オール電化

オール電化の住宅というのが全国で８５万戸以上あるそうです。

これだけで原子炉２基分の電力を使うらしいですから、大変な量です。
今回の電力不足に拍車をかけているのは間違いないでしょう。

このオール電化、地球温暖化の防止にもなり省エネ、便利で安全、
と良いことばかり並べて近年急激に普及しましたが、現実に今回の
ような災害に遭ってみれば、モロい弱点を改めて露呈しました。

電力を大量に消費するだけでなく、計画停電などでひとたび
電力の供給が止まろうものなら、水道も使えない、調理もできない、
電気で動くすべてのものが使えなくなってしまいますから、いきなり
超不便になってしまうわけです。

電力一本だけに頼った住宅構造のモロさが改めて浮き彫りになった格好です。

これが従来のようにガスなど他のエネルギーを併用する構造だったら、
これほどの混乱には至らなかったでしょう。

新聞のチラシなんかを見ると、新しいマンションは
ほとんどオール電化を売りにしています。

もう建ててしまったものは別にして、これから計画されるものは
違った形式にせざるおえないのではなでしょうか。