ヘルペスも有名な性病ですね。「単純ヘルペスウイルス」というウイルスが原因です。

 

症状は、水疱。特に初回感染時は強い痛みに加えて熱、倦怠感(だるさ)、筋肉痛など全身の症状を伴うことがあります。具体的には女性では約70%、男性では約40%でこのような全身の症状が出るとされています。ネット上には沢山画像が転がっていますので、画像を見たい方は参考にしてみてください。「性器ヘルペス」か「genital herpes」で画像検索すると沢山の画像が出てきます(性器の画像が出てきますのでご注意ください)。

 

そんな性器ヘルペスの感染者数は、大体横ばいです。下にグラフを示します。

※青が男性、ピンクが女性の患者数です。

※全国900〜1000の指定医療機関からの報告数なので、実際の患者数はこれよりも多いです。

 

ヘルペスウイルスには1型と2型の2種類があります。両方とも性器に感染することが出来、症状に違いはないとされています。しかし、2型の方が1型よりも再発率が高いです。逆に、口唇ヘルペスの場合は1型の方が2型よりも再発率が高いです。

 

最初の感染時に必ず症状が出るわけではなく、感染してしばらく時間が経ってから初めて症状が出ることがあります。性器ヘルペスの症状が初めて出た人の25%、つまり4人に1人は感染から症状が出るまでに時間が経っていたという報告があります。

 

治療は抗ウイルス薬の内服が基本ですが、症状が強い場合には点滴することもあります。抗ウイルス薬を使用することで、症状の出ている期間を短縮することが出来ます。ただし、残念ながら身体からウイルスを消してしまうことはできません。一度感染すると一生ウイルスが潜伏し続ける(そして時々症状が再発する)と考えられています。

尚、抗ウイルス薬の軟膏が使用されることがありますが、軟膏には症状の期間を短縮する効果はありません。ヘルペスは症状が皮膚に出やすいですが、基本的には全身の病気なんですね。全身の病気なので、皮膚だけに薬をつけても効果はほとんど無いのです。

 

症状がおさまった後、頻繁に再発を繰り返す人がいます。そういう場合は、抗ウイルス薬を長期間飲み続けて再発率を下げるという治療もあります(保険も使えます)。

 

以上、性器ヘルペスのお話でした。