真の旅好きが愛するスーツケース「RIMOWA」。
預けた手荷物が戻るターンテーブルでは、航空会社の上級会員であるプライオリティタグが付いた手荷物から返却されていくが、そのほとんどのスーツケースがRIMOWAである。
年に数回程度しか海外へ行くことがないのなら、スーツケースに耐久性を求める必要もない。
使い捨て感覚で、壊れたら新しい物を買えばいい。
しかし、海外へ頻繁に行く機会が多いヘビーユーザーは、耐久性に優れているRIMOWAのスーツケースを愛用する。いわば、スーツケースを見ただけで海外通かどうかがわかってしまう。
RIMOWAのスーツケースは、使えば使うほど味が出る。
2022年から生涯保証を付けるほどメーカーも自信を持っている。万が一、壊れたとしても、シリアルナンバーで管理されているRIMOWAのスーツケースは、世界中にあるRIMOWAで修理対応が可能となっている。
そんなRIMOWAの中でも、一目置かれるスーツケースがあることはご存知だろうか。
ルフトハンザリモワである。
ルフトハンザリモワを持っていると、リモワユーザーから熱い視線を感じる。リモワユーザーにとっては憧れ的存在なのだ。
何が違うかと言うと、リモワのスーツケースに、ルフトハンザドイツ航空のマークがちょこっと、あるか、ないかである。
リモワはドイツのメーカーで、ドイツのフラッグキャリアとコラボした商品は、本家ドイツでしか入手が難しく、わざわざこのスーツケースを買うためだけにドイツへ行く人もいるほど。と言うよりも、ドイツまで行かないと買えない。
CAの間でもルフトハンザリモワのことは知られていて、上級会員の中でも、このルフトハンザリモワを持っているお客様へは丁重に接客を心がけている。
それだけヘビーユーザーの証であって、それだけこだわりの多い思考のお客様だからである。
海外通も、CAも認めるスーツケース
それがルフトハンザリモワである。
しかし、とうとう、そのルフトハンザリモワに終止符が打たれてしまった。
ルフトハンザリモワの製造終了が発表された。
憧れのスーツケースが製造終了と発表されると世界中で争奪戦が繰り広げられ、中には転売ヤーも出現。
二度と手に入れることができないルフトハンザリモワは、ついに究極の幻のスーツケースと化してしまった。