きょうは、ブログ読者の かえでさん からのご相談にお答えします。

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いつもブログ楽しみに見させていただいてます☆
私はまだ独身ですが、「なるほどな~」といつも感心させられることが多くて、矢野さんのブログを読んでいると早く私も家庭を持ちたいなと思ってしまいます。

今日はひとつご相談があってメールを送らせて頂きます。

私は今秋に結婚します。相手の男性はかけがえのない人であり、彼も私も是非子供が欲しいと思っているのですが、子供を持つことに私はとても不安があります。

というのも私自身が母親から虐待を受けていたようなのです。
本人は虐待の記憶があまり残っておらず、「母親は怖い」程度にしか思っていなかったのですが、大人になってから母に「虐待していた。申し訳なくて仕方ない。」と言われたことがあり、母によると体罰や極度に冷たい接し方をしていたそうです。

それが関係あるのかわからないのですが、私は子供がごねて甘えた声を出したり、泣き叫んでいたりするのを見ると異常に腹が立ってしまうのです。
うるさいから「イライラする」という次元ではないと思います。
普段あまり感じないドロドロとした感情が湧いてきて自分でもどうしようもなくなってしまいます。

よく「虐待は連鎖する」というような話も聞きますし、こんな状態で子供を産んで、自分も虐待してしまったらどうしようと思うと子供が可哀想で子供を持つことが怖くなってしまいます。
私のような場合、どうすれば、安心して愛する人の子供を産み、育てることができるでしょうか。

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かえでさん

問題解決の第一歩は、問題に気づくことです。
そして、二歩目は、「どうしたいか?」を明らかにすることです。

かえでさんは、すでにこの第二段階までをクリアされてますね。
大丈夫です。
安心して愛する人のお子さんを産み、育てることができますよ。

そしてさらに良いことに、お母様が、ご自身の過ちを認めて、かえでさんに謝罪していらっしゃる。

これは、とても素晴らしいことです。
普通の親は、子どもに謝ることができません。

お母様の勇気に感謝してあげてください。


そして、お母様とよく話し合ってみてください。
次のようなことを、お母様に話してみるといいです。

「お母さんは、私のこと虐待したって言うけれど、
ほんとうは、どんなふうに私に接したかったの?
もし、子育てをやり直せるとしたら、今度はどんなふうにやる?
私のこと、どんなふうに育ててくれる?」
このお母さんの言葉が、かえでさんの子育ての参考になるはずです。


「お母さん、私、子どもができたとき、お母さんが私にしたようなことを、子どもにしてしまうんじゃないかって、とても不安なの。
もし、私が子どもを虐待してしまいそうになったら、お母さん、私を止めてね」
お母さんに罪滅ぼしの機会を与えてあげましょう。
母子の愛を確かめ合うチャンスです。


>私は子供がごねて甘えた声を出したり、泣き叫んでいたりするのを見ると異常に腹が立ってしまうのです。
この反応をNLPという心理療法のテクニックを使って変えてみましょう。
次の順番にイメージしてみてください。

1.ごねて甘えたり、泣き叫んでいる子どもの姿を思い浮かべてください。

2.かえでさんが、自分の子どもが、それをしたとき、自分がとってしまうことを恐れている反応(子どもを殴ったりするなど)を想像してみてください。
この時、かえでさんが主人公のビデオを見ているように、ご自分の姿を客観視してください。

3.ビデオの再生ボタンを押したまま巻き戻しボタンを押すように、早回しで巻き戻します。
詳しくイメージする必要はありません。ただ、巻き戻しているんだと、思いながらやっていただければOKです。

3.かえでさんは、ご自分のお子さんが、このように、ごねて甘え声を出したり、泣き叫んだ時、どのように接してあげたいですか。
その場面を、2と同様に、かえでさんが主人公のビデオを見ているように、ご自分の姿を客観視するように思い描いてください。

4.ごねて甘えた声を出したり、泣き叫んでいる子どもを想像してみましょう。
感じ方が、どのように変化していますか。

上記、1~4を、子どもがごねて甘えた声を出したり、泣き叫んでいるのを見て、腹が立つたびに行います。
あっけないくらい簡単に、腹が立たなくなりますから、お試しを。


子どもは、親から与えられたものをすべて愛だと思って、受け取ります。

そして、自分の子ども対しても、親が自分にしてくれたのと同じ愛情表現をします。

けれど、中には愛ではなく、子どもを傷つけるものも含まれています。

その偽愛によって、私たちは無意識のうちに傷つき、
傷ついたことに気づかずに、それを次世代へと引き渡してしまいます。

けれど、親がどんなものを、投げ与えたとしても、
大人になった私たちは、自分でその善悪を見極め、
必要なものだけを次世代に引き継ぐことができるのです。

かえでさんがお母様から受け継いだ愛を、次の世代に伝えるチャンスです。
応援しています。


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