36の方がラインがきれいに出るし丈もちょうどいいですが、少しでも苦しいと着なくなるからな…。

それに、ぴったりする分、きっと暑い。

 

決めかねて、保留にしました。

 

あ…、でも、そうか。

38を買って脇を少しだけ詰めるのもアリか。

いや、でも丈がな。

 

うっかり試着をしてしまったせいで、脳が水玉ワンピに支配されています。


ごきげんよう。栗毛馬です。

 

ときおり、食べたくてたまらなくなるのがクロワッサンです。

 

特に、三連休や大型連休のときなど。

豪華な朝ご飯は、休日の嬉しさをぐぐぐぐっと底上げしてくれますから。

 

私の好きなタイプは、生地が比較的厚めで、層が多すぎず、味と噛み応えがしっかりと感じられるようなもの。


可能ならば、脂分は少な目で、かぶりつくと

「ザク!バリバリ!ガサッ!」

と、音がするのがよく、やかましければやかましいほどいい。


逆に、トレーシングペーパーかオブラートのような薄ーい層が無数に重なった、ぐにゃ、しんなり、ふにゃ。としたのは苦手です。

 

冬場ならば自分で作ったりもしますが、やはり市販品を買う方がずっと手軽です。

 

好きで手に入れやすいのは、「ジャンフランソワ」ですが、昔に比べてぐぐっと値段が上がったのと、当たり外れがあるのが困ったところ。

 

先日、ふと足を踏み入れたベーカリー、「ブールアンジュ」。

初めての店でしたが、クロワッサンがお安かったので、試しに買ってみました。



 

口に合わないタイプだったらどうしよう。ふにゃふにゃだったり、油臭かったりしたら…。

 

ドキドキしながら食べて、目を見張りました。

大変なおいしさ!

 

バターの芳醇な香り。

厚みがあり、噛み応え十分で、ちゃんと粉の風味がする生地。

それに、この香ばしさ!望みどおりの、騒々しい音!

 

「すごいわ、このクロワッサン、おいしい!」

うちの老婦人こと母も、目を見開いてガリガリ食べています。すごい音です。

 

「べたべたと脂っぽくないのが、とてもいい!」

 

確かに。

ほとんどのクロワッサンって、脂がものすごい。

触るだけで指先はテッカテカ、お皿はあぶらまみれでギトギトになるのがお約束。

 

しかし、ブールアンジュのクロワッサンは油脂が控えめ。

手も皿もさほど汚れず、しつこさもなく、食べ終えるや否やもう一個たべたくなるほど。

 

ただし、満足感に欠けるという意味ではありません。

このおいしさだもの、満足感は素晴らしいです。

おいしくてあっさりしているから続けざまに食べたくなる…という意味。


すっかりファンになって、機会があれば買っています。


↑愛の証の6個買い


ラップでしっかりくるんでジップロックに入れて冷凍すれば味落ちしません。


おいしく食べるコツは、これでもかとリベイクし、少し冷ましてから食べること。

気が急いてリベイクが甘いと、音も食感も不足で、もったいない。





 

「どこそこの○○がおいしい」

そう聞いたり読んだりして巡り合う「おいしい」も楽しくて素敵ですが、自力で偶然に発見した「おいしい」は、喜びも感動もひとしお。


このまま同じ品質のクロワッサンを作り続けていただきたい、と切に願うのでした。

ごきげんよう。栗毛馬です。

 

突然ですが、重いし鬱陶しいしお金もメンテナンスの手間もかかるのに、アクセサリーを着けるのはなぜでしょう?

私の場合、理由は次の3つです。

 

  1. 好きだから
  2. プラスするだけで装いのアクセントになり、便利だから
  3. 「おしゃれに興味がないわけではない人」と手っ取り早く思わせられるから(=構わない人、との印象を回避できるから)

 

特に、エルメスのアクセサリーは一種の「武装」。内外両方において。

 


 

猛暑日が予想された先日。

たまらず、手持ちの中でいちばん涼しい服で出社しました。

 

綿100%の薄手のTシャツ。

 

 

 

合わせたロングスカートはひらひらするタイプで、さらりとした素材だからまとわりつかないし、風が入るから涼しい。

 

会社にたどり着いて一息つき…、ふっと感じた違和感。

 

「あれっ?…あーっ!」

 

手首に必ず巻き付いているはずのファランドールブレスレットが、ない!

なくしたのではなく、着けてくるのを忘れたのでした。

 

 

 

ったく…!

ぽやーーーっと、薄らぼんやりしてるからだよ、この間抜け!

 

シンプルなTシャツに、シンプルなスカートを合わせただけの装いには、アクセサリーが必須。

 

ネックレス、シェーヌダンクルリング、ファランドールの3点セットを合わせるのがお決まりでしたが。

 

 

 

 

「…!」

 

サッパリしすぎの手首が落ち着かない。軽すぎる。

おまけに姿見を確認すると、しまりがなく、本当に間が抜けています。



 

まるで、昼寝から起きて、そのまま家着で出てきてしまった人みたい。

ファランドールをしていたら、全然違ったはずなのですが…。



 

えっ、「そんな小さなアクセサリー、してもしていなくても大して変わらないよ」って?

 

いいえ、そんなことはありません。

少なくとも、私の気分は全然違います。

他人にはたいして変わらないと見えたとしても、です。

なにより、丸腰感がひどい。

 

ネックレスと指輪は着けたのに、なんでブレスレットだけ忘れちゃったかなぁ…?

激しく悔やみましたが、後の祭り。

 

(今日は、できるだけ静かにおとなしく過ごそう。そして、できるだけ早く帰ろう。いつものことだけど)

心もとない気持ちのまま、終日過ごすことになりました。

 

 

まあ、ブレスレットがないと楽だし涼しいのは確か。

帰宅してからメンテナンスする手間も不要(洗って拭くだけですが)。

悪い面ばかりではないですが…。

 

軽やかでカジュアルな服装のときこそアクセサリーは大切。

もう二度と忘れたくないな、と思ったのでした。

 

 

↓憧れてもいいでしょうか。憧れるだけですから。