不登校、引きこもりが、増えています。
私が中学生だった頃は、
１学年340人もいて、
不登校は一人もいませんでした。
それが今や、１クラスに１名は、
当たり前のようにいるようです。
どうして？
社会のせい、親のせい、学校のせい……
いや、どれも違うように思います。
上記のようなことは、
私が子どもの頃からありましたから。
では、なぜ？
ひょんなことから、
私は答え（推測）を見つけました。
それは、生物の進化。
どういうこと？
って思いますよね。
たぶん、これから書くことが、
10年先には、定説になると思います。
生物は環境に適応する形で進化してきました。
ですが、産業革命以降の人類は、
例外というか真逆。
環境を自分たちに合わせて変えてきた
のです。
暑さ寒さは冷暖房で。
移動速度は乗り物で。
森を切り開いて街をつくり。
農薬で食料を大量生産し……
今や、生命そのものを遺伝子操作で
創り出しています。
それが、不登校とどう関係あるの？
はい、それが大ありなんです。
人類は、自分自身を変えることなく、
環境を変えることで繁栄してきたわけです。
つまり、環境に適応するために、
自分を変える必要がなくなった。
生物は環境に適応するために
莫大なエネルギーを費やします。
ですから、
自身を環境に合わせて自分を
変えることをやめてしまえば、
徹底的に省エネ設計である生物にとって、
これ以上望ましいことはないのです。
というわけで、
不登校や引きこもりの人は、
人類の進化の最先端を生きている
と言えるのではないでしょうか。
自分は変えない。
環境を変える。
といっても、人間関係（人の心）は
容易には変えることができません。
その結果、学校・友人関係
という環境に適応できなくなり
不登校・引きこもりになるのです。
産業革命以降、人類の進化は、
自分を変えない。
環境を変える。
という方向に急激に進んでいます。
それが２１世紀になって、
人類の心と身体に
顕在化してきたのです。
この激流ともいえる流れ
を変えることは
もはやできないでしょう。
では、どうしたらいいか？
不登校の子どもを変えるのではなく、
両親が変わるのでもなく、
学校を変えるのでもなく……
不登校の子どもたちのための
新しい環境（居場所）をつくればいい。
すでにフリースクールはありますが、
就労もできる環境も用意する。
残念ながら私の頭では、
具体的な案は浮かばないのですが、
それが進化の流れに沿った対策
だと思います。
以前、不登校の女の子にカウンセリング
をさせていただいたときのこと。
私がガンの手術で入院することになり、
２回目のカウンセリングをお断りしたとき、
お母さんにメールをしました。
「Ａ子ちゃんは、
変わる必要はないです。
Ａ子ちゃんには、
今のまま純粋無垢でいられるように
優しい人たちに囲まれて
人生を送っていってほしいと思います。
自分を相手に合わせて
変えるのではなくて、
自分に合った相手とだけ
付き合っていく。
そういう幸せをＡ子ちゃんには、
つかんでほしいと思います」
A子ちゃんだけでなく、
多くの不登校の子どもたちと親御さんたちに
同じ言葉を贈りたいと思います。
そして、そういう時代が
やがてやってきます。
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