前から私の中にいる人物、

完璧主義の私(カンペキ子)と

まだまだ幼い私(いーちゃん)がいることは認識していた。

 

仕事のときはバリバリ男性性モードだったり、恋愛になると甘えん坊になる一面。

自分の子供には完璧を求めてしまうなど誰でも自分の中にいるもう一人の自分が顔を出す瞬間があると思う。

 

私の場合、その人物たちの溝が深かった。

 

長年カンペキ子がいーちゃんへの厳しい接し方や完璧を求めること。

それにいーちゃんは疲弊しながらカンペキ子の愛が欲しい理由で

歯向かわず逆らえず身を削って頑張るしかなかった。

 

これが私を苦しめるモヤモヤの原因だった。

原因はわかるのにそのモヤモヤをどう取り除いたらいいのかわからない。

 

カンペキ主義の私もインナーチャイルドの私も攻めるのではなく受け入れようとした。

少しは楽になった気がするけど、まだ何かしっくりこない。

そんなことにもがく日々を過ごしていた。

 

そして今日セッションを受けてわかった衝撃。

モヤモヤの正体がわかった。

 

今までカンペキ子が自分自身で、いーちゃんがインナーチャイルドだと思っていたのだけど、

カンペキ子も私の中の私。要はインナーペアレントだった。

つまり私の中でインナーペアレントとインナーチャイルドが仲たがいしていたのだ。

そしてそのカンペキ子といーちゃんの関係はまるで母親と私のような親子関係とそっくりだった。

 

小さいころからわかりやすいくらいに妹を溺愛し、私に厳しかった母。

愛情表現は覚えてる限りない。(きっとこれも記憶のすり替えが起こってるんだろうな)

むしろ怒られることが多くて、いつも胸のところが痛くなるような涙を流していた。

私は愛されていない。そう感じることが多かった幼少期。

 

その影響もあってか

「私は絶対に母親みたいな親にならない。」

 

こう心に決めて自分の子供には母を反面教師として愛情表現をできるだけたくさんしようとやっててるつもりだし子供の意見を尊重するように心がけている。

 

それですっかり私は母親のようにならずに済んだ。と思っていたのに。

実は自分の中でまさにあのときと同じような母子関係が作られていた。

 

まさか。。。

親子問題って深い。

でもこうやって深い気づきをするために私もきっとこの母親を選んできたんだろうな。

 

そしてセッション中に言われたこと。

「カンペキ子さんといーちゃんの間にあなたが立ってあげましょう。」

 

なんとまた第三者の私を登場させると!

つまり、今私の中で対立する2人がいて仲がよくない。

カンペキ子(親)がいーちゃん(子)に対して厳しくする理由は

こうしたらもっとあなたは他の人に認められるよ!もっと愛がもらえるんだよ!

といういーちゃんを守ろうとする愛から。

 

一方いーちゃん(子)が頑張る理由は、

こうするとカンペキ子(母)さんは喜んでくれるの?

頑張ったらもっと褒めてくれる?

というカンペキ子に愛されたいという愛から。

 

そう、二人ともお互いがお互いを愛してる。

でもお互いが不器用なためその意図が伝わっていない。

 

カンペキ子は厳しくするしか接し方がわからず空回りしてる。

うまくいかないことに対して自分の非を認めるのではなく、

思うような結果が出ないのはお前のせいだ!とののしってしまう。

つまり絶対的に自分を愛してくれるいーちゃんに甘えている。

うまく伝えられないことに対して罪悪感もある。

 

またいーちゃんはカンペキ子の求める結果を出したいけどなかなかうまくできない。

その結果に「またできなかった。愛してもらえない。。。」と自分に絶望し、

されにカンペキ子にも責められる。

そして次第に勝てない戦にはチャレンジしない、というある種の自己防衛をするようになる。

これをすれば愛はもらえないけど、怒られることもないから。

求められる結果が高すぎて愛がもらえる機会が少ないとやろうという気力もわかなくなる。

(ってまんまあの頃のわたしだ。。。)

 

そんな自分の中の二人を取り持つことが今の私にできることだとカウンセラーに言われた。

 

そして実際に声に出して、二人に伝えた。

カンペキ子には、あなたの頑張りはずっと見てたよ。いーちゃんをもっと周りに認めさせたいんだよね。

もっと愛されてほしいんだよね。でもね、いーちゃんが頑張る理由が、他の誰でもない、あなたに愛されることなんだよ。そのためだけに今まで頑張ってきたんだよ。いーちゃんはあなたが大好きだよ。

それをわかってあげてほしいな。カンペキな結果じゃなくても周りから愛されなくてもあなたが愛したらそれがもういーちゃんにとってのカンペキなんだよ。だからもう肩ひじ張って気張るんじゃなく、もっとゆるく優しく接してあげられたらうれしいな。

 

いーちゃんには、ずっと頑張ってきたね。ずっと耐えてきたね。もう疲れて動けないよね。お母さんのために愛されることだけを頼りにずっと頑張ってきた。でもね、もう大丈夫だよ。だってね、お母さんもいーちゃんのこと大好きなんだよ。お母さんは不器用だから伝え方があまりうまくないかもしれないけど、ちゃんといーちゃんのこと愛してるし、ちゃんと厳しくしてしまったことも反省してるよ。もう檻の外に出ていいんだよ。

 

二人を頭で想像しながらそう伝えて、最後は3人でハグした。

自分の体をぎゅーってした。

もうめちゃくちゃ泣いた。

 

すっきりした涙だ。

きっとまだまだ解消するのは時間がかかると思うけど、治療法が見つかった清々しい気分だ。