母はショートステイも含めて

3箇所の老人ホームにお世話になりました。

どの施設でもベテラン介護職員さんの
傾聴共感力に脱帽です。

テクニックではない。
人としての根本的な“優しさ”
僕とは段違いだと思いました。


彼らの話の聴き方を観察していると、
巷のカウンセラー養成講座で教えるような
椅子を置く角度とか
伝え返しのバリエーションなんか
まったく不要なものであることが分かります。



心理カウンセリングでの傾聴共感の目的は、
相談者さんに気づきを促すことです。

しかし、老人ホームに入居している
お年寄りたちは違います。

気づきなど無用です。
必要なのは、話をただただ聴いてもらうこと。



心理カウンセリングのクライエントさんは、
解決したい問題を持って
カウンセリングを受けにいらしています。

ホームのお年寄りたちは、

そうではありません。

何か解決したい問題があるわけではありません。
ただただ、話を聴いてもらいたいのです。

聴いてもらうことで寂しさや不安が軽減するから。



これって、聴く人にとっては、
とてもつらいです。

いつまで続くかわからない。
そして、決して今より良くなることはない。

毎回毎回、同じ話を聴かされる。

愚痴、自慢話、弱音……
ポジティブな話題はありません。

ネガティブな話に付き合っていると、
こちらも気持ちが落ち込んできます。


それでも、ただただ相手の気持ちに寄り添う。

これはテクニックで、

どうこうなるものではないです。

生まれながらの、

その人の“優しさ”と“愛”の深さ

だと思います。


話を聴くだけでも大変なのに、
下の世話までするのですから、
介護職の方には頭が下がります。

ただただ感謝、
そして尊敬です。



そして、利用者であるお年寄りだけでなく、

その家族の気持ちにも寄り添うことを忘れない。

「私も自分の親には優しくできません。

仕事だからできるんですよ。
親にはどうしても期待したり、
分かってもらいたいと思ってしまいますから


親を老人ホームに入れることに対して、

子どもは少なからず罪悪感を抱いています。

その気持ちにも、
「私も同じです」と寄り添う。



 分かってもらおうとしない。
 相手に何も期待しない。

 相手の気持ちを分かろうとする。
 相手の期待に応えようとする。

 それが、本当の優しさ。



ベテランの介護職員さんの傾聴共感から、
話を聴く、共感することの
本質を学ばせていただきました。

 

 

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