<東証株式相場 概要>
●日経平均
9日の日経平均は続伸、終値は前週末比385円76銭(1.16%)高の3万3763円18銭だった。2023年7月3日に付けた昨年来高値(3万3753円)を上回り、1990年3月以来33年10カ月ぶりの高値を更新した。8日の米株式市場で主要3指数がそろって上昇し、幅広い銘柄に買いが入った。朝方に上げ幅は一時600円を超え、心理的節目の3万4000円に接近する場面があった。もっとも上値では利益確定売りに押され、上げ幅を縮小した。
8日の米株式市場では米長期金利の低下を受けてハイテク株が大きく上昇し、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3.27%高だった。きょうの東京市場でも日経平均への寄与度が高い東エレクやアドテストといった値がさの半導体関連株が買われ、相場を押し上げた。
買い一巡後は伸び悩んだ。11日に23年12月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、結果を見極めたいとの雰囲気も強かった。日米とも個人投資家が新年に入って益出しの売りを出していたことも重荷だった。市場では「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などの年金基金が株式保有比率の調整を目的とした売りを出していたのではないか」(証券関係者)との声も聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は4日続伸、終値は前週末比19.55ポイント(0.82%)高の2413.09だった。
東証プライムの売買代金は概算で4兆1349億円、売買高は16億6160万株。東証プライムの値上がりは1315銘柄、値下がりは311銘柄、横ばいは31銘柄。
ソフトバンクグループ(SBG)やダイキンが高い。ソニーGや日立、テルモが上昇した。ファナックや安川電も買われた。一方、信越化や京セラ、三菱商が安い。川崎汽や商船三井、郵船など海運株が売られた。
●新興市場
9日のグロース市場250指数は反発、終値は前週末比11.36ポイント(1.64%)高の705.64だった。前日の米ハイテク株高や9日の日経平均株価の上昇で投資家心理が好転し、買いが優勢だった。もっとも、米長期金利が4%台に上昇するなかでグロース市場では様子見ムードも広がりやすく、午後にかけて伸び悩む場面もあった。
グロース市場ではジーエヌアイ、BASEが上昇した。一方、サンバイオ、バンクオブイが下落した。
●国内市況
:株式、債券、為替市場
:話題株ピックアップ【夕刊】
(1):ファーマF、コメ兵HD、ディーエヌエ
(2):サッポロHD、富士ソフト、JINSHD
(3):エラン、マクドナルド、サンエー
<市場別、出来高・売買代金>
<指数、日中推移>
<米10年国債金利>
<日本10年国債金利>
<為替:ドル円>
<WTI原油先物>
<気づいたニュース>
【其の一】
●国内経済指標
①都区部コアCPI、12月は前年同月比2.1%上昇 2カ月連続で伸び縮小
⇒ ブルームバーグ ロイター 日経
②実質消費支出、11月は前年同月比2.9%減 9カ月連続マイナス
⇒ ロイター 日経
【其の二】
サムスン電子、6四半期連続の営業減益-家電需要の低迷を反映
※昨年10-12月期の営業利益は35%減、アナリスト予想下回る
景気不透明感でスマートフォンや半導体メモリーの需要なお低迷
同社は今月後半、部門別の業績を含む包括的な決算発表予定
⇒ ブルームバーグ ロイター 日経
【其の三】
GMの電池パートナー、LGエナジーの利益が予想下回る-EV需要減
※米税額控除を除いた営業利益は881億ウォンにとどまる
売上高は前年同期比6.3%減と市場予想に届かず
最終集計の数字は今月26日に公表
【其の四】
年末年始のJR新幹線・特急利用、コロナ前94%に回復
【其の五】
トヨタ社長 能登地震による影響調査中、部品在庫・調達状況見極め
<今週の推移>
●S&P500
●東証日経平均
<今日の売買>
なし
<PF成績(○日本株)>
●評価損益:前営業日比:<累計>
⇒ 1月 8日:休場
⇒ 1月 9日:+ 1.33%:+12.21%
●グロース250
後場、いつもの下落モード(マイ転)と思ったが.....
値を戻す、強かったね
●昨年来高値
株価の高い順に並べ帰ると「リート」と「ETF」多数(赤枠2銘柄を除く)
野村マイクロ以下は個別銘柄多数...これって新NISAの影響? たまたま?
<株価に影響?「噂」と「イベント」>
●2023年11月:首相、NTT巡る規制「抜本的に見直す」 衆院予算委
※自民党は11月中にNTT法のあり方に関して提言をまとめる方針
●2023年内:TSMC第2工場も熊本、総投資額は1兆円以上の見通し-報道
※23年内に詳細を決める方針
●2024年までに:政府 アナログ規制、99%撤廃決定 24年までに9000件改正
※法律や政省令を2024年の通常国会までに改正する
法令を修正する工程表は年内に定める
●2024年1月22-23日:日銀、金融政策決定会合
●2024年1月:「マンション節税」防止へ 国税庁が相続税の計算ルール見直し
※来年1月からの適用を目指して議論を進める
●2024年2月:TSMC進出の熊本で半導体関連展示会初開催 24年2月
●2024年3月16日:北陸新幹線、金沢―敦賀3月16日開業 JR西日本・東日本
●2024年春:CCCと三井住友FG、Vポイントに統一 サービス統合
※2024年春に統合
会員数はTポイントが約7000万人、Vポイントは約2000万人
統合後の会員数は単純合算で約9000万人。
1億人を超える会員を持つPonta(ポンタ)や楽天と同規模の勢力に
●2024年春:セブン銀がATMをプラットフォームに地銀7行と提携-口座開設など
※セブン-イレブンに行けばいろんな窓口業務できる世界へ-松橋社長
24年春から顔認証機能でカードの要らない入出金取引も開始へ
●2024年4月:保険証、24年秋にマイナンバーカードと一体化 政府発表
スマホで保険証、24年4月開始めざす アンドロイド端末
●2024年:スペースXとKDDI、スマホと衛星直接通信 国内どこでも
※衛星通信とスマートフォンを直接つなぐサービスを2024年をメドに始める
ソフトバンクは今秋から国内でスターリンクの法人向け代理販売を始める
●2024年:VW、全固体電池をドイツで生産へ 大量供給見込む
⇒ 2025年以降に全固体電池を搭載するEVを発売する方針
●2024年末:台湾UMC、シンガポール新工場の用地使用権取得
※同総投資額は50億ドル(約6300億円)、2024年末までに量産開始
●2025年:ソニーグループとホンダ、EVで提携 新会社で25年販売開始
●2025-2026年:ソニーGが金融子会社のスピンオフ検討、上場前提で2-3年後に
●2025年:ルネサス、パワー半導体に900億円投資 大型基板で量産 生産能力2倍に
●2025年4月13日:大阪万博 開催(10月13日まで) 約2820万人の来場を見込む
●2026年:日銀「デジタル円」、3メガ銀と実証実験へ 23年春から
※2年間ほど実験を進め、26年にも発行の可否を判断
●2026年後半:イビデン新工場、半導体部品26年後半にも量産 インテルに対応
※データセンターに使うサーバー向け製品などの需要が旺盛
●2027-2028年:トヨタ、EV150万台達成に自信-需要増視野に生産体制も準備
※全固体電池は耐久性の課題を克服、27-28年の実用化にチャレンジ
HVからEVへの移行ペース踏まえ、3年後の需要予測立つ-副社長
⇒ ブルームバーグ ロイター 日経
●2030年1-6月ごろ:政府が大阪IR計画を認定、国内初のカジノが29年秋以降開業へ
※開業:2029年秋から冬ごろ
※開業時期は2030年1-6月ごろの見通し
大阪知事、IR開業ずれ込み「国の審査遅れたから仕方ない」
※30年1-6月ごろにずれ込む見通し
●数年先:EUがAIに包括規制(案) 世界で初、顔認証利用に事前審査も
※成立までに数年かかる(2021年4月から)可能性も。
<●備える●>
①コロナウィルス感染動向
⇒ コロナウィルス新規感染者数
⇒ コロナ終息 ⇒ 金融緩和も終息 ⇒ 不景気の株高も終息 ⇒ 景気上昇の株高への引継ぎ?
②経済指数の動向
⇒ 決算、PMI、消費者指数(信頼感指数、物価指数)、GDP
③セリクラ
①予兆
・一定の価格帯から上がれずに横ばい推移。その中で上髭が散見。
・出来高水準が上がった価格帯で売買が活発。その後、急落局面が来る。
②到来
・相場全体が悲観的な投げ売りに
・株価急落と同時に出来高が増加
⇒ 売買代金5兆円前後(東P)
⇒ 一段深掘りしても出来高が大して増えないのであれば打ち止めの可能性も
③終幕
・売りがなくなり株価上昇
・出来高減少。板が薄い
・VIX指数40台以下を持続
④相場が底入れするパターン
①債券利回りが下がる
②VIXが凄く高くなった後でゆっくり下がりはじめる
③①②のコンビネーションが起きた時
<●相場が動く要素(上昇or下落)●>
①出来高(代金)急伸
②毎月第2金曜日
日本株のSQ(先物・オプションなど決済期日の特別清算指数)
⇒ SQ週の「魔の水曜日」 売り方の仕掛けを警戒
⇒ メジャーSQ(3、6、9、12月の第2金曜日)
⇒ SQ(上記以外の月の第2金曜日)
⇒ ボラティリティが大きくなる傾向あり
●大型株は影響を受けやすい
③毎月第3金曜日
米株のSQ(先物・オプションなど決済期日の特別清算指数)
⇒ メジャーSQ(3、6、9、12月の第3金曜日)
⇒ SQ(上記以外の月の第3金曜日)
⇒ ボラティリティが大きくなる傾向あり
●大型株は影響を受けやすい
▼▲日本株も影響を受けることあり▼▲
④MSCI(世界株価指数)
モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナルが算出する
株価指数で、MSCIワールドインデックスとも呼ばれる。
機関投資家が多く採用していることから、注目されている。
構成銘柄は四半期ごとに見直され、2月・5月・8月・11月は大きな入れ替えを実施。
新たに指数に組み入れられた銘柄には、組み入れ変更後にパッシブ連動資金
(市場の平均的リターンを追求する運用筋の資金)による大きな買い需要が発生。
入れ替えの銘柄発表は、入れ替え月の15日前後に、銘柄の入れ替えは同月末日。
⑤上場投資信託(ETF)の決算
7月第2週は、主要な日本株の上場投資信託(ETF)の決算日が集中
「分配金支払による売りが、7月1週~2週頭」に出て、株価が下落する傾向あり。
⑥上昇or下落
インフレ=金利上昇 ⇒ 金融関連銘柄は上昇
デフレ=金利下落 ⇒ 金融関連銘柄は下落
⑦夏枯れ相場
出来高減少、ボラティリティが高くなる傾向あり
夏枯れ相場に挑む際の心得
①事前にPFを整理(ブラッシュアップ)
②事前に現金ポジ高める
③押し目拾い銘柄の選択と集中
④買い時は第3水曜日から金曜日?
⑧米レーバーデイ
レーバーデイ(9月の第1月曜)3連休明け
米国の機関投資家が夏季休暇から職場へ戻る
新たなトレンド生まれる傾向がある
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⑨有事(戦争)
①エネルギー、コモディティ(金など)関連上昇
②砲声で買い
③安全資産とされる国債が買われ、金利低下
④サイバー攻撃、セキュリティ関連が上昇
⑤ボラ高く、値動き荒くなる
⑥エネルギー、コモディティ(金など)関連下落、株価上昇
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<●暴落相場(コロナ相場)で学んだこと●>
①個人の「思い」や「ファンダメンタル」より、「相場の値動き(波)を優先視」
②業績に関係ない理由での株価暴落は、底値で拾える「チャンス」
③保有銘柄暴落時(下げ止まらない)は、持ち続けず「損切り」
⇒ 「資金不足」を招き、次の「チャンス」を逃してしまう。
<●上昇相場の銘柄選び方●>
①「世の動き」から、業績寄与が連想される銘柄の期待感と割安感
⇒ 実態経済(現状の業績)より、期待感が優先される。
⇒ 世の動き(相場)に逆らうと波には乗れない。進化論と同じ。
⇒ 私情を優先すると痛手を負う。
<●経済回復の構造●>
①企業業績の回復(PMIや決算)
②消費者指数(信頼感指数、物価指数)が上昇
③GDPが上昇