バブルの頃のエコノミスト、いわゆる経済評論家 と言われる人達は知る限りほとんどが「黄金世紀」に書かれていたようなバラ色の未来を予測していたと思う。未来予測というのはかなり単純な手法のようで経済予測に限らないのだが、ある現実を棒グラフにして、そのままそのグラフが伸びたものが未来だとする考え方が多いのだろうと思う。だからなのかその後に起きる不測の事態は想定されていないので後になって検証してみると未来予測というのは大して当たっていない。当時はたしかに大変な人手不足だったし、経済成長がそのまま飛躍的に拡大するものと信じられていたから未来予測としてはどうやって来たる超人手不足社会に対応すべきかという観点で語られていたのも無理からぬ面があった。今の就職難の時代にもなお少子高齢化による人手不足、という的外れな言われ方がするのも当時の現実と今の現実のギャップに頭が追いついてなくて方向転換が出来ていないことにも原因があるのではなかろうか。 ビル・エモットの「日はまた沈む」の方が現実にやって来た未来に近かった。バブル期に日本の評論家が考えていた20年後と実際にやって来た20年後は思いっきり違っていたのではないだろうか。その6に続く。