土日は、三ヶ月ぶりの東京。
『問題解決セラピスト養成講座』でした。
◆ 本日より受付開始 ◆
せっかく東京に出てきたので、
東京ステーションギャラリーで開催されている
神田日勝展を見てきました。
神田日勝を知ったのは、
今から20年以上前。
北海道に遊びに行った時
帯広市の北にある鹿追町の
神田日勝記念館を何気なく
訪れました。
記念館を入ってすぐの場所に
見上げる高さに展示されていた
日勝の遺作にして代表作「未完の馬」
を見て、衝撃を受けました。
ベニヤ板に描かれた
未完成の馬の絵。
北海道に開拓民として入植した日勝の
大地と共に生きる
人生そのものが描かれている
ように感じました。
当時私は30代半ば。
転職を繰り返し、
早稲田大学を卒業しているにも関わらず
社員30名の会社で係長にもなられず。
懸命に頑張って、
成果も出しているのに評価されず。
恋人も友人もおらず……
孤独で惨めで
無力感に覆われた人生。
そんな当時の自分には
北の大地でもがく日勝と馬が
同志に思えました。
20数年経った今、
あらためて日勝のこの絵を観て
別の思いを感じました。
普通、絵画は、部分と全体の
バランスをとりながら描いていきます。
日勝は、部分から仕上げていっていますよね。
これは絵の描き方ではなく、
開拓の仕方なのだと思いました。
開拓は、木の根を一本ずつ掘り起こしていく作業です。
「日勝にとって、絵画も開拓だったんだな。
自分の心の中を掘り起こす作業だったんだ」
そんな風に感じました。
僕が日勝やゴッホの絵にひかれるのは、
絵を描くことで
画家が自分自身の心を
掘り起こしてるからなんだ。
そして、僕が心理療法をしているのも
人の心を掘り起こすためなんだ。
掘り起こすというのは、
大地から木の根を掘り起こすように
必要がなくなったものを
取り除くこと。
そして、
そこに新しい自分を植える。
取り除いたものは、
今では不要になったものだけれども、
新しい自分を育てるための土壌を
作ってくれていたんだ。
大地に根を下ろしていた木が
土地を肥沃にしてくれていたように。
心理療法も同じだ。
今の自分に不要になった
思い込みや価値観や行動を
取り除く。
取り除いたものは、
かつては自分の役に立っていた。
そのことに気づくと、
不要なものを取り除いた跡に
新しい自分が育っていく。
そう、倒木の上に新しい芽が出るように。
古いあなたの経験の上に
新しいあなたが芽吹く。
それが
新しい自分になる
ということ。
あなたも「新しい自分」になるために
心を掘り起こしてみませんか？
◆ 本日より受付開始 ◆
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