「ありのまま」の誤解
「ありのままの自分」を受け入れなさい。
「お子さんをありのままに」愛しましょう。
などとよく言われます。
素晴らしいことですし、
必要不可欠なことでもあります。
しかしながら、
「ありのまま」が間違って解釈されている
ように思います。
では、本当の意味での
「ありのままを受け入れる」
「ありのままを愛する」
とは、どういうことなのでしょうか？
矢野の考えをお伝えします。
少しの「好き」「嫌い」と
多くの「好きでも嫌いでもない」
「ありのままを受け入れる」
で多くの人が誤解しがちなのが、
すべてを好きに
にならなければならない。
というものです。
これは間違いです。
そんなことできません！
食べ物のことを考えてみましょう。
好物と嫌いな物があります。
そして、多くの食材が好きでも嫌いでもない物
ではないでしょうか。
好きではないけど 平気で食べられる。
なんとも思わない。
人間も同じなんです。
好きな人もいるし嫌いな人もいる。
そして、多くの人が好きでも嫌いでもない人です。
好きじゃないけど、 一緒にても苦痛ではない。
なんとも思わない。
食べ物も人も
少しの「好き」と少しの「嫌い」
そして、多くの「好きでも嫌いでもない」
からできているのです。
自分自身のことであっても同じです。
人は、少しの「長所」と少しの「短所」
そして、多くの「どうでもいいこと」
からできているのです。
それなのに、
すべてを好きになろうするのは
どだい無理なことですよね。
嫌いな食べ物を
無理に好きになろうとすると
余計に嫌いになってしまいます。
好きでもないものを
大好物だと無理に思い込もうとすると
嫌いになってしまいます。
我が子や自分自身のことであっても
同じなんです。
短所だと思っていることを
無理に好きになろうとしたり、
長所でも短所でもないことを
無理に長所だと思い込もうとすると
すます嫌いになってしまいます。
ありのまま＝全体像
では、どうすれば
「ありのままを受け入れる」
「ありのままを愛する」
ことができるのでしょうか？
たとえば、カレーのスパイスは
ひとつひとつは癖が強くて
単独では食べられたものではありません。
でもそれらをブレンドして
カレーにすると美味しくなる。
人間も同じなんですよ。
性格や容姿、ひとつひとつを見たら
とっても全部を好きになる
なんてできやしないんです。
長所も短所もどっちでもないことも
全部ひっくるめて
ひとりの人間なんです。
長所も短所もどっちでもないことも
全部ひっくるめて
「あなた」なんです。
長所も短所もどっちでもないことも
全部ひっくるめて
「お子さん」なんです。
ありのままを受け入れる
ありのままを愛するとは
長所も短所もどっちでもないことも
全部ひっくるめて
その人」なのだ。
と認識することなのです。
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