成功に直結する起業家のためのビジネスマインド | 自宅ワンルームで始める30代女性起業

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会社を設立するために、資本金を1000万円用意しなければならなかった時代とは打って変わって、

今では1円でも株式会社が設立できるようになりました。起業するための敷居が下がったことは嬉しい反面、

 

今後は起業する側が自分自身で「準備すべきこと」を考える能力が試されることとなりました。

そこで今回は起業家が成功するために必要な「ビジネスマインド」について解説したいと思います。

 

POINT
  • 事業成功の根拠を説明できることが、起業家としての最低条件である
  • 万全の資金計画が成功への道標となる
  • 「妥協点」を高く意識することが、会社が成功するポイントである
 
 

計画面のポイント:その事業が成功するという「根拠」を説明できるか

「今、話題の通販サイトを運営してみたい」
「こってり系のラーメン屋を開業したい」
「若者に人気のあるアパレルショップを経営したい」

 

ひと言で事業と言っても、さまざまな業種がありますが、どの業種においても起業する際に必ず気をつけてほしいことがあります。それは、その事業が成功するという「根拠」を他人に説明できるようにしておくことです。

例えば、飲食店を開業するとします。


「自分のお店を持つのが夢だったので」
事業に成功するためには、夢も大切ですが夢だけでは成功できません。重要なことはそのお店が成功できると自分なりに確信が持てる「根拠」があるかどうかです。


「料理の腕には自信があるので」
これも根拠になりません。
次のような複合的な要素が重なり合ってはじめて「根拠」と言えます。

 

老舗の日本料理店で5年間料理の基礎から修行を積んだ その間に貯蓄したお金と銀行融資の目処がたち、

 

開業資金と当面の間の運転資金は確保できている 開業を予定しているエリアは学生街であり、一定の需要が見込める場所である 近隣の飲食店を調べた結果、ラーメン屋は競合が少なかった

 

成功すると想定できる具体的な「根拠」が、自分のなかでできあがっていることが、起業する際の「最低の条件」となります。
そしてこの根拠を「事業計画書」として自分なりにまとめることがとても大切なのです。
事業計画書というと、銀行から融資を受けるために作成するもの、と考えている人もいますが、それは大きな間違いです。

 

事業計画書は、その事業が成功するかどうかを「自らが客観的に確認するため」に作成すべきものなのです。

 

資金面のポイント:「とりあえずやってみよう」は必ず失敗する。徹底した資金準備が必要

「なんとかなるさ」
という楽観的な考え方は、起業するうえにおいては「失敗」のトリガーとなります。

 

起業する際には、たとえ数カ月間無収入だったとしても、それに耐えられるだけの「運転資金」をしっかりと準備したうえで始めなければ、ほぼ間違いなく失敗するでしょう。


とりあえず起業すればなんとかなる、というほど事業はあまいものではありません。事業開始当初は、無収入や収支がマイナスになることが予想されるため、それを見越してしっかりとした資金準備をすることが事業を維持するためには大切なのです。

 

開業して1~2カ月間一生懸命営業してきた成果が、4カ月目くらいから徐々にでてきたとしても、十分な資金準備ができていないと、芽が出そうになった時にはすでに会社を維持できない状況に陥ってしまっているかもしれません。


起業する際には、当面の運転資金は十分に余裕を持てるような金額を準備するようにしましょう。

 

精神面のポイント:「あなたの妥協点」が「会社の妥協点」になることを自覚する

脱サラをして起業すると、必ず気がつくことがあります。
それは物事を判断する際の「妥協点」の重要性です。

 

サラリーマン時代に上司から厳しい営業指導をされて、
「契約をとるために、なにもそこまでしなくてもいいのでは」
なんて思った経験はありませんか?


これは、営業における上司の「妥協点」があなたの「妥協点」よりも高い位置に設定されていて、上司の厳しい指導によって部下の低い妥協点を引き上げているのです。
つまり「妥協点」とは、物事を諦めるかどうかの「境界線」のことなのです。


このように上司がいると、万が一自分の「妥協点」が低くても、それに気付かせてくれます。
けれども、起業をすると自分の上司は誰もいません。むしろあなた自身が一番上の上司になります。ですから、その会社においてあなたの「妥協点」がそのまま会社の「妥協点」となるのです。


あなた自身が「そこまでしなくてもいいかな」と低い妥協点を持ってしまうと、あなたの部下はそれを基準に自分自身の中でさらに低い妥協点を作ってしまいます。
そのため、起業する際には、サラリーマン時代よりも意識的に物事の判断基準となる「妥協点」を高く持つよう、強く意識することが大切です。

 

起業する時は、将来に向かって夢が膨らむと同時に、不安で一杯だと思います。そんな時はもう一度、「計画面」、「資金面」、「精神面」の3つのポイントを思い出して再確認すると、より成功に近づくでしょう。