ごきげんよう。栗毛馬です。
2025AWのカレダブルフェイス「フラミンゴ・パーティー」を購入した話の続きです。
「フラミンゴ・パーティー」との出会いは突然でした。
「ブケ・フィナル」の購入を決め、会計を待ちながら、見るともなく見ていたカレの棚。
ふと、四角く畳まれて静かにたたずむ、ルロタージュがしましまのカレに気づきました。いえ、気づいてしまいました。
(イメージ)
(こんなの、出ていたんだ…?何という柄だろう?)
2025AWはオンラインですべて見たはずですが、全く記憶にありません。
見落としたのかな…?もしかして、何シーズンか前の売れ残りだったりして。
ルロタージュがしましまのカレは大好物なのです。
(広げて見てみたい)
気になりつつも、
(見たって、もう買えないんだから)
抑え込んでスルーし、帰宅しました。
しかし、このカレもまた…。頭から離れず、結局、見せていただくことにしてしまったのでした。
改めて訪れた、エルメスにて。
「こちらは、フラミンゴ・パーティーというカレです。ダブルフェイスです」
と、教えていただきました。
おお、なんと!
ダブルフェイスでしたか…。道理で、記憶にないわけです。
ダブルフェイスは高根の花。軽ーく流して、しっかりチェックはしていなかったから。
片面は、黒と白。
もう片面は、抹茶のような渋めの緑と白。
ルロタージュは、辛子色と白のストライプ。
極端に少ない色数での構成。
ああ、それにしましまルロタージュ!
たまらん…大好物なのです。
バンダナみたいで、何にでも合いそうなカレです。
「配色バランスが絶妙で、そうですね、これくらい白が入っていると、お顔が明るく見えて使い勝手がいいと思います。上品ですしね…。ご購入されたお客様が、『とても使いやすい』と大変喜ばれておりました」
と、店員さん。
確かに…!
エルメスの黒は美しすぎるため、分量が多いと私などは負けてしまいますが、このカレならば大丈夫そう。
陰刻と陽刻を自在に操り、繊細さと大胆な省略の両方で表現された世界。
黒の面は、昔大好きだったアイスバーみたいでおいしそうなのも好もしい。
緑の面は、抹茶系の和菓子を買いに行くときに巻きたいな…。
↓そうそうこれこれ!まだあるのですね!
でも、白黒のカレはバンダナ55だけど2枚も持っている。
55と90では用途が異なるとはいえ、さらにもう一枚買うのはいかがなものかと…。
すると、まるで思考を読んだかのように、
「色違いも在庫がございます」
と広げてくださったのは、こちら。
※エルメスオンラインから拝借
ブルー・アンクル/パーシュマン/コライユ
あら、きれい…!
ニュアンスのある色合いがやさしい。いいなあ、この色。
「『パーシュマン』は、『羊皮紙色』という意味です」
なんと、『羊皮紙色』!初めて聞く色名です。
「羊皮紙」…。
実際に見たことはないけれど、なんとなくこんな色だろうな…と想像していたのに近い色。
生成りに、赤をほんの少し…筆の先にちょいと付けたのを混ぜたような、温かみのあるピンクみのベージュ。
なるほど、羊の地肌のような色かも。毛刈りされた直後の。
↓この組み合わせ好き!
おやおや、ボリード先生!
パーシュマン、魅力的ですね…!
『ポティロン(かぼちゃ色)』といい、エルメスは色の表現が本当に素敵。
色を表す語彙が豊富であるほど、人生は豊かになる気がする…。
いや、色に限定されませんね。語彙は、多ければ多いほど、いい。
その羊皮紙色に組み合わされているのが、民芸品をほうふつとさせる、少しあせたような藍色。
大切に使い込まれた手織りの布のような柔らかな青が、パーシュマンにピッタリ。美しい。
最初に見た「黒白緑」ほどコントラストがハッキリしていないので、さらに使いやすそう。
ルロタージュに暗色が使われているのも嬉しい。ストライプが際立つから。
ブルーデニムとニットのコーデに、ざっくり巻いたら素敵だろうな…。
心が動きましたが(ブルーデニム持っていないくせに)。
「裏面はコライユ、『珊瑚色』です」
ひらり、と裏返してくださったコライユの顔映りがびっくりするほど悪かったので、断念せざるを得ませんでした。
その後、他の色も見せていただきましたが、結果として、黒白緑に絞られました。
私は、黒の面と緑の面を繰り返し見ながら思いました。
裏写りもズレもない、この技術。いったい、どうなっているのだろう?
エルメス独自の、最高峰の職人技に違いないことはわかるけど。
アンタさ、スカーフ愛好家を自任してるくせにダブルフェイスの一枚も持ってないってどうなのよ?ダブルフェイスを持たずしてエルメスのカレを語るなって感じじゃない?
そんなこと言ったって…、「ブケ・フィナル」買ったばかり!
いくら私がばかでも、スカーフにホイホイ20万も使うわけにはいかないよ。
こんなにシンプルで使い勝手のいいダブルフェイス、そうそう出ないんじゃない。
スプラッシュパーク、杖傘と決闘、チーターバンダナ、画家たちの庭…。
尻込みして、ぜーんぶ見送ったの、忘れたの?
…めったにないだろうよ、こんな風に両面均等に使えて、裏が見えても全然かまわないわって品はさ。
おまけに、年始早々にきっと値上げするでしょ。店舗は混雑長蛇の列、時間も手間も無駄にかかった挙句、在庫がありませんなんてこともあり得るね。
買うなら今だよ。
なんだなんだ、やけに執拗だな…!
そりゃ、ダブルフェイスを体験したいのはやまやまよ?!
でもね、タダじゃないんです。
さきだつものが、必要なんですよ!
振り払おうと、しましたが…。
結局、買ってしまったのでした。