見終わった後に思いに更けるドラマが今あります。
日本テレビ
土曜22時からの
「コントが始まる」
です。
見てますか?
売れないお笑い芸人三人組の話なんですが。
喋ってる内容が生々しく刺々しくグサグサ効くんです。
プラスアルファで菅田将暉さん仲野太賀さん神木隆之介さんの演技力の高さがまた引き込まれるんです。
特に仲野太賀さん演じる役に結構芸人は共感してるのかもしれません。
10年やって、全然仕事なかったら解散してるかどうか。
自分に置き換えると。
確かに辞めてると思いますね。
芸人熱は下がって、売れてく芸人やキラキラした人をディスって、妬みや嫉妬にがんじがらめになり、身動きとれなくって嫌な人間なっていきそうだからです。
自分等も実際2008年の時に僕らが26歳でテレビに出してもらい、一年くらい経つと周りから一発屋という言葉を言われ始めます。
最初はその言葉を弾き飛ばしてたけど。仕事が減っていくとその言葉の魔法なのか、きっちり一発屋が様になってるんですね。
そして、2011年には月収も一桁になり、僕はバイトをしてました。
今の奥さんからも
生活できなくなるからきちんと現実見ろって、凄く的を射た言葉で尻を叩かれ、バイトを始めてました。
焼鳥屋さんと週一でバーの店長。
それでなんとか食いつなぎ始めると。
バーの店長での働きが良かったのか、オーナーに週一から週七で店に立たないかと言われました。
さすがに毎日やったら、戻ってこれなくなると思い断りましたね。
一方高木は、バイトはせず、貯金を切り崩しながらの生活をしてました。
奥さんにはバイトしろって言われてたみたいですけどね。
ただ、あの見た目ですからね。本人的にはバレるのが嫌なんだって、言ってましたね。
プライドが邪魔してくるんですよね。頭では分かってるけど、気持ちが意地はって、頭と気持ちのチューニングが合わないんですよ。
そんな中、高木の家族に新しい家族ななちゃんが生まれるんです。
だから、僕は思ったんです。
このままお笑いを続けるのは辞めた方が良いんじゃないかって。
一発屋と言われ、仕事もなく。
もう一回売れるかお笑いで食っていけるようになるのは、物凄く難しい事だと思ったんです。
なので、誘ったのは自分だったけど、高木を呼んで、これからジョイマンとして先は難しいと思うから、30歳を機にお笑いやめる?
仕事もお金もないし
やめるなら今じゃないのかな?
と高木に言いました。
高木は一瞬考えて、バシッと強く言ったんです。
「お金がないから芸人をやめるのは違うと思う。」
僕はその答えを聞いて、痺れました!
こうも思いました。
お前がそれを言うんだ!
奥さんもいてお子さんが出来たばかりのお前がそれを言うんだ!
いや、
なんだこいつ~~!
でしたよ。
高木にはこの現状は厳しいけど、やめるって選択肢は微塵もなかったんだと。
自分から高木を誘ってお笑いの世界に入ったので、罪悪感みたいなのもあったんですよ。
だけど、高木はこの仕事で全うするんだという覚悟を持っていたんです。
なので、その言葉を聞いて、自分からそういう話をするのはやめようと思いましたね。
コントが始まるを見て、ふと思い出しました。
この記事を読んだ後に
次にラップコント始まると一段と笑えるでしょう。
あんなカッコいいセリフ良い放った人が袖から笑顔でヒウィゴーってながら、ラップが始まるんですから。