画像引用元:eiga.com
◼️原題:La Pianiste
◼️原作:エルフリーデ・イェリネク
◼️監督:ミヒャエル・ハネケ
◼️出演:イザベル・ユペール
ブノワ・マジメル
◼️2001年 132分
2001年カンヌ映画祭でグランプリ、最優秀主演女優賞、主演男優賞の3冠を独占。
監督ハネケは42年ドイツ生まれ。
97年「ファニーゲーム」がカンヌコンペ部門に招待され、
00年のジュリエット・ビノシュ主演「コード・アンノウン」は
同祭エキュメニック賞受賞、続く本作でカンヌを制覇。
主演は、2度目のカンヌ主演女優賞のイザベル・ユペール。
エリカは、国立音楽院の厳格なピアノ教授。
学生ワルターは彼女に恋して授業を受けるが……。
引用元:eiga.com
イザベル・ユペール氏の怪演〜!!!
国立音楽院の厳格なピアノ教授、エリカを演じた
イザベル・ユペール氏〜
表情の動かないエリカ役が見事でした〜
過干渉で厳格な母親に育てられ、
未だに過干渉な母親と一緒に住むピアノ教授のエリカ。
母親との共依存関係から抜け出せないエリカは、
社会的地位は高いものの、心が全く育っていません。
母親との関係が厳しすぎたことで、
人との心の交流に対して、心を閉ざしてしまっています。
もちろん、恋愛もしたことがありません。
母親との関係より、自称マゾヒストとなるが、
彼女の場合、自己完結型であり、
本当の意味でのマゾヒズムを味わったことがない。
そんな中、中年女性になって初めて純愛というものに出会い、
エリカは戸惑いながら、感情というものを味わうことになる…
ここまで変態な女性に会ったことはないですが(笑)、
DVを受けがちな女性が受診することは多いです。
発達障害との鑑別が時に難しい〜
ここまで過干渉、厳格な母親に育てられると
複雑性PTSDなどトラウマ関連障害も疑われます。
病態がASDやADHDに似た症状を来す為、
発達障害との鑑別が難しくなります。
ピアノ教師、エリカを演じたイザベル・ユペール氏の表情の動かなさは、
ASDを連想するものでした〜