私はもうすでに齢30半ば、寄る年波が押し寄せる年代。
友人たちを見ても、学生の頃や入社時のような精気に満ちた者は皆無といって過言ではない。もうすでに枯れ始めている者さえいるほどだ。
とくに若い時分にスポーツをやっていた者たちの疲弊振りといったら、筆舌しがたい。引退後も現役時代の暴飲暴食を続けたためであろう、非常にデブ率が高い。
特にボクシング、柔道など階級制があり、過酷な減量を強いられた者達は例外なくデブだ。引退し、減量から解き放たれたら、そりゃ親の敵を取るかのように飯を食うだろう。あの稀代の名チャンピオン、大橋秀行氏ですら、その呪縛から逃れることは出来ず、今では別人のようになってしまった…。
しかし、そんな中にも例外はいる。後輩で柔道をやっていたC君、ボクシングをしていたS君の両君だ。
C君は引退後も大学の施設を使い、ヘラクレスのような肉体を保持しつづけている。S君も肉は食わず、大豆など植物性蛋白や野菜を好むという仙人のような食生活を送り、現役時代となんら遜色ない。
彼らには共通点がある。それは、「はげ」だということだ。C君は入社当時から若はげで、先輩たちから「げ~は~」と業界用語っぽいが、まったく不愉快なあだ名を頂戴していた。
また、S君も日本海の荒波に浸食される岬のように、生え際がみるみる後退している。私が、NASAに問い合わせたところ、航空写真からでも、ここ2年で5センチも生え際後退が確認されたという。
そう、日本男子にとって「はげ」は「でぶ」に対する最も有効な抑止力なのではないだろうか?この二つは週刊誌などのアンケートで、女性が嫌う男性のキーワードに認定されている。(>すごいくだらない事ではあるが。)
先述の両君はこの二重苦(でぶ+はげ)からのがれるべく、本能的にワークアウト、ストイックな生活をしているのではないだろうか?
しかし、人間努力は必ず報われるもの。彼らは「元格闘家で髪のあるデブ達」よりはるかにキャバクラのおねえちゃんにもてる。そんな両君に惜しみない拍手を送りたい。






