新型コロナウイルスのことを知るのに

日本での自殺者数の推移を調べたんですが、

以前は10年以上連続で3万人を超えていたのが、

2019年は2万人以下になってるんです。

 

今回は、なぜ自殺者が1万人も減ったのか?

考えてみたいと思います。

 

 

自殺者3万人超えは、1998〜2011年まで

14年間にわたって続いています。

 

これはバブル経済崩壊が原因です。

 

ですが、バブルが崩壊して

景気が劇的に後退したのは

1991〜1993年なんです。

 

自殺者の増加とタイムラグがありますね。

 

1997年は、消費税が3%から5%に

上がった年なんです。

 

これは、バブル崩壊後

持ち直そうと懸命に奔走したけれど

消費税増税が追い打ちをかけて

どうにもならなくなって

自ら死を選ぶしかなくなった

ことを示しています。

 

バブルが弾けて

それを経験している人たちが

自殺しているのです。

 

つまり、バブルという天国から

いきなり地獄に突き落とされた

人たちが自殺したのです。

 

 

人は得られなかった物より

すでに持っているものを失うことの

方がはるかにダメージを負います。

 

年収500万円の人が
年収300万円になるより、
年収3千万円の人が300万円に
なる方が、同じ年収300万円でも
はるかにショックが大きいです。

 

 

まだ付き合ってもいない異性に

振られるより、

 

結婚して10年以上経っている

配偶者から離婚をつきつけられる

方が、はるかにダメージが大きいですよね。

 

 

自殺者3万人を超えていた期間に

自殺した人の多くが

バブルで栄華を謳歌して

それらを失ってしまったのです。

 

 

では、2012年以降、急速に自殺者数が

減ってきているのはなぜか?

 

 

バブルを知らない世代が

多くなってきたこと、

 

バブルの恩恵を大きく受けた人

がいなくなってきた

 

からだと思われます。

 

 

 

バブルを知らない若い世代は

生まれたときから景気が悪かった

わけですから、

失う恐怖が薄いのです。

 

 

今の若者を見ていて

昭和生まれのおじさんは、

向上心のなさに呆れます。

 

それも致し方のないことでしょう。

 

今の時代、頑張っても

大きく報われる可能性は低いですから。

 

むしろ、頑張らなくとも

そこそこの生活は保障されている。

 

そんな環境の中で、努力するのは、

それがよっぽど好きなことであるか、

よっぽど出世欲が強い人だけでしょう。

 

 

このままでは、日本は国際競争力を失い

経済的に破滅しかねない

 

と警鐘を鳴らす人が多いですが、

私もそのとおりになると思います。

 

 

ですが、経済的発展と幸福は

必ずしも相関しません。

 

昭和30年代の高度成長期

日本は1億総中流と言われました。

 

令和は、一億総下流になるでしょう。

 

でも、下流といっても

高度成長期の中流よりも

はるかに良い生活をしています。

 

 

高度成長期は

テレビ、冷蔵庫、マイカー

を手にいれることがステイタスでした。

 

今では、これらは当たり前のように

皆が持っています。

 

それどころか、今の庶民は

スマートフォンやパソコンなど

昭和の人にとってはSFの世界ですら

目にしていないものまで持っています。

 

 

もう経済的な発展を目標にする時代では

なくなっているのだと思います。

 

経済的な豊かさより

心の豊かさを大切にする時代

 

経済的な豊かさで得られる「快楽」より

心の豊かさで得られる「心の平和」

を重視する時代への移行期なのかもしれません。

 

 

かつて経済的な栄華を極めた日本人が、

 

「物質的豊かさ」より「心の豊かさ」

が大切なんだよ

 

と世界に示すことは

とても意義のあることではないでしょうか。

 

 

このまま経済発展第一の世界が続くと

近いうちに地球環境は破滅します。

 

若者たちに向上心がなくなってきているのは、

地球を守るための自然の摂理

のような気がしてなりません。

 

と、ゲームばかりして

一向に勉強しない我が子を見て

感じる昭和の親父でした。

 

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