とりあえず落ち込んでばっかもいられないので言うけれども、先日東京に行って「pulp」の3巻の見本を貰ったんだ、ボクは。


そんでもって聞きたくなかったけれども話の流れ上聞いちゃうじゃない、部数の事を。2巻も相当下がったんだけれどもどうなんだそのへんは、って思うじゃない、やっぱ。人として。


それでまあ具体的な数字聞いちゃってビックリして、もうマジで数字を書いてしまいたいけれどもそれは流石に編集さんに怒られるから書かないけれども、しかしながらとりあえず落ち込んでばっかもいられないのでこれだけは言っておくけれども、超低いから! 部数! 結構覚悟していたボクが、へー、底辺ってそんなに低いんだ、って感心するくらい少ないから!


今とても売れている、「涼宮ハルヒの憂鬱」の1巻あたりの平均部数を「1ハルヒ」とした場合、大雑把に言って、「pulp」第3巻の部数は「20ミリハルヒ」くらいだから。たぶん。少しでも多く見えるようにセンチ単位にはしない小さな見栄をここで披露。


こんなん書いちゃって絶対編集さんに怒られるけれども、ボクは断固この日記は消さないし、これは半分自虐ネタなので笑ってくれたらいいと思うし、せめてこうでもしないと心の均衡が取れないからこんなん書いちゃうし、だからとりあえず、ボクの言いたい事は、「pulp」の3巻目が欲しい人は発売日にでっかい本屋さんに行ってそんでもってその店に置いてある数冊がその街に存在する殆ど全ての「pulp」かもしれないぞ、っていう事なんだ。それくらい少ないぞ、って事なんだ。気を付けろ!


あと同月発売が「がーごいる」シリーズとか、「まかでみ」シリーズとか、「狂乱家族日記」とか、ファミ通の中でもとても売れているエース級ばっかりでドッカンドッカン流通に乗せられてる事が予想されるので、本屋でボクの本を見て、「あ、凄い少ない。結構売れてる?」とか思ったとしたらそれは大きなミステイク、最初から少ないだけですからー! 残念! という、もう今じゃ古臭いお笑いネタが出てしまうくらいには少ないぞ、って事なんだ。


いいか君達、これは冗談じゃないんだ。繰り返す。これは冗談なんかじゃないんだ。


自虐ネタだとしてもそこに一切の誇張などなくボクはたぶん真実を言っているし事件は会議室で起こってるんじゃないし現場で起こってるんだし本屋さんも大変ですねこんな売れない本押し付けられて本当にすみません、って謝りたい。


他の作家さんもなんだこんな本ダラダラ3冊も書きやがってボケがとか思ってるかもしれないし編集さんは編集さんでおいおい好き勝手にやらせてこれかこのガキャァ調子に乗りやがってとか思ってるかもしれないしとりあえず謝らないとボクの気が済まないので謝りますごめんなさい全てボクの力の至らなさ故なので顔を踏むなり鞭で叩くなり縛り上げるなりして下さい女王様。


と、いう感じには少ない。

土曜日に会った、あきさかあさひさんに延々愚痴を聞かせてしまうくらいには少ない。初対面なのに。

本当にすみませんでした。ネガチブにも程がある。ウナギ美味しかったですね。あとパフェご馳走様でした。美味しゅうございました。せめてそのくらいは。ポジティブなボクを。


で、やぱりネガチブな人間だから前の話に戻ってしまうわけなんだけれども、ボクもさ、「三月、七日。」好評ですから、とかっておだてられて調子に乗っていたんだ正直。大して売れているわけでもないのに。

「3巻書いていいよ」とか言われて、ウヒッ、って小山ゆうの漫画のキャラみたいに笑って書き始めて好き勝手やったらリストカットだの暴力団だの麻薬だの、そりゃあいかんよ、売れんよそんなん、って今更ながら思うけれどもオダテられてのぼせたボクはそんなん気付かないまま書き始めちゃってしかも書きようによっちゃもう少しこう、どうにかできたかもしれないのに、実力不足、結果こういう結末になったのだという事だけは、ボクはしっかりと噛み締めなくちゃいけないし、こんなところに書く事じゃないんだろうけれども書かないとまたぼけーっと忘れてしまうから自分に戒めるために書いてみた。


だからと言って、ボクに売れるものが書けるかどうかなど全く分からないけれどもとにかく何か、このままじゃ駄目だ、わたしもうぢきだめになる、っていう事をひしひしと感じている今、新しい物語を書くにも勇気が足りない。青いブリンクに勇気を貰いたい。元気玉でもいい。オラに元気をーッ! みたいな気分だからちょっと励ましてくれると嬉しい。


そんな感じで目一杯愚痴というか泣き言というか、これを書いてたら少しだけやる気が出たので小説を書く。



次のヤツ書き上がるまで更新しない。くらいのつもり。たぶん。