杉本 香七の英語力 | 銀座一丁目の英語発音教室「メントール」のブログ

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「あんた、本当に英語話せるの?」と、誰からも疑われたことはないのですが、私が英語をちゃんと聞き取れて話せると証明するデータがどこにもないですよね。

おかしなことを言うようですが私はいまだに、みんなが聞き取れない、理解できないと苦労しているような英語を聞き取って内容を理解したり、ネイティブスピーカーから「カナの英語速いよ!」って言われるくらいペラペラ英語でまくしたてることができているという事実に慣れておりません。

英語が聞き取れたり、通じて用事を足せるたびに、「おお、私英語できてるー」って感動するんです。

なんかバカみたいですけど。


発音説明中。身体張ってます。




日本生まれだし留学したことないし海外で暮らしたこともないし特別にすごい頭がいいとか勉強ができるとかでもないのに、英語を操って生活や仕事や研究をしている。

そのことに毎日感動するのです。
英語って便利だなあ、英語を使うたびにそう思います。


今日は銀行で英語を使って人助けをしました。

会社の用事で銀座にあるメガバンクの支店に行き、呼ばれるのを待っていました。
そこへ、何やら英語が聞こえてきました。

外国人のお爺さんが、アメリカのシティバンクで発行してもらった小切手を現金にかえたいらしいのです。その人は日本語がほとんどわからず、でもそのメガバンクの日本の銀行口座を持っていました。

支店の担当者はどうにかハリボテの英語を使ってお爺さんの要求を聞いたり説明をしようとしているのですが、どうも話が噛み合わないようで苦戦していました。

外国で発行した小切手を、その銀行では現金に換金できないようなのです。
銀行の人たちは、そのことを伝えるだけの語彙力と英作文力がないようでした。

メガバンクの銀座支店だから、英語を操る人の1人や2人いそうなもんですが、、、

よっぽど通訳を買って出ようと思いましたが、差し出がましい気がしたので、静観していました。

そうしたら、「どなたか英語を話せるお客様いらっしゃいませんか?」と声がかかったので、私は「ハイっ、私英語喋れます」と名乗り出ました。

日本人は謙虚な人が多いので、英語ができても「私英語話せます」って人前で言わないと思うのですが、私はそういうところで変な遠慮はしないのです。

だって英語話せるもん。

しかし私は銀行の手続きをそもそも日本語でもわからないので、何をどう伝えればいいか銀行の人に聞いて、それを通訳しました。

おじいさんはようやく理解したようでした。

そもそも諸悪の根源は発音でした。

印鑑はstampかsealと言いますが、銀行の人は「シール、シール」と連呼していたのです。

sealはシールと発音したら全く通じません。

シでもなければ、ルでもない。
無理にカタカナで表現すると、スィーョ のような感じになります。

語尾のLは「ル」と発音しないし、sealのseaは日本語の「シ」とは似ても似つかない音なのです。

ほらね、発音が間違ってると印鑑一つだって通じやしないんですよ!

英語なんて通じればいい。ネイティブのような発音をする必要はない、と開き直っている方、わかりましたかっ?

間違った発音だと用事を足すことすらできないんですよ。

私は心の中で勝ち誇っておりました(性格悪い)。

でも私は親切なふりをする社会性は持ち合わせております。
だから銀行の人に、今度からstampを使ったほうが通じやすくて便利だと思いますよ、と笑顔で助言をしておきました。

小切手の現金化は、件数が少ないため、日本のメガバンクでは取り扱いをやめたところが多いとネットに出ていたので、おじいさんにはその旨を英語で伝え、日本国内でできるところがあるか、シティバンクのカスタマーサービスに電話して聞いた方が良い。


銀座だとxx銀行(メガバンクの一つ)が扱っている可能性が高いけど、口座を持っている人のみへのサービスかもしれないことも伝えました。



海外でできるサービスを日本で受けられないケースは多々あります。



それは日本が文化的に遅れているからではなくて、単に社会システムが異なるせいという場合もあるのです。

でも、思う通りに行かなかった外国人(特にアメリカの人や海外が長い日本人)が「全く日本は嫌になる」みたいなことを言っているのを何度か聞いたことがあり、私は日本国民として黙ってはいられなかったのです。

日本の金融システムが遅れているのではなく、小切手を個人が使う習慣がないだけなのです。
そのことも、外国人のお爺さんに伝えました。

彼は納得したようでした。

最初、この銀行の支店の人が英語がわからないせいでできないと誤解してキレかけてましたから。
私が日本国民を代表して国辱を受ける状況を回避してやったというわけです。

お爺さんからは何度もお礼を言われました。
銀行の人々も大変恐縮していました。

日本には外国の人が増えてきましたから、これからハリボテ接客英語では立ち行かない場面も増えるかと思います。

どうぞ皆様英語を真剣に勉強して、日本国民がバカにされぬよう励んでください。

英語を勉強することは、外国への迎合ではありません。


我々は母国語たる日本語を流暢に操るだけでなく、英語もできてしまうんです。


大変優秀な国民なんですよ。

多くのアメリカ人は母国語を話しているだけですから、別にこちらが卑下する必要はないのです。

というわけで、私は英語が話せるんですよ。
安心して私のレッスンを受けてくださいね。

受講生の声