浅野いにお
祝!新刊「ひかりのまち」発売!!
と、言うわけで今日ピックアップさせていただくのは、浅野いにおさんです。
いやあついに出ましたね。「素晴らしい世界」以来の待望の新刊。
けっこうマイナーな雑誌で描いてる事が多いから、知名度的にはあんまりかも知れないけど、待ってたファンは多いでしょう。僕も含めて。
作品はどれもお洒落な感じ。とは言えストーリー作りにもセンスを感じさせます。
「素晴らしい世界」の短編同士のつながりや、ラストの話に向けての収束ぐあいなんかはまさに天才的。短編が集めてもばらばらにならず、むしろ相乗効果を生み出すつくりとなっています。
そして彼の何が一番すごいかって、これで1980年生まれだって言うところ。
自分よりたった2つしか違わない人間が、こんなクオリティの作品を作り出せるなんて信じたくはありませんが、今回の新作を読む限り、間違い無く本物の様です。
(て言うか「素晴らしい世界」は2002年からの連載だから、今の俺より下か。ほんとすごいなあ)
彼の作品からは、おそらくよしもとよしともさんとか、岡崎京子さんとか、松本大洋さんなんかの影響を受けたのだろうと言う事が感じられます。しかし、それをミックスして出てきたものは、ちゃんと彼独自の作風に仕上がっています。新しさを感じます。
そんな彼に一つだけ注文があるとすれば、それはキャラ一人一人の深みが少し足りないように思えるところ。彼のマンガのキャラには、設定の違いはあれど、根本的には似ている印象を受けます。もう少しアクの強いキャラがいても、彼の才能なら自由に動かす事が出来るはずだから、そこが惜しい。
もちろん短編を多くやってきた事もその理由の一つだと思います。
そう言った意味でも今クイックジャパンで連載中の「虹ヶ原/ホログラフ」は、注目。
もう次の単行本が待ち遠しいです。
そんな作家、浅野いにお。
