「運」などという、目に見えないものを信じない人間も多いだろうが、「運」というものは確かに存在する。一口に「運」と言っても、幸運と不運が存在する。いかに幸運が巡って来ても、それを活かせるかは本人次第だ。大リーグ単独で3000本安打のイチローがいい例だ。オリックスに入団した1992年には、土井正三という、才能をまるで見抜けない間抜けな監督に当たるという不運に見舞われ、2軍に落とされたりもしたが、1994年に監督が仰木彬氏に変わったことで1軍に戻され、そこから驚異的な快進撃が始まった。もしあのまま、監督が土井正三のままだったら、7年連続首位打者も、大リーグ10年連続200本安打も存在しなかっただろう。