真夜中の一冊いつか別れる。でもそれは今日ではない。幸福な記憶は、いつかすべて、寂しさに変わることが約束されている。もう二度と会えないもの。思い出に変わってしまったもの。いつかくだらない理由で別れる。いつか死んでしまうことに絶望する。でもわたしはあなたと、無意味で永い散歩に出掛けたい。