画像引用元:eiga.com

 

 

■原題:Night of the Living Dead

■監督:ジョージ・A・ロメロ

■出演:デュアン・ジョーンズ

    ジュディス・オーディア

■1968年 アメリカ 96分

 

 

 

 

 

ホラー映画の巨匠ジョージ・A・ロメロ監督が1968年に手がけた長編デビュー作で、

後世に多大な影響をもたらしたゾンビ映画の原点にして金字塔。

襲いかかる死者の群れから生き延びるため、

人々がそれぞれの立場を優先して勝手な行動によって破滅していく姿を描いていく。

父の墓参りにやってきたバーバラと兄のジョニーに、

突然よみがえった死体=ゾンビが襲いかかる。

ジョニーは抵抗するも犠牲となり、

バーバラは恐怖と悲しみに襲われながら近くの民家に逃げ込む。

ほかの避難者たちとともに民家に立てこもるバーバラだったが、

外部との連絡が取れないまま、民家はゾンビの群れに取り囲まれていく。

しかし、次第に避難者たちのあいだで脱出を図るか、

救助を待つかで意見の対立が生じていく。

人肉を食らい、食われた人間もゾンビ化し、倒す方法は脳を破壊するだけといった、

後に大量生産される同種の映画にも引き継がれるゾンビの定義を確立した一作。

日本では劇場未公開だったが、2022年6月に4Kリマスター版で劇場公開。

4Kリマスター版は、2016年に監督のジョージ・A・ロメロ、

共同脚本のジョン・A・ルッソらの監修により4Kデジタルレストアされたもので、

音響もロメロ監督らの監修で修復された。

引用元:eiga.com 

 

 

ゾンビ映画の金字塔〜🎬

 

 

ノロノロと動く、脳を破壊しないと死なない、人肉を喰らう、

噛まれたらその人間も伝染する…などのゾンビの生態的ルール。

 

ジョージ・A・ロメロ監督の本作から始まった〜🧟‍♀️

 

ゾンビ好きな方から紹介され、

見て良かったし、深く考えさせられた映画です〜🎬

 

 

 

アメリカの社会情勢を表した映画〜🎬

 

 

1968年に製作された映画。

 

1950年代と60年代は、ベトナム戦争、

黒人への人種差別撤廃、選挙権獲得などがありました…。

 

 

映画の中では、黒人男性の「ベン」がゾンビと戦うのに、白人達に指示する。

白人女性「バーバラ」を殴るシーンも出てくる。

 

この時代にこのシチュエーションは衝撃的だった様子〜

 

 

 

また、ロメロ監督は、この映画をピッツバーグで撮影。

ピッツバーグは、鉄鋼の街で、白人のブルーカラーが多い。

 

大量のゾンビ達は、白人のブルーカラーを象徴しているとも言われている。

 

「サイレント・マジョリティ」

(声なき大衆、声なき多数派)

共和党のリチャード・ニクソンは多くの白人ブルーカラーをこう呼んだ。

 

以前、民主党を支持していた白人ブルーカラーが共和党を支持し、

1968年にニクソン大統領の誕生〜

 

 

若い黒人、白人達とゾンビになった白人のブルーカラー層が戦う図式〜

 

 

 

「核兵器の恐怖」を表現した映画とも〜🎬

 

 

1957年にソ連が世界初の人工衛星の打ち上げに成功。

 

アメリカは、ソ連に宇宙からの核攻撃をされるという恐怖に怯え始めた。

 

 

ゾンビたちにやられないように、地下室に篭るか、

1階にいて逃げれる状況にした方がいいか?という論義がなされる場面があります。

 

ゾンビを核兵器に置き換えて考えることもできそう~

 

 

ゾンビ映画がこんなに深いなんて考えもせずに気楽に見にいきましたが、

ジョージ・A・ロメロ監督ってとにかく深い映画を撮る監督さんで、偉大さを感じました〜✨