カウンセラーは過去の自分と出会う

 

カウンセリングをしていると、
過去の自分に出会う
ことがあります。

 

私は、サラリーマン時代に
仕事のストレスでうつ状態になり
自殺衝動にかられました。

 

 

自分が自殺したら
母につらい想いをさせる。

だから、自殺という選択肢はありませんでした。

 

死にたいとは思っていませんでしたが、

「消えてしまいたい」
と常に思っていました。

 

 

自分の存在が、
このまま少しずつ透明になって、
消えてなくなる。

 

私自身が消えてしまうのだから、
私のこの苦しみも消えてなくなる。

 

肉体だけでなく、
人々の記憶からも消えてなくなる。
 

 

そうすれば、私がいなくなっても
誰も気づかない。
悲しむ人も苦しむ人もいない。

 

そんなことを考えていました。

 

 

 

  自分の成功体験が役に立つとは限らない

 

私のカウンセリングを受けに
きてくださる方の中には、
昔の私と同じようなことで
苦しんでいる人が少なくありません。

 

私は、その苦しみを克服して
今に至っています。

 

だからといって、
私の成功体験が、
同じ苦しみを抱えた
すべての人の役に立つ
わけではありません。

 

 

「すべての幸せな家庭は似ている。
不幸な家庭は、それぞれ異なる理由で不幸ある

 

ロシアの文豪トルストイの
『アンナ・カレーニア』の一節です。

 

 

「死にたい」「消えてしまいたい」
という同じ苦しみであっても、
人によってそこに至った経緯も

環境も考え方も異なります。

 

だから、自分の成功体験が
クライアントさんの役に立つとは限らない

のです。

 

同じ悩みを抱えている

あるクライアントさんに対しては

上手くいったセラピーが
別のクライアントさんにも
効果があるとは限らない
のです。

 

つまり、心理療法は
パターン化できるものではないし、

パターン化してはいけないものなのです。

 

 

私はこういうふうにして苦しみを克服したの。

だから、あなたも同じことをすればいいのよ

 

と言う人がいますが、
 

そのとき、そのカウンセラーは
目の前のクライアントさんを見ていません。
頭の中にいる過去の自分を見ているのです。

 

それでは、まともなカウンセリングができるわけありませんよね。

 

きちんと目の前のクライアントさんと向き合いましょう。

 



カウンセラーが向き合うのは、
過去の自分ではありません。

目の前のクライアントさんなのです。

 

 

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