仕事で打ちのめされた時

信頼から裏切られた時

なぜ、今君がここにいないの



仕事は戦場

本当に信用出来るやつなんて

いないけど


権力闘争に疲れた時

君のぬくもりが欲しくなる


唯一、心を許せる

誰よりも信頼し

曝け出せるひと



業務で駆け回る君に

メールした


明日夕方こっちにもどれないか?

ただ…会いたいだけ

それだけ



君から返信


どうしましたか

疲れちゃった

肩の荷物、重いかな

夕方には、そちらに行きます

美味しいコーヒー入れてあげる



早く君に逢いたい

抱きしめたい

ぬくもりを感じたい

こんなに甘えてしまう

君はたいせつなひと


貴女とすれ違い

話す時がない


話すことはある

話したいことも沢山ある



しかし

目の前の現実の

話しになるのがいやだから

それを避けているから

時間だけのせいじゃない



もっと貴女を

幸せに出来る力があれば

もっと満たされる時を

過ごせれば



それがない今

僕はあまりにも

無力な人間



貴女を幸せに出来なければ

貴女に近づくことさえ

出来なくなった自分



あとどの位の時が

かかってしまうのだろう



ごめんね

でも、今の僕には

貴女に幸せにする

力がない



でも、


貴女を愛しているよ



君とは元々仕事上から出会った

勿論、

今までそれはよくやってくれた

これからも、

今まで通りやってもらいたい


でも、君の真直ぐな生真面目さと

感情を隠せない不器用さも


もっとやり過ごして

適当にあしらう

適当力があればよかったね

そうすれば、

もっと敵は作らず

そんなに傷つくことも

なかったのに

いくら君が正しくても

正論だけでは難しいね

仕事は完璧なのに



最近の君との会話といえば

プライベートのことばかり

まてよ、君と僕は

仕事上の立場と

個人の立場の

バランスの上に

成り立っていたんだよね




もし、仕事抜きで

プライベートだけの

付き合いになったら

これはすでに一線越えてるよ

もう、立場という防波堤が

効かなくなっている

ひびが割れる音が聞こえた

どんなに気持ちが深くなっても

君の身体の全てを

知り尽くしたとしても

お互いの立場を越えたらダメさ

君には君の生き方、生活

僕には僕の生き方、生活


互いに壊す訳にはいかないよね

ふたりの一部が重なる

その瞬間こそが

僕らの最後の時



もし、

重なる部分が大きくなり過ぎた時

僕も君も、

全てを失い

お互いをも失うかもしれない