今回も、中学受験について人から聞かれた際のお話しの一つです。
「家の子は凡人だから勉強ができなくて。◯◯さんの子と違って地頭が悪くて…」
………。
中学受験を含む受験の際、天才、凡人、地頭とかいう言葉をよく聞きます。
御三家を含む超難関校と言われる学校に合格するのは、天才とか地頭が良いと言われる子だけなのか?
そんな訳あるかーーーい!
確実に言えるのは、そういう学校に受かった子は、しっかりと努力した、という事だけです。
それらの学校に受かった子達がしてきた途轍もない努力を「地頭が良い」で片付けないで欲しい。
逆に自分のお子さんの努力不足を地頭のせいにすべきではない。
小学生の子は、まだ勉強の努力の仕方を知らない子が多いのだから、教えてあげないといけない。その仕方は子供毎に違うので、子供のことを一番わかっているそれぞれの親が教えてあげればよい。
…とここまで言ったところで気になったのですが、そういう事をいう皆さんにとって「地頭が良い」子って、将来どうなる子なのでしょうか?
東大などのSランク大学に進学し、大学院まで修了し、一流企業で管理職になる or 医師や弁護士などの職に就くでしょうか?
もし、その程度であれば、凡人でも十分可能ですよ。
世界に名だたるスーパードクターになる、敏腕弁護士になる、ノーベル賞を取る…とかであれば、確かに凡人では無理かもしれないですが。
天才と凡人の間には、確かに越えられない壁がありますが、それは「一流」と「超一流」の間の壁であり、断じて難関校に合格するか否か程度の差ではない。
確かに仕事をしていて、「この人頭良いな-」と思う人がいて、こんな人が地頭が良いというんだろうな、と思う時はあるけれど、では他の人の仕事のアウトプットとそれ程差が出るのかというと、そんな差があるとは思えない。
他の人もしっかりと努力して仕上げてくるから。
つまり、世の中の仕事の大半は凡人でもできると思う。
もちろん努力は必要だけど。
生まれてからずーーーっと努力し続けたけれど届かなかった、という経験を持つ方なんて、世の中どの程度いるのでしょうか?
スポーツの超一流選手や超一流の音楽家のお子さんとかであれば、いるのかな?
そこまでやっても越えられなかったら、それは残念ながら地頭とかセンスの差でしょうけど。
長々と脱線しましたが、凡人だから受験を諦める必要はないし、成績が悪かったのを凡人のせいにするのは辞めましょう、という事です。
お子さんが生まれてから10年近く、普段から学ぶ姿勢をとらせて来たか?
地頭云々よりも、その差が試験などで明らかになっただけ。それまでは偏差値などの数値で比較なんてされた事がなかったから、差に気付かなかっただけです。
世の中の大抵の事は地頭なんて関係無い。
やるか/やらないか、無理矢理にでもやらせるか/やらせないか、ですよ。
親も、そこまでの覚悟を持って臨むかどうか。
考えてみて下さい。
あなたの部下や後輩の仕事が不出来だった、又は期限に間に合わなかった際、「凡人なので」という言い訳をしたら許しますか?
許さないですよね?
では、なぜ子供の事は地頭の良し悪しで済ませるのですか?
…と、お伝えしております。