月曜日に無事、引っ越すことができました。


まだほとんどのダンボール箱がそのまんまですが。



新しい家が嬉しくて足り回る子どもたち。


どんなに親が忙しかろうが、子どもたちはお構い無しです。



「壁に触ちゃいけません」

「床に物を落としちゃダメ」

「こうちゃんを泣かさないの!」


妻から、叱られ続けて、長男は泣き出してしまいました。


前の家でも、そうだったのでが、長男は怒ると寝室に籠ります。

新居でも同じ。寝室に籠って、



「もう、ママなんか大きらいだからね。


みっくんばっかり怒ってさ。


ママなんかいらない。


みっくん、前のお家で一人で暮らす」



と、泣き叫んでいます。



私は、長男のところに行って、ハグしました。


「ママは、どうして、みっくんばっかり怒るんだと思う?」



「もう、ママなんて大きらいだからね」



「大丈夫、ママはみっくんのこと嫌いじゃないよ。

みっくんのこと、ママもパパも大好きだよ。

ママが、みっくんのことばかり怒るのは、みっくんのこと頼りにしているからさ



「『タヨリにする』ってなに?」



「みっくんは、お兄ちゃんで、何でもできるでしょ。

いつもお手伝いしてくれるし。


トーマス(機関車トーマス)と同じで、役に立つお兄ちゃんだからね


みっくんは、役に立つお兄ちゃんだから、

ママは、みっくんにお手伝いしてほしいんだ、助けてほしいんだよ。


『手伝ってほしい、助けてほしい』

って思うことを『頼りにしている』って言うんだ。


みっくんは、ママのこと助けてあげることできるかな?」



「うん、みっくん、ママのこと助けてあげる」



泣きやんだ息子と二人で、犬の散歩にいきました。


散歩から帰ってくると、長男はいつものように、箸や茶碗をテーブルに運んだりと、妻の夕食のお手伝いをし始めました。


めでたし、めでたし。




人は誰かに頼りにされると、嫌な気にはならないものです。


人に指図されるのは嫌だけど、

同じことでも頼まれると嫌な気はしないんです。


それは、幼児でも同じ。



そして、男の子にとっての最大の誇りは、


自分が誰かの役に立っているという感覚。


これも幼児でも同じなんです。




人を助ける、人の役に立つ喜び。


それを体験させてあげるのも、子育ての大切な要素だと思っています。



そして、私たち親が、子どもを怒ってしまうのは、

親自身の要望を子どもが満たしてくれないときです。


つまり、子どものことを頼りにしているのです。



親に頼りにされるくらい成長した我が子・・・


愛おしいじゃないですか。




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