朝の旗振り当番、交差点で子供達の誘導中に見た光景です。


 道端の虫か何かに気をとられていたのでしょうか、1年生の小さな男の子が登校班から遅れ、1人だけ横断歩道を渡りきれず赤信号でストップさせることになってしまいました。

 先に渡った子達は、後ろを振り返って「あ~あ、○○のこっちゃったよ…○○バイバーイ!」と少しからかう様子で先に行ってしまいましたが、1人だけ待っていてくれる高学年の子がいました。


小さな男の子は不安そうに黙ったまま忍耐強く信号が変わるのを待っていました。

「あそこの子、おにいちゃん?」私がたずねると、だまったままうなづきました。

ちょっと心配そうに立っているそのおにいちゃんに、「えらいね」という気持ちで微笑むと、面倒くさいなぁといった感じで横を向いてしまいました。テレくさかったのでしょうね。


 キラキラやさしい子だなぁ…(*^.^*)


「おにいちゃんが待っていてくれるから大丈夫よ」声をかけると、やっと信号が青に。

小さな子は小走りで横断歩道を渡り、おにいちゃんのジャケットのひじの辺りを しっかりとにぎりながら歩いていきます。

小さな弟から見たら、そのおにいちゃんのなんと頼もしく見えたことでしょう。


おにいちゃんは、ちょっと仏頂面で「さあいくぞ」といった感じでした。

上の子ははいつも下の子を気にかけなくてはならないから大変ですね…


あの小さな子はきっと明日から遅れず歩くよう気をつけるでしょうし、大きくなって、小さな子が取り残されてたら待っていてあげられるようなやさしい子になるかもしれませんね…合格