画像引用元:eiga.com
◼️原題:Femina ridens
◼️監督:ピエロ・スキバザッパ
◼️出演:フィリップ・ルロワ
ダグマー・ラッサンダー
◼️1969年 90分
性的異常を抱える男と彼に監禁された女の終わりなき対決を、
前衛的かつポップな世界観で描いた1969年製作のイタリア製セックススリラー。
慈善財団の幹部を務めるセイヤーは、その一方で女性に対する征服欲や加虐性を抱えていた。ある日彼はジャーナリストのメアリーを拉致して秘密のアジトに監禁し、
肉体的・精神的凌辱の限りを尽くす。
窮地に追い込まれたメアリーはおびえながらも果敢な姿勢でセイヤーの心の隙を突き、
やがてセイヤーは弱音を吐きはじめる。
「穴」「黄金の七人」のフィリップ・ルロワがセイヤー、ドイツ出身の女優ダグマー・ラッサンダーがメアリーを演じた。
「ベニスの愛」などで知られるイタリア映画音楽の巨匠ステルビオ・チプリアーニが音楽を担当。
美術面ではフランスの芸術家ニキ・ド・サンファルによる
巨大女性像「ホン」のレプリカが劇中に使用され、強い印象を残した。
日本では長らく未公開でその存在すら知られずにいたが、2024年6月に劇場初公開。
引用元:eiga.com
インテリア、服飾、音楽がおしゃれで好み〜♡
1969年のイタリア映画であるが、日本では長らく未公開。
2024年6月に劇場初公開された作品である〜
私は、この時代のインテリアが大好き〜♡
本作のインテリアを眺めるだけでも十分価値がある作品である。
こういう家に住んでみたい!!
憧れのインテリア、服装、音楽〜
印象的なのが、巨大女性像「ホン」のレプリカ。
劇中で使用されているが、
フランスの芸術家ニキ・ド・サンファルによる作品。
一度見ると忘れることがない、インパクトのある芸術作品〜✨
性的に倒錯した男性セイヤーの最後は〜?
☑︎セイヤー:慈善財団の幹部を務める一方、女性に対する征服欲や加虐性を抱えている。
☑︎メアリー:ジャーナリスト、拉致され、監禁されるが…
セイヤーが、女性に対してのサディズムを抱えているのは、
実は、女性性への恐怖からであった。
セイヤーは、小さい頃、サソリのオスとメスが交尾する場面に遭遇したことがあった。
サソリは交尾の際、絶頂に達する瞬間にメスがオスを食べることを父親から習った。
この時にセイヤーは男性性を見失い、
以後セイヤーは、女性性というものが、恐れの象徴となった。
よって、女性を征服したり、加害を加えることで男性性に自信をつけるようになった。
筋トレは男性性に自信がない男性が行うのに手っ取り早い方法。
映画の中でセイヤーの筋トレシーンが出てくる。
メアリーはセイヤーの性癖を見破り、
最初はマゾヒスティックなふりをしてセイヤーに従う。
が、メアリーが薬物での自殺未遂を起こした後よりセイヤーに変化が訪れる。
セイヤーは、「こんなの、はじめて!」と叫び、
メアリーに愛情を抱き始める。
それを利用してメアリーはセイアーを制圧してしまう。
まるでサソリの交尾のように…
なんて皮肉な映画だ〜
1969年頃のフェミニズムを表現した映画である。
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