こんにちは!井上ききです。
終戦記念日の今日、少し戦争と平和について、わたしなりに考えてみました。
カウンセリング心理学では、私たちのように、インナーチャイルドが傷ついている人のことを「アダルトチルドレン」と呼びます。
「アダルトチルドレン」の定義として、「機能不全家族」で育てられた、という条件があります。
「機能不全家族」というのは、子どもが何らかの事情で、自由を奪われ安心して成長することができない家族。トラウマを抱えやすい家族のことを指します。
かつて、日本の家族は戦争によって、引き裂かれ、「機能不全家族」のような状態になったのだろうと思います。
父親不在の家庭で、貧しさと不自由さを強いられていただろうと思います。
さらにね、「戦争なんて、やめればいいのに。」「お父ちゃん、戦争なんかに行かないで!!」って、たとえ思っていても、口に出すと叱られたのです。
自由に想いを口にすることすら できない時代でした。
その時代に幼少期を過ごしたのが、わたしたちの祖父母です。
我慢することが素晴らしいことで、自分を大切にすることができない自尊心の低い子育てをした世代だと感じます。
そして終戦後も、日本はものすごいスピードで復興を遂げています。
おそらく、当時の父親たちは、国の復興のため、家庭を顧みず働き、母親たちも農作業をしたり軽作業をしたりしていたのだろうと、思うのです。
少し大きくなった子どもたちが、年下の子の面倒をみていたのでしょう。
まさに、家庭の機能をはたすことが難しい時代だったのかなあ・・・と。
国は日に日に正常化していた一方で、家庭は完全に機能を失った状態だったと言えます。
そして、その復興の時代に育った子どもたちとは、まさに我々の両親の世代です。
復興の時代に、より良い子供を育てなければ・・・と必死になる一方で、育児についての情報はほとんどない時代。
その時代にたまたま生まれた父や母を責めることはできないのかもしれない。
また、同じように祖父母を責めることもできないのかもしれません。
つまり、私たちの心の傷は、元をたどれば戦争によるものと言っても過言ではないのかもしれません。
罪悪感
空虚感
不安
怒り
さみしさ
かなしみ
怒り
まだ、みんなの心の中に戦争があるのだとしたら、すべてが本当に終わり、平和が訪れますように。
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