今日レッスンの後スーパーに車寄ったら、ちょうど入り口のところで子どもの小学校のALTの先生に会いました。去年度のPTAの仕事でインタビューをしたことがあったので面識はあり、彼もはじめ日本語で「ヒサシブリ」とあいさつをしてくれました。20分ほどその場で立ち話をしましたが、不思議なことに彼には本当にいろんなお店などで出くわし、よく立ち話をします。英語での会話をどんな風に運んだか、ひとつの例として今日の会話の内容を日本語訳でご紹介してみましょう。

ハーイ、元気にしてましたか?
あぁ、ヒサシブリ!元気ですよ。いい気候晴れを楽しんでますよ、今日は特に。
そうね。今日は気持ちいいわね。でもすぐ梅雨雨よ。

あぁ、そうだね。 最近学校で見かけないね。
PTAの役員は1年間だけだったので。
あぁ、学校にはもうそんなに来ないんだ。
PTAの冊子は受け取った?役員が先生方の机の上に置いたんだけど…
いいや、見た覚えはないよ。
あら、それは失礼。すぐにお届けしますね。職員室に机はお持ち?
はい、あります。それか○○先生に渡してもらってもいいよ。
わかりました。必ずお持ちしますね。一部でよろしいですか?
ありがと、自分で見るだけだから一部で大丈夫。

最近クラスのほうはどうですか?
まあまあいいよ。
子どもが○年○組だけど、様子はどうかしら?
なんて名前?
○○です。
う~ん…
○○くんとか、○○くんとかがいる組。
あぁ、あの組は英語ができることまだ初心者の子達の差が大きいので取り組み方がボクにとっても難しいんだ。
あぁ、なるほど。
それぞれにストレスになりがちだけど、ボクはベストを尽くすしかないと思ってるんだ。

そうね、みんなが楽しめるといいですね。 ここのお店はよく来るの? 輸入品も多いでしょ?
引越しして近くになったんだ。5分ほどだよ。輸入品があるから前はよく来たけど、最近は○○の店のほうによく行くんだ。値段も安いしね。
あぁ、そうね種類も多いわね。日本食とか料理するの?
日本食はしないけど、簡単なものなら作るよ。今日はビールが切れたから買いに来たんだ。
ビールを飲むにはもってこいの日ですものね。じゃあ、よい夕暮れを!お話できてよかったわ。
じゃぁまた、そのへんで!

全部ではありませんが、流れはこんな感じで20分ほどでした。
私は英語で話すときは自分のスイッチが切り替わる感じがします。
英語では、会話のルール、型のようなものが結構はっきりと決まってあるので、それにのって話すと普段日本語では言わないようなお世辞やユーモアも話すし、話すテンポも違うのです。

 在米中は、まずは自分を知って理解してもらうために「話す」努力が必要でした。コミュニケーションをとりたいんだ、仲良くしたいんだよ、という意思表示を見せていかなければ、誰も自分を気に止めてはもらえない環境だったように思います。日本の阿吽の呼吸とか沈黙の了解とか、言葉なくても通じる部分とかをとても恋しく思った時期もありましたね。
 
 でも慣れてしまえば全く苦にはなりません。逆にちょっとした笑顔でのあいさつや会話で、一瞬にして明るい気持ちになれたり、気持ちいい朝をスタートできたりするんですよね。
 異なる者同士が、話をしながら共通点を見つけたり、お互いが話せる話題を見つけたり、相手の話を聞いて質問しあったりしながら仲良くなっていく…その方法、型、ルールのようなものがあるように思います。