一時期一世を風靡したアファメーション。

年収300万円の人が「俺は年収1億だ!」

独身者が「わたしは福山のようなイケメンとラブラブな結婚をしている!」

と、目標を現在形や完了形で叫ぶ一種の自己暗示です。


今となったは、痛々しいですが、
10年くらい前は、これが当たり前のようにやられていました。


私は2005年に出版した『幸せの流れにのる方法』の中で、
アファメーションに代わる願望達成法として
パーミッションを提案しました。

「わたしは○○していい」
と自分自身に許可を与える自己暗示です。


さて、アファーメーションよりも効果があるものが、
イリノイ大学のイブイラヒム・シネイらの研究
で明らかになっています。


それは「自分自身に質問する」こと。


シネイらは、被験者にwhoという単語のアルファベットを並び替えて
howという別の単語をつくる問題(アナグラム)に取り組んでもらいました。


被験者を2つのグループに分け、

1つのグループの人たちにはアナグラムに取りかかる前に
「わたしは、このアナグラムを解けるだろうか?」
と自身に <質問> してもらいました。

もう一方のグループには、
「わたしは絶対にこのアナグラムが解ける!」
と自身に <自己暗示> してもらいました。

するとなんと、質問したグループの方が、自己暗示したグループよりも
50%も多くのアナグラムを解けたのです。


これは、疑問文という形式が、答えを導き出す役割を果たしているから
だとシネイらは考察しています。


これを使わない手はありませんね。


「わたしは年収1億だ!」
とアファメーションする代わりに

「わたしは年収1億になれるだろうか?」Can I~?

もしくは
「わたしは年収1億になるだろうか?」Will I~?

と自問自答してみましょう。


答えが「Yes」である場合、
それを実現するための方法も時間をおいて出てくるでしょう。

答えが「No」ならば、それはかなわぬ夢です。
あきらめて、もっと現実的になりましょう。


「わたしは年収3千万円になれるだろうか?」
ならどうでしょう?

それでも「No」ですか。

では、
「わたしが幸せになるために年収3千万円も必要だろうか?」

今度はYesなのでは?

こんなふうに質問を繰り返すことで、
自分の本当の望みにもたどりつくことができるかもしれません。


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矢野惣一 Monthly Seminar
11月のテーマ『自分に自信が持てるようになる方法』
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