館山市広報誌『だん暖たてやま』 2003.2.15号
P.7
みんなに教えてあげたい
富崎カルタに新作登場
自分たちが生まれ育った地域を知ろうと富崎小学校(校長原田康一、児童数34人)の3,4年生(児童数14人)の総合学習「やってんべぇ富崎」では、昨年5月から地区公民館の協力を得て、地域の人から聞いたり、自ら歩いて回り、地域についての学習を深めてきました。この中で、昔はここで魚がたくさん捕れたこと。お店が37軒あること。自然村の洞窟にコウモリがいることなどを発見しました。
富崎小では、10数年前から「ひらひらと 干してあるのは なまだの干物」「おまつりに みこ舞おどる 布良崎神社」など地域の歴史や自然をカルタにして、親しまれ、みんなが覚えています。
ある日、「カルタで『しぜん村のほろほろ鳥』って言ってるけど、もういないよ。自然村の洞窟には岩崎巴人さんの絵があったね」と一人の児童が発言したことから、みんなで調べてカルタにしようと思いつきました。
先月20日に体育館で行われた恒例のカルタ集会で、従来からのカルタとりがリーグ戦で行われた後、3,4年生の新作カルタが発表されました。「たい正時代に 大つなみがおきた 富崎地区」「むかしは 魚がいっぱいとれた 相浜ぎょこう」「いわ崎巴人さん 自然村のどうくつに絵をかいた」など20作品。
3年生の横田隼秀くんは「ぼくたちが調べたことをみんなに教えてあげたいな」と話していました。学校では、新しい作品も従来からのカルタに加えていくかどうか、これから検討していきます。