昨日、山で遭難というか迷子になりました。

 

今日のブログは、ただの日記なので、
矢野のファンファン以外の方は、

最後の【教訓】だけ読んでください。

 

 

今、シャクナゲが見頃だということで、

天城山のシャクナゲコースという

ハイキングコースを歩くことにしました。

 

 

所要時間約5時間。
こういう時間は、中高年のために長目にしてあるので、
自分の脚なら4時間もかからないだろうと予想。

 

ハイキングコースなんだから、大したことない。
Tシャツとジーパン、底が厚めのスニーカーでいいだろう。

 

 

まずは自宅から登山口まで約19km、標高差約1,000mを電動アシスト自転車で登りました。

 

山を歩き始めて、30分もすると
「これはヤバい」と気付きました。

 

「ハイキングコース違うやろ!

登山道やないかい!滝汗

(なぜか、焦ると関西弁)

 

岩がゴロゴロ、いわゆるガレ場です。

 

しかも前日の雨で、岩が苔で滑りやすくなっている。
土の部分もぬかるんで滑りやすくなっている。

 

「スニーカーで登れる道じゃない…」

 

コースを時計回りで歩き、万二郎岳に到着。

 

足元に注意しながらなので、

コースタイムより10分多い80分かかった。

 

「やばい、これは5時間以上かかるぞ。

でも目当てのシャクナゲを見ずして帰れるものか」

 

と先に進むことに。

 
 
石楠立に到着。
 
他のハイカーたちは皆
軽登山靴に登山用杖という装備。
 
杖なしで、しかもスニーカーなんて
無謀な奴は自分だけ。
 
「やっぱり、引き返したほうが…」
 
と思っていると、
70歳くらいのご夫婦が反対側から歩いて来た。
 
「この人たちが、歩けるのだから、俺なら大丈夫」
と先に進む。
 
 
石楠立〜万三郎岳〜涸沢分岐点
は90分かかるところを70分で通過。
どうにか3時前には下山できそうだ。
 
と安心したのも束の間。
 
涸沢というだけあって、
涸れた沢、つまり元は川だったところを
登山道に使っている。
 
苔の生えた岩がゴロゴロの下り坂。
 
スニーカーの自分には恐怖だ。
「滑って転んで、岩に頭ぶつけたら洒落になんねぇぞ滝汗
 
しかも道が非常に分かりづらい。
道案内は、たまに木に結んである赤いテープだけ。
 
足元ばかり見て歩いていたせいで、
いつのまにか登山道から外れてしまったようだ。
 
スマホをとりだすも
ネットがつながらないため現在地がわからない。
 
しかも空が、にわかに曇りはじめた。
「服を持ってきていない。
山の中で雨に濡れたら、最悪低体温症で動けなくなるぞ」
 
もう、パニック状態だ。
 
「とりあえず、下っていくしかない」
 
30分くらい、山の中を彷徨うと
目の前に道が見えた。
林道のようだ。
 
だが、どちらに歩いていったらいいかわからない。
ここでもネットはつながらず現在地がわからない。
 
コンパスは使える。
だが、現在地が分からなければ、
方角がわかっても動きようがない。
 
「ネットはつながらなくとも電話はつながるのでは!」
 
と119番に電話する。
つながらない。
 
林道を歩いて、つながり易い場所を探す。
 
「こちら119番。
火災ですか事故ですか?」
 
つながった!
 
「山で迷子になってしまいました」
「今、どちらですか?」
「ネットがつながらないので現在地がわかりません。
天城高原ゴルフ場の登山口からシャクナゲコースというハイキングコースを歩いていて、下山中に道が分からなくなりました」
「……」
「もし、もーし…」
 
電波が悪く、つながっても途中で切れてしまう。
かけなおす。
つながった…切れた…
 
110番の方がつながりやすいか?
つながらない…つながった…切れた
 
そんなことを10回以上繰り返し、
目印になる橋の名前を伝えることができ、
山岳救助隊が迎えにきてくれることに。
 
 
待つ時間の長く感じること。
 
橋の名前が「天城橋」というんだけど、
涸沢にかかる3mくらいの小さな橋なんだよね。
 
「『天城橋』なんて名前の橋、
天城峠の辺りにもありそうだ。
レスキュー隊は、違う橋に向かっているんじゃないか?」
 
そうこうするうちに、雨が降ってきた。
気温が急に下がる。
 
「予報だと雨は夜になってからだったはず。
まだ3時前だぞ。
天は我を見放したか!」
 
大袈裟に思うかもしれないけど、
ほんとそう思いましたよ。笑い泣き
 
待つこと1時間。
レスキュー隊が車で助けにきてくれた。
隊員が4名も!
 
「怪我はありませんか」
 
かすり傷ひとつないのが申し訳ない気がした。
 
車で林道を5分も走ると舗装道路に出た。
しかも、下山口は目の前だ。
 
なんのことはない、
林道を歩けば30分くらいで出口に着けたのだ。
 
 
ハイカー専用の駐車場には、救急車とパトカーが。ガーン
 
山岳救助隊、救急隊、警察…
総勢20名くらいだろうか。
 
かすり傷ひとつない、ただ迷子になっただけの私のために…
 
 
血圧、体温、血中酸素濃度を計り異常なし。
警察と消防から、遭難の経緯を事情聴取?される。
 
そうしているうちに、雨が本降りに。
 
道に迷ったのが1時半頃。
電話をしたのが2時過ぎ。
救助隊が到着したのが3時過ぎ。
解放? されたのが4時半。
 
これから家まで自転車で帰らなければならない。
雨の中、滑らないようにブレーキを握りしめ、
スピードを落としながら19kmの下り坂を慎重に走る。
 
家にたどり着いたのが5時半。
風呂に入り、冷えた体を温める。
 
 
これで終わりではない。
 
息子が文化祭の後夜祭で、終わるのが7時半になり、
電車で帰ると家に着くのが10時近くになってしまうので、
学校まで迎えに行くことになっている。
 
妻は、危ないからやめろと言うが、
アドレナリンが大量に放出されているのだろう、
疲れを感じないし、横になっても眠れない。
 
車で1時間ちょっとかけて息子を高校に迎えに行く。
一緒に焼肉食べ放題の夕食を摂って、
(この状況で、焼肉たらふく食えるメンタルタフネスに我ながら感心グラサン
家に着いたのは10時。
 
まだアドレナリンが出ていて眠れない。
結局1時過ぎまで起きていた。
 
アドレナリンが切れた今朝、疲れが出てきて身体が重たい。
スニーカーでの登山は、一日中青竹踏みをしていたようなものなので、足裏が火照っている。
 
 

教訓

どんなことでも、そこから学ぶのが矢野の主義。
 

1 危険だと感じたら、引き返す勇気を持とう!
「せっかくここまで、やったんだから」

 

と続けると、ほとんどの場合、ドツボにはまる。

 

 
仕事、投資、登山etc...
みな同じ。
 
 
2 行き詰まったら、動かず、助けを呼ぼう。
雪山で遭難して死んでしまう人と助かる人の違い。
死んでしまう人は、歩き回って体力を消耗してしまう。
助かる人は、動かず、助けを待つ。
 
人生も同じ。
行き詰まったら、独断で進めず、
周りの人に助けを求めたり、
専門家に相談したりしよう。
 

●アウトドア活動の教訓というか反省笑い泣き
1 装備は十分に。用心に越したことはない。
2 ネットがつながらない場所に1人で行かない。
3 低い山でも、初めての場所は単独登山はダメ!
  というか、もう二度と登山しませんニヤニヤ
 

 

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