お久しぶりにあこのうた。
10年前に作ったFriends。

毎年、はたけはやまはぼんやり1人旅で遠方の友人に会いに行ったりしていましたが、今年は10年ぶりに会いに行けず。
好きな分野を学んだ学生時代の友人との繋がりがありがたいことに多くあるため、仲の良い友達は
地方のことが多く、友達が関東圏に来てくれる時は関東で遊び、反対に会いに行くこともありました。

あまり大人数が得意ではないために、大きな集まりなどにはほとんど行かないことから個々との繋がりをさせていただいているので、各々と色々な話を聞いたり、話せたりすることは本当に嬉しい時間です。

会えないことは淋しいけれど、ひょんな時に元気かな、とふと頭を過ったり、前振りも全くないのに電話やメールを突然しても、わー久しぶりー!とカラッと周りの空気が明るくなるような返事をくれる友達がいること、それが財産であると感じます。

この曲を作った頃は、人の顔色ひとつ気にしている自分がいて、何か迷惑をかけてしまったこと、
喧嘩をした時に自分の気持ちだけを優先してしまえば、歌詞のように
“こんなにあなたを傷付けるのなら 何故僕と出会ったのだろう”そんなことを思っており、当時一人暮らしをして体調を崩していた私のもとに、友達が授業を休んで差し入れをして看病しに来てくれたことがありまして、その際友達に発した言葉は “ありがとう”ではなく“ごめんね”でした。

迷惑掛けてしまった、という気持ちが先行してしまい発した言葉は、友達を深く傷付けてしまったようで、『迷惑だと思ってたら看病なんか来ないわ。ごめんねって言われることされてないし、ありがとうと言って欲しかった』と涙目で怒られて出て行かれてしまったことがありました。自分の気持ちばっかり保守的だったな、と猛省した一件。今でも鮮明に覚えています。喧嘩ではないですが、このことを思い出しながら書いた歌詞

“ありがとう”より“ごめんね”
と思ってしまう価値観

その相手を信じていないことにもなり、言われた人の気持ちを大切にしていないこと、そのことを私は友達という財産から学びました。

そんな友達にごめんねの後にありがとう


あれから10年時は経ち、この時の喧嘩(?)は当時の友達と酒のつまみとなり笑い話となりました。はたけやまも色々な経験から、恐らく今同じテーマで歌詞を書いたら全く違うものになるのだろうな、と思います。

数年前ですが、一人でいるのが辛く、ある友達に『助けて』と一度だけ弱音を吐露したことがありました。
当時その友達は岐阜に住んでおり、自身は関東にいた時。今考えると身勝手で、会えないことがわかっていて電話で話を聞いてもらうにしても、上手に話すことができない、メールも何を書いてるかがわからなくなるぐらい、どうしていいかわからなかった時に発した一言だったのですが、数十分後友達から送られてきた写真は新幹線の車内の画像であり、『○時○分到着予定だから、駅でよろ!』と短文で書かれていたことがあります。
涙でメールが打てず、友達は仕事を翌日休んでくれたようで泣いている私を見た時の第一声が『言ってくれて嬉しかったよ、ありがとう』だったのです

その一言にどんなに救われたことか
その笑顔でどんなに救われたことか
ありがとうという言葉はどれほど
人を強くするのか

友達から学びました
ごめんねではなくありがとうと言える
人になろうと思いました


それからは
ふと元気かなと思って連絡する時も遠慮はせず、迷惑だったらどうしよう、という事は考えなくなり笑、突然連絡することもしばしば。
勿論突然連絡が来ても、私自身も嬉しいしありがとうという感情で溢れます。
頼られることはこんなに喜びでしかないのだと、私は友達から教えてもらいました
笑い合って話ができる永遠の財産を、これからも大切にしたいと思っています

会えない日々が続き、不便で悲しいこともあるかもしれませんが、便利な世の中で普及している媒体を使い感謝しながら
ごめんねの前にありがとうの気持ちを
忘れずにいながら