あなたは、お子さんにどのように、愛情を表現されていますか?
今回は、「愛情の表現方法」についてお伝えします。
いきなり、結論。
愛情の表現方法は、大きく分けると3つになります。
1.見る
2.聴く
3.触れる
なーんだ。当り前のことじゃないか。
そうなんです。
とても単純で、当たり前のことで愛は伝わります。
なのに、この簡単な単純なことすら、忘れてしまうことが多いです。
今一度、この機会に、ご自分の子育てを振り返ってみていただけると嬉しいです。
さて、ひとつずつ説明しますね。
1.見る
子どもは追いかけっこが大好きですよね。
なぜだと思いますか?
お子さんと、追いかけっこをしているとき、お子さんの様子をよく観察してみてください。
お子さんは逃げながら、何度も追いかけてくるあなたの方を、振り向きますよね。
追いかけっこは、
「ボクがどこに行っても、お父さんお母さんは、
ボクのことをちゃんと見守ってくれている」
ということを、確認しているのです。
また、手出し、口出しをすることが「愛」ではありません。
子どもが自分一人でできることは、手出し口出しせずに、見守る。
それが愛なのです。
2.聴く
「話す」ではないことに注意してください。
あなたが、お子さんに、何かを言い聞かせることは、愛ではありません。
時として、それは、お子さんの気持ちを無視して、自分の考えをお子さんに押し付けることになることがあります。
お子さんの話を「聴く」のが愛です。
私は、子どもに毎日話しかけます。
「今日、幼稚園で、何した?」
それに対する、息子の答えを、聴きます。
4歳児の話すことなので、支離滅裂です。
でも、口調から、楽しさや、辛さは十分に伝わってきます。
その気持ちに寄り添います。
息子が、楽しそうに、話をしていれば、
こちらも楽しそうな口調で相槌をうちます。
「へぇー」、「すごいじゃん」、「うん、うん」
息子が、しょんぼりとした口調で話す時は、
優しい穏やかな口調で応えます。
「そうなんだ・・・。今、どんな気持ちがしてる?」
3.触れる
脳が発達している哺乳類ほど、母乳の濃度が薄いのだそうです。
つまり、人間の母乳が、一番薄いのです。
なぜ、そのようになっているのでしょうか?
母乳の濃度が薄いと、それだけ授乳の回数が多くなります。
脳の発達には、スキンシップが欠かせないのです。
ですから、脳が発達している動物は、母乳の濃度が薄くて、授乳回数を増やすようになっているそうです。
抱きしめる、頭を撫でる、手をつなぐ、じゃれ合う・・・
そういうスキンシップが、子どもには、とても重要なのです。
人の肌の温もりほど、心を安らげてくれるものは、他にはありません。
中世ドイツで、時の皇帝が、残酷な実験をしました。
生まれたばかりの赤ん坊を、母親から引き離し、
ミルクは与えるが、話しかけないように、養育係に命じたのです。
話しかけないようにするのですから、抱きかかえたり撫でたりのスキンシップも当然しません。
そうやって育てられた赤ん坊たちは、生後1年も経たないうちに、
全員、死んでしまったそうです。
人は、食べ物があっても、愛なしでは生きていけないのです。