#編物動画 #棒針 #とじ#手編み#編物#編み物 



 メリヤス編み地をすくって段(縦)をとじる説明&動画です。 

セーターの脇をとじる時、モチーフを繋げる時などによく使うメリヤスとじです。







 とじたい編み地は、それぞれピン打ちスチームをします。 

 編み地を完成の形に並べます。

 
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今回は、同じ段数なので、作り目から伏せ目まで、左右の編み地から1段ずつすくってとじます。ズレると最後に目が余ってしまって困ります。 


 ゲージが異なり1段ずつ差異が出る、1段ずつ正確にすくっても模様で編み地がつれている場合は模様がズレているように見えるなど、色々なケースがあります。その場合、1段ずつすくわず、編み地が崩れないところをすくうことになります。 




 編み地を付き合わせたら、とじたいところに印をつけ、ズレないようにすると良いと思います。 

 作り目をスタートにとじ始めますが、作り目はすくうところが左右で違うので、ズレやすいです。

印をつけるのは分かりやすいところからでも良いと思います。 

 例えば、写真の編み地では、裏目の段がズレると目立ちます。ということは、すくうところが分かりやすいとも言えます。

裏目に注目してみましょう。

 
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裏目は、ループの頭が上下に互い違いに並んでいます。 

 上側のみ赤色で印をつけました。また、同じ段の表目にも赤色で印をつけました。この赤色のところがズレないようにとじたいところです。

 ※赤色のループをすくうわけではありません。 

 赤色の表目は、この段の2目めで、端側に1目表目があります。端の1目と印の表目の間のループ(シンカーループと呼びます)をすくってとじます。

下で、詳しく説明を書いています。

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ちなみに、赤色から編み終わりに向かって 1目ごとにも印をつけました。どちらの編み地も 3目分あり、印がズレていないことが分かります。 

 さて、見失わないように、青い段数マーカーをつけておきます。

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このようにして、ズレて欲しくないところに印をつけます。

 上では、印として、段数マーカーを使いました。とじ作業中に外れないところが助かります。しかし、編み目を引っ張って広げてしまうというマイナス点もあります。 

 古くからは糸印が使われています(糸印は、編みながらつけていくことが多いですが、後からつけても良いです) 。

縫い物用の待ち針でも良いです。 

 

今回は、1段ごとにとじるので、段数を数えて5段ごとにそれぞれ待ち針で印をつけました。 

 2枚は、作り目まで同じ段数で印をつけ終わりました。

どうやらズレずに印をつけられたようです。

編み地を並べて置いても、印の位置が同じところで付き合わされている様子が分かります。

 
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すくってとじる時は、編み物用のとじ針を使います。 


とじ糸は、一般的には、編み地を編んだ糸で、明るい色の方を丸糸のまま(割かずにそのまま)使います。 



編み始めの糸端をとじる用に残してあれば、それを使います。 

 ない場合は、左の編み地の1段目の1目のループ2本をすくって表側に糸を出して準備します。

 
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作り目を水色と紫、1目めを赤色で印をつけました。

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次に、右の編み地の作り目の外側のループ1本をすくいます。
 
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作り目に黄色、1段目の2目めに赤色で印をつけました。
 
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次に、左の編み地の2段目の1目と2目の間のループ(シンカーループ)をすくいます。
 
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1段目は赤、2段目は青で印をつけています。すくう青いシンカーループは、メリヤス編み地の場合、赤の下を通り、赤の間に隠れています。掘り起こすようにすくいます。動画参照。
 
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次に、右の編み地の2段目の1目と2目の間のループ(シンカーループ)をすくいます。
 
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1段目は赤、2段目は青で印をつけています。左の編み地同様、掘り起こすようにすくいます。動画参照。
 
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3段目以降も、同様にすくってとじていきます。
 
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とじ終わりました。次に、後始末の仕上げです。
 
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糸端は、ピン打ちスチームの前に、一般的な始末同様、2〜3目はくぐらせています。これでは、くぐらせる量が少ないので、とじ代にくぐらせてからカットし、仕上げとしました。

とじ代は表に響かないので、始末がとてもやりやすいです(多少、雑で構わないのです)。 

 上下に残っている糸端は、編み始めと編み終わりで、編み地にくぐらせる必要のない糸端です。縁編みをしたら、そこで始末をします。

 
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↑表から見たところです。 


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