画像引用元:eiga.com
■監督:木下恵介
■出演:田中絹代
高橋貞二
宮口精二
■1958年 98分
中央公論新人賞を受賞した深沢七郎の同名小説の映画化。
脚色、監督は「風前の灯」の木下恵介。
山また山の奥の日陰の村。
--六十九歳のおりんは亭主に死に別れたあと、
これも去年嫁に死なれた息子の辰平と孫のけさ吉たちの世話をしながら、
息子の後妻をさがしていた。
村では七十になると楢山まいりに行くことになっていた。
楢山まいりとは姥捨のことである。
働き者のおりんはお山まいりの支度に余念ない。
やがて村一番の行事である楢山祭りの日、隣村から辰平の嫁が来た。
お玉といい、年も辰平と同じ四十五である。気だてのいい女で、
おりんは安心して楢山へ行けると思った。
だがもう一つしなければならぬことがある。
おりんの歯は子供たちの唄にうたわれるほど立派だった。
歯が丈夫だということは、食糧の乏しい村の年寄りとしては恥かしいことである。
引用元:eiga.com
デジタルリマスター版できれいな映像〜🎬
木下恵介監督の作品〜
実際の歌舞伎を見に行ったかのような美しさ〜♪
オールセット歌舞伎様式、義太夫と長唄の伴奏音楽がいい感じです〜
深沢七郎の短編小説から映画化〜🎬
深沢七郎の短編小説より、
民間伝承の「廃老伝説」を題材とした作品。
山深い貧しい部落の因習に従い、
年老いた母を背板に乗せて真冬の楢山に捨てに行く物語。
その老婆と、息子との葛藤を描くドラマ。
✔︎1958年に木下恵介監督が映画化〜🎬
✔︎1983年に今村昌平監督が映画化〜🎬
この時、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞🥇
「死ぬまでに見たい映画1001本」は、1983年の今村昌平監督の映画です。
「楢山参り」というのは「姥捨」のこと
深沢七郎は、「姥捨伝説」を山梨県境川村の農家の年寄りから聞き、作り上げた。
70歳に近い「おりん」は、孤独に陥ることなく
自分の行き方を貫徹でき、自己犠牲でありながらも十分幸福であったと考える人もいる。
「おりんの『楢山まいり』とそれをいやいやながら手助けする辰平の姿は、
恐ろしく、壮絶だが、しかしそこには究極の美が宿っている」と述べるものもいる。
「姥捨て」は「高齢者福祉」という21世紀の大きな問題として、
「介護施設」に親を入れることと重なると解説する人もいる。