自分が歳を重ねると



自分の周りの大人達の『老い』を嫌でも実感する時が来る。



それを辛く感じる時が来る。



『別れの刻』を予感するから。



ここ数年間、それを按じてきた。



そして今、現実になってしまった。



逝ってしまった祖父は享年89歳。


死因は肺炎だった。


転倒による脊椎骨折→入院中に発熱→肺炎


納棺された祖父の顔は痩せ細り、肌は死蝋の様だった

苦しまずに逝けたのだろうか?


今となっては知る由もない。


先月末、帰省する為に9/21・22日に有休を取った。


後二週間。


後二週間早く私が帰省していれば、『生きている内に一目会えた。』

この悔いだけは確実に残った。




遺された祖母は90歳。


祖父が亡くなった直後、「私が先に逝けば良かったのに………」 と呟いた祖母。


切なくなった。


一軒家に独り暮らしになってしまう祖母について、父の兄弟間でどの様に話し合いが進んでいるか、私は知らない。


母すらも知らない。


『ヘルパーを付ける』という話だけは上がっているそうだ。



無力な自分に、更に切なくなった。




明日、祖父の体が白い灰と骨になる。



どうしよう……寝れないや。