主なる神よ、まことにあなたは大いなる方、あなたに比べられるものはなく、あなた以外に神があるとは耳にしたこともありません。サムエル記下 7:22 新共同訳https://bible.com/bible/1819/2sa.7.22.新共同訳
これで警報が出ないの?というくらいの大雨で明けた週の始めの日の朝です。
主の御守りを祈ります。
ダビデがイスラエルの王となり、立派な王宮に住むようになった時、神の箱が天幕の中にあることを思い出します。神の箱とは、モーセを通して主なる神が民に与えられた「十戒」を記した2枚の石板を納めたものです。ダビデは神の箱を置くための家を建てようと考え、預言者ナタンもその信仰に感心して賛成したのですが、神はそれを拒否されます。
イスラエルの民が定住しはじめるよりずっと前から、自分は民と共にいて導き続けている。その自分が立派な祠のようなものなどを要求したことがあるのかと。自分にはそのようなものは要らないと言われました。
そればかりか、ダビデ家に揺るぎのない王権と繁栄を約束されるのです。
ナタンを通して神のご意志を知ったダビデが神を賛美して言った言葉が今日の聖句。
ダビデは戦争の王から最悪の王だと批判する牧師もいますが、神への信仰だけは揺るぎませんでした。戦争だけでなく、既婚女性をレイプして妊娠させ、それをもみ消しにするために夫を戦死させるというひどい行いをもしてきた人です。その女性バト・シェバの意思など無関係に、相手の身分や立場などから断ることもできない状況の中で行為に及んだこと、妊娠させた挙げ句、そのことを夫に知られるのを恐れて間接的に夫を殺してしまったことは到底許されるものではありません。
ただ神への信頼だけは確固としたものがありますから、神はその信仰をよしとされました。
現代の視点から、また女性としてダビデの話は複雑な思いで読まざるを得ませんが、人間の信仰と罪を隠さず伝えているのが聖書であり、聖書を通して示される神の御心によって、わたしたちはどう生きるべきかを学びます。