子どもたちが小学校に入学する前までに、自然に言えるようにしてほしい言葉があります。
「ありがとう」
「ごめんなさい」
「お願いします」
「大丈夫?」
「やったー!」
の5つです。
それぞれの意味について考えてみましょう。
ありがとう = 私はあなたの好意を受け取りましたよ。
ごめんなさい = こんな私を許してください。こんな私でも受け入れてください。
そうなんです。
「ありがとう」は、相手の好意を受け取ったという、意思表示なのです。
それは、相手に対してだけでなく、自分自身に対しての確認でもあります。
「ありがとう」の大切さを説く人がたくさんいます。
それは、「ありがとう」という感謝の気持ちがなければ、相手の好意を受け取ったことにはならないからです。
いくら、相手がいろいろなものを与えてくれても、
それを受け取らなければ、なにも持っていないままです。
相手が与えてくれた<物>は受け取っても、
感謝の気持ちが伴っていなければ、
心は何も受け取っていません。
ですから、物質的には豊かになっても、心は貧乏のままです。
もし、言葉だけで気持ちがこもらずに「ありがとう」と言っても、
相手には伝わるかもしれませんが、自分自身には伝わっていません。
ですから、受け取っていないのと同じです。
「ありがとう」が、相手の好意を受け取った意思表示であるのに対して、
「ごめんなさい」は、自分自身を相手に受け入れてもらいたいという意思表示です。
「ありがとう」の大切さを説く人が大勢いるのに対して、
「ごめんなさい」の大切さを説く人は、ほとんどいません。
けれど私は、「ありがとう」と「ごめんなさい」は、対になっているものだと思います。
なぜなら、いくら相手の好意を受け取ることができても、
自分自身を開示できなければ、本当の自分を隠したままで、生きづらいからです。
「こんな私でも受け入れてください」
そんなふうに、自分が欠点だと思っている部分をさらけ出してしまっても、自分のことを受け入れてくれる人がいる。
私たちは、そういう時に、<愛>を感じるのではないでしょうか。
「ありがとう」=相手の好意を素直に受け取れて、
「ごめんなさい」=自分自身を受け入れてほしいと、素直になれたら・・・
それって、とっても幸せなことだと思いませんか?
だから、私は、子どもたちに「ありがとう」と「ごめんなさい」を自然に言える人間になってほしいと願っています。
次回は、「お願いします」と「大丈夫?」について書きますね。
お楽しみに。
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