あなたは今のままでいいのです。
そして……
あなたは、そしての後に何を入れますか？
私が敬愛する心理療法家のビル・オハンロンは、次のように言っています。
「あなたは今のままでいいのです。
そしてまた、変化することもできるのです」
人が変化成長する仕組み
「わたしは今のままでいい」
と心から思えるようになると
人は変化できるようになります。
なぜかというと、
「今のままでいい」
と思うことで、自分責めがなくなるからです。
人は責められると、防御します。
防御体制をとっているときは、
体が固まって動けない状態になっています。
亀が甲羅の中に閉じこもっている状態ですね。
亀は外敵がいなくなって安全になれば、
甲羅から出てきて動きます。
人も同じです。
安全になって自分を守る必要がなくなれば、
動ける、つまり変化できるようになります。
厄介なことに、
動物は外敵にしか危害を加えられませんが、
人は他人からだけでなく
自分で自分のことも攻撃してしまいます。
ですから、人が変化できるようにするためには、
他人から責められないだけでなく
自分で自分のことも責めなくなる
必要があります。
カウンセリングで傾聴共感が不可欠なのは、
相談者さんが防御を解いて
動ける、変化できるようにするためなのです。
今のままでいい≠何もしなくていい
勘違いしがちなのは、
「今のままでいい」は
「何もしなくてもいい」
とは大違いだということです。
本心から「わたしは今のままでいい」
と思えた人は、
変化成長するために行動を起こします。
もし、「今のままでいい」を
「何もしなくていい」と
同じ意味と捉えているのなら、
今までは、自分で自分のことを責めていたのが、
親のせい、夫のせい、上司のせい
と責める相手を他人にすり替えただけにすぎません。
相手を責めれば、責め返されます。
そして、また動けなくなります。
すると、
「あなたは何もしなくても価値があるんですよ。
ありのままのあなたを受け入れない相手が悪いんですよ」
と慰めてくれるカウンセラーやヒーラーのところに通い、
お金を貢ぎ続けることになります。
自分の素晴らしさに気づくカウンセリング
もしあなたが、カウンセラーやヒーラー、コーチなど
人の悩み相談に応じるお仕事をされているのなら、
次のような心構えで、相談者さんに接してみてください。
「あなたは今のままでいい。
なぜなら、あなたは今のままでも
十分素晴らしいのですから。
こんなに素晴らしいあなたが、
今より幸せになれないはずがありません。
あなたの素晴らしさを発揮して
あなたが、もっと幸せになるように
わたしにお手伝いさせてください」
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