<東証株式相場 概要>
●日経平均
12日の日経平均は大幅に5日続伸、終値は前日比527円25銭(1.50%)高の3万5577円11銭だった。1990年2月以来、約33年11カ月ぶりの高値。日本株の先高観を背景とした海外投資家などの資金流入が続いた。短期筋とみられる株価指数先物への買いが膨らむ場面が目立ち、寄り付き直後には700円あまり上昇する場面があった。ファストリが決算内容を好感した買いを集めて急伸したことも相場全体を押し上げた。
11日の米株式市場で半導体株の一角が買われたことも追い風となり、東京市場でも朝方から運用リスクを取る動きが優勢だった。きょうは株価指数オプションとミニ日経平均先物1月物の特別清算指数(SQ)値の算出日で、SQ算出に絡んだ買いが朝方の上げ幅を大きくしたとの見方もあった。日経平均の寄与度が大きいファストリが前日発表の決算内容を好感した買いで一時7%近く上昇するなど急伸、1銘柄で日経平均を約230円押し上げた。
日経平均は朝高後、上げ幅を縮小した。日経平均は前日までの4営業日での上げ幅が1800円近くに達しており、短期的な過熱を意識した利益確定売りでやや伸び悩む場面があった。
東証株価指数(TOPIX)は7日続伸、終値は前日比11.36ポイント(0.46%)高の2494.23と約33年10カ月ぶりの高値で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で5兆496億円と23年11月30日(5兆5792億円)以来の高水準、売買高は18億3821万株。東証プライムの値上がり銘柄数は551と全体の3割強、値下がりは1058銘柄、横ばいは48銘柄。
信越化やファナックは上昇した。リクルートやTDKの上げも目立った。一方、エーザイやネクソン、セブン&アイは下落した。
●新興市場
12日のグロース市場250指数は反発、終値は前日比2.57ポイント(0.36%)高の708.76だった。前場は個人投資家が新興株を売り、上昇の続く東証プライム市場の大型株を買う動きなどから軟調だったが、後場は時価総額の大きい主力銘柄を中心に押し目買いが入り、上昇に転じた。
グロース市場ではフリーやカバーが上昇した。一方、サンウェルズやウェルスナビは下落した。
●国内市況
:株式、債券、為替市場
:話題株ピックアップ【夕刊】
(1):トランザク、ウエストHD、ファストリ
(2):ニトリHD、OSG、INPEX
(3):ティムス、アルファ、三光合成
<市場別、出来高・売買代金>
<市場別、値上がり・値下がり銘柄数>
日経平均、バブル後高値更新も東証の各市場は売り優勢
<指数、日中推移>
<米10年国債金利>
<日本10年国債金利>
<為替:ドル円>
<WTI原油先物>
<気づいたニュース>
【其の一】
米英、イエメンのフーシ派軍事拠点を空爆-中東で緊張拡大の恐れ
※フーシ派が紅海で繰り返す商船への攻撃を阻止する狙いがある
イエメンの首都サヌアと港湾都市のフダイダで大きな爆発
⇒ ブルームバーグ ロイター
【其の二】
●中国経済指標
①中国の23年輸出、16年以来の減少-世界的な需要軟化響く
※23年の中国輸出、4.6%減の3兆3800億ドル-8230億ドルの貿易黒字
昨年12月単月の輸出、前年同月比2.3%増-輸入は0.2%増
⇒ ブルームバーグ ロイター
②中国の23年12月CPI、前年同月比0.3%低下-3カ月連続のマイナス
※12月のCPIは前年同月比0.3%低下-予想0.4%低下
23年の年間CPI、前年比0.2%上昇-公式目標は3%上昇だった
⇒ ブルームバーグ ロイター
【其の三】
金融庁、SBI証に1週間の一部業務停止命令-IPO株価操作で
<今週の推移>
●S&P500
●東証日経平均
<今日の売買>
●買い
なし
●売り
6223:西部技研(損切)
<PF成績(○日本株)>
●評価損益:前営業日比:<累計>
⇒ 1月 8日:休場
⇒ 1月 9日:+ 1.33%:+12.21%
⇒ 1月10日:+ 1.09%:+13.43%
⇒ 1月11日:+ 0.79%:+14.27%
⇒ 1月12日:- 0.15%:+14.92%
<ひとりごと>
●本日の日経
●今週の日経
連日バブル後高値更新で、6.6%上昇
<株価に影響?「噂」と「イベント」>
●2023年11月:首相、NTT巡る規制「抜本的に見直す」 衆院予算委
※自民党は11月中にNTT法のあり方に関して提言をまとめる方針
●2023年内:TSMC第2工場も熊本、総投資額は1兆円以上の見通し-報道
※23年内に詳細を決める方針
●2024年までに:政府 アナログ規制、99%撤廃決定 24年までに9000件改正
※法律や政省令を2024年の通常国会までに改正する
法令を修正する工程表は年内に定める
●2024年1月22-23日:日銀、金融政策決定会合
●2024年1月:「マンション節税」防止へ 国税庁が相続税の計算ルール見直し
※来年1月からの適用を目指して議論を進める
●2024年2月:TSMC進出の熊本で半導体関連展示会初開催 24年2月
●2024年3月16日:北陸新幹線、金沢―敦賀3月16日開業 JR西日本・東日本
●2024年春:CCCと三井住友FG、Vポイントに統一 サービス統合
※2024年春に統合
会員数はTポイントが約7000万人、Vポイントは約2000万人
統合後の会員数は単純合算で約9000万人。
1億人を超える会員を持つPonta(ポンタ)や楽天と同規模の勢力に
●2024年春:セブン銀がATMをプラットフォームに地銀7行と提携-口座開設など
※セブン-イレブンに行けばいろんな窓口業務できる世界へ-松橋社長
24年春から顔認証機能でカードの要らない入出金取引も開始へ
●2024年4月:保険証、24年秋にマイナンバーカードと一体化 政府発表
スマホで保険証、24年4月開始めざす アンドロイド端末
●2024年:スペースXとKDDI、スマホと衛星直接通信 国内どこでも
※衛星通信とスマートフォンを直接つなぐサービスを2024年をメドに始める
ソフトバンクは今秋から国内でスターリンクの法人向け代理販売を始める
●2024年:VW、全固体電池をドイツで生産へ 大量供給見込む
⇒ 2025年以降に全固体電池を搭載するEVを発売する方針
●2024年末:台湾UMC、シンガポール新工場の用地使用権取得
※同総投資額は50億ドル(約6300億円)、2024年末までに量産開始
●2025年:ソニーグループとホンダ、EVで提携 新会社で25年販売開始
●2025-2026年:ソニーGが金融子会社のスピンオフ検討、上場前提で2-3年後に
●2025年:ルネサス、パワー半導体に900億円投資 大型基板で量産 生産能力2倍に
●2025年4月13日:大阪万博 開催(10月13日まで) 約2820万人の来場を見込む
●2026年:日銀「デジタル円」、3メガ銀と実証実験へ 23年春から
※2年間ほど実験を進め、26年にも発行の可否を判断
●2026年:ホンダ、次世代EVを26年から投入へ-航続距離480キロ以上
※20年代後半に自動運転システム搭載、一般道で手放し運転一部可能に
脱炭素化でEV販売は着実に増加、出遅れ気味の日本勢は開発急ぐ
⇒ ブルームバーグ ロイター
●2026年後半:イビデン新工場、半導体部品26年後半にも量産 インテルに対応
※データセンターに使うサーバー向け製品などの需要が旺盛
●2027-2028年:トヨタ、EV150万台達成に自信-需要増視野に生産体制も準備
※全固体電池は耐久性の課題を克服、27-28年の実用化にチャレンジ
HVからEVへの移行ペース踏まえ、3年後の需要予測立つ-副社長
⇒ ブルームバーグ ロイター 日経
●2030年1-6月ごろ:政府が大阪IR計画を認定、国内初のカジノが29年秋以降開業へ
※開業:2029年秋から冬ごろ
※開業時期は2030年1-6月ごろの見通し
大阪知事、IR開業ずれ込み「国の審査遅れたから仕方ない」
※30年1-6月ごろにずれ込む見通し
●数年先:EUがAIに包括規制(案) 世界で初、顔認証利用に事前審査も
※成立までに数年かかる(2021年4月から)可能性も。
<●備える●>
①コロナウィルス感染動向
⇒ コロナウィルス新規感染者数
⇒ コロナ終息 ⇒ 金融緩和も終息 ⇒ 不景気の株高も終息 ⇒ 景気上昇の株高への引継ぎ?
②経済指数の動向
⇒ 決算、PMI、消費者指数(信頼感指数、物価指数)、GDP
③セリクラ
①予兆
・一定の価格帯から上がれずに横ばい推移。その中で上髭が散見。
・出来高水準が上がった価格帯で売買が活発。その後、急落局面が来る。
②到来
・相場全体が悲観的な投げ売りに
・株価急落と同時に出来高が増加
⇒ 売買代金5兆円前後(東P)
⇒ 一段深掘りしても出来高が大して増えないのであれば打ち止めの可能性も
③終幕
・売りがなくなり株価上昇
・出来高減少。板が薄い
・VIX指数40台以下を持続
④相場が底入れするパターン
①債券利回りが下がる
②VIXが凄く高くなった後でゆっくり下がりはじめる
③①②のコンビネーションが起きた時
<●相場が動く要素(上昇or下落)●>
①出来高(代金)急伸
②毎月第2金曜日
日本株のSQ(先物・オプションなど決済期日の特別清算指数)
⇒ SQ週の「魔の水曜日」 売り方の仕掛けを警戒
⇒ メジャーSQ(3、6、9、12月の第2金曜日)
⇒ SQ(上記以外の月の第2金曜日)
⇒ ボラティリティが大きくなる傾向あり
●大型株は影響を受けやすい
③毎月第3金曜日
米株のSQ(先物・オプションなど決済期日の特別清算指数)
⇒ メジャーSQ(3、6、9、12月の第3金曜日)
⇒ SQ(上記以外の月の第3金曜日)
⇒ ボラティリティが大きくなる傾向あり
●大型株は影響を受けやすい
▼▲日本株も影響を受けることあり▼▲
④MSCI(世界株価指数)
モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナルが算出する
株価指数で、MSCIワールドインデックスとも呼ばれる。
機関投資家が多く採用していることから、注目されている。
構成銘柄は四半期ごとに見直され、2月・5月・8月・11月は大きな入れ替えを実施。
新たに指数に組み入れられた銘柄には、組み入れ変更後にパッシブ連動資金
(市場の平均的リターンを追求する運用筋の資金)による大きな買い需要が発生。
入れ替えの銘柄発表は、入れ替え月の15日前後に、銘柄の入れ替えは同月末日。
⑤上場投資信託(ETF)の決算
7月第2週は、主要な日本株の上場投資信託(ETF)の決算日が集中
「分配金支払による売りが、7月1週~2週頭」に出て、株価が下落する傾向あり。
⑥上昇or下落
インフレ=金利上昇 ⇒ 金融関連銘柄は上昇
デフレ=金利下落 ⇒ 金融関連銘柄は下落
⑦夏枯れ相場
出来高減少、ボラティリティが高くなる傾向あり
夏枯れ相場に挑む際の心得
①事前にPFを整理(ブラッシュアップ)
②事前に現金ポジ高める
③押し目拾い銘柄の選択と集中
④買い時は第3水曜日から金曜日?
⑧米レーバーデイ
レーバーデイ(9月の第1月曜)3連休明け
米国の機関投資家が夏季休暇から職場へ戻る
新たなトレンド生まれる傾向がある
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⑨有事(戦争)
①エネルギー、コモディティ(金など)関連上昇
②砲声で買い
③安全資産とされる国債が買われ、金利低下
④サイバー攻撃、セキュリティ関連が上昇
⑤ボラ高く、値動き荒くなる
⑥エネルギー、コモディティ(金など)関連下落、株価上昇
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<●暴落相場(コロナ相場)で学んだこと●>
①個人の「思い」や「ファンダメンタル」より、「相場の値動き(波)を優先視」
②業績に関係ない理由での株価暴落は、底値で拾える「チャンス」
③保有銘柄暴落時(下げ止まらない)は、持ち続けず「損切り」
⇒ 「資金不足」を招き、次の「チャンス」を逃してしまう。
<●上昇相場の銘柄選び方●>
①「世の動き」から、業績寄与が連想される銘柄の期待感と割安感
⇒ 実態経済(現状の業績)より、期待感が優先される。
⇒ 世の動き(相場)に逆らうと波には乗れない。進化論と同じ。
⇒ 私情を優先すると痛手を負う。
<●経済回復の構造●>
①企業業績の回復(PMIや決算)
②消費者指数(信頼感指数、物価指数)が上昇
③GDPが上昇