『そろそろ論語』浅田すぐる著、日本実業出版社を読みました。
この本、単に論語の解説書ではありません。
情報と情報を結びつけて「理解」する。
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そうすれば「応用」できるようになる。
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そして、オリジナルを「創造」できる。
それを本書の話の展開の中で学ぶことができます。
絶対に読むべき一冊!
論語のまったく新しい画期的な解釈本です。
と同時に、というかそれ以上に
「学ぶとはどういうことか?」
を知る本でもあります。
論語で最も有名な一節について、
一般的な解釈と、浅田さんの実訳、そしてそれを読んでの矢野の感想を書きます。
書き下し文
子の曰く、吾れ十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にひて天命を知る。六十にして耳順(した)がう。七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)をこえず。
岩波文庫『論語』 解釈
・15歳:志学=いろいろなことを学び、様々な道を模索する
・30歳:而立=自立・独立を果たす
・40歳:不惑=これ以上は迷わず、選んだ道を突き進む
・50歳:知命=「これが天命」と悟るレベルまで貫き通す
・60歳:耳順=人の言葉を素直に聞けるようになる
・70歳:従心=道理をわきまえて好き勝手やれる
これに対する矢野の感想。
なるほど、50代までは、このとおりに人生が進んできた。
39歳で脱サラして未経験の心理カウンセラーになり、40代は「これが俺の生きる道だ!」と突き進んできた。
そして、50代で、
・人生の結果を変える5つのポイント
・愛の偏り
・Feel、Do、Be
など、数々の日本の心理学の歴史に残ってもおかしくない理論を創り上げてきた。
まさに「これが天命」だと悟った。
さて、問題は60代以降だ。
「耳順う」だと?! 年寄は若者の言う事聞け、老いては子に従えってか。老害になるなってことか!
70歳でようやく、好き勝手ができるようになるだって? 遅すぎだろ。好き勝手やる体力ないわ。
結局、人生好き勝手にやれるなんてことはないから諦めろとでも言いたいのか?
うーん、これからの人生、良いイメージが湧かないな。
と思ったら、別の解釈本が出てきました。
不惑=不枠
『身体感覚で『論語』を読み直す。』安田登 著 春秋社
この本では、四十にして不惑の「不惑」を「不枠」、つまり枠に囚われないで可能性を拡げると解釈しているのだとか。
そして、それを元に浅田さんが実に弱冠28歳のときに考えたのがこちら。
・15歳:志学=いろいろなことを学び、様々な道を模索する →「拡げる」時期
・30歳:而立=自立を果たし、この道を貫くと決める→「絞る」時期
・40歳:不惑=従来の枠に囚われず、新たな道を模索する→「拡げる」時期
・50歳:知命=試行錯誤を経て見出した道を貫く→「絞る」時期
・60歳:耳順=柔軟に出会いを求め、さらなる道を模索する→「拡げる」時期
・70歳:従心=己の心に従って、見出した道を貫く→「絞る」時期
人生は、「拡げる」時期と「絞る」時期が交互にやってくる。
自分は今、「拡げる」時期か、「絞る」時期か、どちらなのか? を判断してみよう。
と浅田さんは提唱します。
すばらしい!
これを読んだ矢野の感想。
岩波文庫の訳を読んだときと、まるで変わった。
「不惑」=「不枠」と解釈すると…
確かに人生、拡げる時期と絞る時期が、交互にやってきたな。
40代は、脱サラして未経験の心理カウンセラーになった。まさに可能性を「拡げる」時期だった。
50代は、培った知識を技術をまとめあげた「絞る」時期だった。
そう考えると、60歳以降も楽しみだ。
来年で『問題解決セラピスト養成講座』を終わりにして、法人も解散する。
これから先、やることは、「残す」ことだけだと思っていた。
今まで創ってきた理論やテクニックをKindleや動画などのデジタルコンテンツにして、後世まで残るようにする。
俺の新たな使命は「自分が死んだ後も人々を幸せにし続けること」だと悟ったから。
それは、いわば終活だ。
でも、60歳からを「拡げる」時期と解釈したなら、今までやってきた心理カウンセラーや講師以外の生き方を模索する時期なのかもしれない。
そう思うと、終わりのはずが始まりになり、活力が湧いてくる!
ありがとう、浅田さん!
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